多久市：多久市立病院【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2018年度）

地域において担っている役割

当院は佐賀県の中部医療圏に位置し、地域の中核医療施設として、主に内科・外科・整形外科等の診療科目を掲げ、地域に密着した病院事業を展開している。病床数は一般病床60床、療養病床45床の計105床であり、一般病床のうち6床は地域包括ケア病床としている。また、救急告示病院及び災害拠点病院等の指定を受け、県中央部の中核的病院としての役割を担っている。

経営の健全性・効率性について

本年度の患者数は常勤の医師の1名減により外来患者数が0.4％（145名）減となった。医業収益については、収益が減少しているが操出基準に基づき、一般会計からの補助金により医業収支比率が92.9％から91.9％となっている。病床利用率は入院患者確保のため療養病床1から2へ再転換をし60.2％から65.1％と増加となった。職員給与費対医業収益比率は、職員給与費が対前年度比1.1％の微増であったが、医業収益の減により54.4％となった。

老朽化の状況について

当院の建物は病棟が昭和52年、診療棟が平成5年に完成をし病棟が病棟は築40年以上経過していることから有形固定資産減価償却率が64.1％と老朽化が進んでいる。機械備品減価償却率は、昨年度に引き続き高度医療機器の整備を行い60.0％となった。今後の維持管理及び医療機器購入については、新病院の計画もあり隣接市と協議が必要と考える。

全体総括

人口減少や医師減少等、厳しい経営状況が続いている。当院は築40年を経過し、建て替えの検討時期に来ている。将来的に患者数のピークアウトが予想される中、ともに建て替え時期を迎える隣接市の公立病院と今後の公立病院の在り方について協議を進め、令和元年9月に両病院を統合し、新病院を設置することに合意した。今後、病院規模や診療機能等の基本構想・基本計画を作成し、事業を推進することとしており、両病院の医療資源を集約し、住民から求められる病院として安定的な医療供給体制を構築していく。

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