経営の状況について
機器の老朽化によりブレードチップ油圧装置の圧力低下や発電機の動作異常が併発したことにより風車の停止が続き一時期収益が無い時期があった。不具合解消後も長期的なものは無かったものの度々機器の不具合が発生した。そのため令和元年度と比較すると収益的収支比率及び営業収支比率ともに低下している。
経営のリスクについて
風車設備のある四国カルストは、風況がよい反面、台風や落雷の影響を受けやすく、停止せざるを得ない場合がある。雷対策として通信機器の無線化、避雷針の設置をしている。これにより被害の減少につながっている。また、委託業者に24時間体制で遠隔監視を依頼しており、機器の不具合などがあればすぐに分かるようになっている。管理委託している事業者は県外業者であるため事業所から風車設備まですぐに対応できない場合もある。その際に職員が対応可能なものであれば対応し、なるべく風車停止時間の削減に努めている。収支リスクとして運転開始から20年程が経過し、機器の不具合による修繕が増えている。また、令和2年2月にFIT適用期間が終了となったため収入が減少している。企業債残高対料金収入比率について、現在風車建替えに向け各種調査を行っているため、電気事業債の増となっている。
全体総括
機器の経年劣化により部品交換が必要な箇所が多くなってきている。長期間の停止が一時期あったものの復旧後は大きな不具合はなく比較的稼動していたといえる。現在風車建替えに向け地質調査や地形測量等を進めている。