愛南町:漁業集落排水施設

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経営比較分析表(2017年度)

経営の健全性・効率性について

・収益的収支比率については、100%を下回っているが、直近5年間で最も高い比率となっている。主な要因は、施設にかかる工事費の縮減があったことによる維持修繕費の減額であると考えられ、今後も地方債償還金が減少していく見込みであり、徐々に改善していくものと見込んでいる。・汚水処理原価についても、維持管理費の減額により若干の減額が見られるが、類似団体と比較するとまだ、高い数値で推移していることから、今後も維持管理費の削減や接続率の向上等の経営改善が必要である。・経費回収率については、平成24年度からわずかな上昇傾向を続けているが、類似団体平均47.34%と比較すると昨年度の33.58%とでは14%ほどの差があり、依然低く推移している。収益については、使用料以外の収入に依存していることが考えられ、経営の効率性を低下させる要因となっている。・施設利用率については、平成28年度に上昇した値からは横ばいであるが、類似団体平均と比較すると下回っているため、適切な施設規模となっているか検討する必要がある。・水洗化率については、近年68%前後で推移しているが、類似団体平均との比較では若干下回っている。処理区域内人口は少しずつ増加していることもあり、今後は未接続者への水洗化普及促進の強化に努めることが必要である。

老朽化の状況について

本町の漁業集落排水施設は、供用開始から16年以上経過している施設もあり、経年による老朽化が懸念されている。また、施設自体が海岸に近い場所にある点からも腐食の進行を早める原因にもなっている。近年ではポンプ施設等、機械施設の故障が頻繁に発生しており、これらの修繕費の増加が経営の効率性を低下させている要因である。このため、将来的には施設の長寿命化やライフサイクルコストの縮減を図る計画的な維持管理・更新を行うため、漁業集落排水施設の機能保全計画策定に取り組むことが必要である。

全体総括

1.経営の健全化・効率性について分析した結果、本町において、特に改善が必要だと考えられるのは、収益的収支比率、経費回収率及び汚水処理原価である。収益が使用料以外の収入で賄われていることが顕著にあらわれていることから、適切な使用料への見直しや、水洗化の普及促進により利用効率を高め、有収水量の増加による使用料収入を確保し、経営改善に努めることが必要である。また今後は、徐々にではあるが、地方債償還額の減少による、収益的収支比率等の数値向上が見込まれる。2.老朽化の状況については、近年、経年による施設の故障等が多くみられ、修繕費による経営負担も増加していることから、施設の機能診断や保全計画策定に取り組み、計画に基づく日常の点検業務を行うとともに、老朽化した施設の改修・更新等を実施することで投資額の削減に努める。

類似団体【H2】

北見市 北斗市 上ノ国町 奥尻町 せたな町 積丹町 猿払村 枝幸町 利尻町 佐呂間町 湧別町 別海町 五所川原市 むつ市 平内町 深浦町 中泊町 東通村 佐井村 階上町 宮古市 大船渡市 久慈市 山田町 普代村 野田村 塩竈市 気仙沼市 南三陸町 男鹿市 由利本荘市 北茨城市 新島村 糸魚川市 氷見市 七尾市 輪島市 能登町 敦賀市 小浜市 越前町 高浜町 若狭町 沼津市 下田市 南伊豆町 松崎町 志摩市 南伊勢町 舞鶴市 京丹後市 伊根町 姫路市 豊岡市 南あわじ市 香美町 新温泉町 和歌山市 日高町 由良町 鳥取市 岩美町 海士町 西ノ島町 知夫村 隠岐の島町 笠岡市 瀬戸内市 呉市 福山市 大竹市 大崎上島町 下関市 長門市 周南市 周防大島町 阿武町 美波町 海陽町 さぬき市 三豊市 今治市 宇和島市 八幡浜市 伊方町 愛南町 須崎市 宿毛市 香南市 奈半利町 黒潮町 北九州市 糸島市 唐津市 太良町 長崎市 佐世保市 松浦市 壱岐市 五島市 西海市 東彼杵町 小値賀町 臼杵市 豊後高田市 姫島村 日出町 延岡市 日南市 串間市 川南町 南さつま市 長島町 宇検村 宮古島市 南城市 与那国町