つるぎ町：つるぎ町立半田病院【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2018年度）

地域において担っている役割

徳島県西部医療圏における５疾病（がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、精神疾患）、５事業（救急医療、災害医療、へき地医療、周産期医療、小児医療）を担っている。特に、産科医療・小児医療・透析医療においては、当該地域において拠点となる医療機能である。

経営の健全性・効率性について

①経常収支比率：前年度決算と比較し、3.0％の比率減少となり経常赤字へと転じている。経営の安定化に向け、比率100％への早期改善が急務である。②医業収支比率：繰入基準改正後、医業損失へ転じ、この傾向は今後も続く見込みである。全国平均・類似平均との比較では大きく上回っているものの、本業である医業活動は悪化傾向にある。④病床利用率：これまで高水準を保っていたが、当該年度においては、非常に低調な数値となった。病床数削減基準となる70％未満へは若干の余裕はあるものの、収益の根幹となる重要な指標であることからも、早急な改善が必要である。

老朽化の状況について

①有形固定資産減価償却率：施設全体としては、耐震化工事による病棟を建て替えた事が大きく影響し、年数も経過していないので、平均に比べ老朽化は進んでいない。②機械備品減価償却率：機械備品については定期的に更新しているが、比較的耐用年数が短いものが多い。平成30年度に電子カルテを更新した事により、取得費用の大きさから比率を大きく下げる結果となった。③1床当たり有形固定資産：従来の病床数134床から14床削減した120床運用となったことに加え、耐震化工事による固定資産の増加により、建設投資の状況としては高くなっている。

全体総括

新公立病院改革プランの計画期間中期を迎え、目標達成に向け取り組むも、多くの領域で相違が生じる結果となった。今後においても、新公立病院改革プランの推進を図り、地域の将来像を見据えた医療機能の維持・確保に努めるとともに、永年にわたり地域と共に歩める病院運営・経営基盤の構築に努めていく。

つるぎ町：つるぎ町立半田病院

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