西予市:市立西予市民病院

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2018年度)

地域において担っている役割

当市は、海岸部から四国カルストの高地までの広大な面積を有し、市内全域に集落が点在していることから、西予市民病院・野村病院の2病院を運営することにより、24時間365日の二次救急医療(輪番制)を行っている。市内に他の二次救急病院が存在しないため、救急医療において、当院及び野村病院の担う役割は大きい。また、県のへき地医療拠点病院の指定を受け、近隣市町の診療所に医師の派遣を行っている。なお、当院は免震構造を採用するなど、大規模災害時には医療拠点としての役割も期待される。

経営の健全性・効率性について

【①経常収支比率・②医業収支比率】医業収支比率は平均値を3.0%、経常収支比率は7.2%下回っている。整形外科常勤医が不在となり、患者数が減少したことが要因と考える。移転新築(26年度)による減価償却費の影響も大きいため、更なる収益確保が必要である。【③累積欠損金比率】移転新築以後、累積欠損金を計上している。比率は平均値を大きく下回っているものの、今後も単年度赤字の計上が予測されることから、数値の上昇が懸念される。【④病床利用率】29年度と比較して5.4%減少し、平均値の水準を下回っている。整形外科常勤医の不在が影響したと考える。種類別に見ると、一般病床の74.8%と比較して、療養病床は50.4%と低く、利用率向上が課題である。【⑤入院収益単価・⑥外来収益単価】両数値ともに、経年比較で上昇傾向にあるが、入院単価は平均値より低い水準で推移している。平均在院日数の短縮、診療加算の取得等により、引き続き上昇に努める。外来単価は平均値を上回って推移している。【⑦職員給与費対医業収益比率】平均値を下回って推移しているものの、30年度は入院・外来収益の減少、給与費の増加により、29年度と比較して4.7%上昇しており、金額の増加に相応する収益が得られなかったことを示している。【⑧材料費対医業収益比率】平均値よりやや低い数値となっている。比率を見ると、経年比較でほぼ同水準で推移しており、材料費に相応する収益が得られていることを示している。

老朽化の状況について

【①有形固定資産減価償却率】26年度の移転新築により、現在のところ平均値よりもかなり低い水準にある。【②器械備品減価償却率】移転新築にあわせて更新を行ったため、器械備品についても、平均値と比較して低い水準にあるが、数値は上昇傾向となっており、今後とも計画的な更新を行うことにより、数値の抑制を図る。【③1床当たり有形固定資産】新築事業が終了し、建設投資は現在がピークの状況である。ほぼ平均値の水準であるが、現状でも減価償却費が医業収支比率・経常収支比率に大きな影響を与えているため、慎重な投資計画が必要となる。

全体総括

30年度は、整形外科常勤医の不在による入院・外来収益の減少、また移転新築にかかる減価償却費の影響が大きく、一般会計からの繰り入れ後の経常収支比率は、29年度に引き続き100%未満、単年度赤字を計上している状況である。累積欠損金比率の上昇を抑制するには、更なる収益の増加が必要となるが、そのためには、医師、看護師をはじめとした医療スタッフの確保が喫緊の課題である。看護師等の不足は当院でも慢性化しており、100床当たりの職員数は、多くの職種で類似団体を下回っている。現在、奨学資金制度の創設、事業所内・病児保育所の開設等の勤務環境の整備を行い、看護師等の確保に努めているところである。へき地医療、救急医療、災害医療等の地域における役割を継続的に担うためにも、医療スタッフの確保等を通じた収益の増加を図るとともに、新病院改革プランに基づき、西予市民病院・野村病院の機能分担を着実に進めていく必要がある。

類似団体【5】

江差病院 羽幌病院 芦別病院 あかびら市立病院 士別市立病院 名寄東病院 三笠総合病院 根室病院 千歳市民病院 松前病院 町立長沼病院 斜里町国民健康保険病院 国保芽室病院 中標津病院 広域紋別病院 国保三戸中央病院 国保五戸総合病院 公立七戸病院 むつリハビリテーション病院 公立野辺地病院 かなぎ病院 鰺ヶ沢病院 遠野病院 江刺病院 千厩病院 一戸病院 奥州市総合水沢病院 石巻市立病院 塩竈市立病院 栗原市立若柳病院 涌谷町国民健康保険病院 宮城県立循環器・呼吸器病センター 公立黒川病院 大森病院 扇田病院 男鹿みなと市民病院 羽後病院 脳血管研究センター 河北病院 湯田川温泉リハビリテーション病院 市立病院 公立高畠病院 日本海酒田リハビリテーション病院 大野病院 公立小野町地方綜合病院 公立相馬総合病院 こども病院 北茨城市民病院 筑西市民病院 さくらがわ地域医療センター 栃木県立リハビリテーションセンター 那須南病院 心臓血管センター 小児医療センター 公立碓氷病院 七日市病院 下仁田厚生病院 西吾妻福祉病院 市立病院 市民病院 市立病院 救急医療センター 銚子市立病院 リハビリテーション病院 福祉医療センター東松戸病院 国保多古中央病院 東陽病院 小見川総合病院 いすみ医療センター 公立長生病院 市立病院 リウマチセンター 坂町病院 加茂病院 吉田病院 上越地域医療センター病院 小出病院 南魚沼市民病院 南部郷厚生病院 南砺市民病院 公立南砺中央病院 射水市民病院 かみいち総合病院 あさひ総合病院 輪島病院 珠洲市総合病院 国民健康保険能美市立病院 公立穴水総合病院 公立宇出津総合病院 公立羽咋病院 公立つるぎ病院 坂井市立三国病院 レイクヒルズ美方病院 丹南病院 都留市立病院 中央病院 国保市立病院 塩川病院 甲陽病院 上野原市立病院 富士川病院 松本市立病院 大町総合病院 国保軽井沢病院 辰野病院 飯綱町立飯綱病院 国保依田窪病院 国民健康保険 坂下病院 美濃病院 市立恵那病院 郡上市民病院 聖隷袋井市民病院 市立湖西病院 市立御前崎総合病院 公立森町病院 下田メディカルセンター 一宮市立木曽川市民病院 新城市民病院 みよし市民病院 あま市民病院 小児保健医療センター 長浜市立湖北病院 守山市民病院 東近江市立能登川病院 舞鶴市民病院 市立病院 京丹後市立弥栄病院 京丹後市立久美浜病院 阪南市民病院 リハビリテーション西播磨病院 芦屋病院 公立宍粟総合病院 加東市民病院 たつの市民病院 公立神崎総合病院 公立朝来医療センター 宇陀市立病院 奈良県総合リハビリテーションセンター 海南医療センター 市立病院 温泉病院 くしもと町立病院 国保岩美病院 出雲市立総合医療センター 安来市立病院 奥出雲町立奥出雲病院 隠岐病院 倉敷市立市民病院 玉野市民病院 笠岡市民病院 井原市民病院 瀬戸内市立瀬戸内市民病院 真庭市国民健康保険湯原温泉病院 国保病院 安芸市民病院 安芸太田病院 府中市民病院 舟入市民病院 リハビリテーション病院 公立世羅中央病院 市民病院 市立病院 美東病院 市民病院 周防大島町立東和病院 海部病院 つるぎ町立半田病院 白鳥病院 市立病院 さぬき市民病院 永康病院 西香川病院 南宇和病院 宇和島市立吉田病院 宇和島市立津島病院 大洲病院 市立西予市民病院 北宇和病院 土佐市民病院 いの町立国民健康保険仁淀病院 門司病院 市立病院 芦屋中央病院 多久市立病院 国民健康保険平戸市民病院 地方独立行政法人北松中央病院 公立新小浜病院 上五島病院 植木病院 上天草総合病院 阿蘇医療センター 天草市立牛深市民病院 玉名地域保健医療センター 多良木病院 山香病院 豊後大野市民病院 小林市立病院 市民病院 国保病院 鹿屋医療センター 薩南病院 北薩病院 垂水中央病院