経営の健全性・効率性について
①収益的収支比率、経費回収率とも100%を下回り、経費回収率は、類似団体平均、全国平均より低くなっている。これは、適正な使用料の確保が必要である。②汚水処理費原価は、離島という地理的条件とも相まって、年々類似団体平均、全国平均を上回る結果となっている。これは、計画的な修繕を行うことにより維持管理費の削減及び安定した有収水量を確保し、適正な使用料収入の確保が必要である。
老朽化の状況について
供用開始から20年以上経過し、機器の部品供給の中止や経年劣化などによる不具合が起きた機器を修繕するという対処療法的に対応しているが、将来的に適切な更新計画が必要である。今後は機能診断・長寿命化計画を策定し施設の延命化及び施設更新費の平準化を図る。また、管渠についても点検、更新を計画的に行い延命化を図る。
全体総括
水洗化率は98%を超えているため、更なる収入の増は期待できない。収納対策による下水道使用料の収納率の向上を図る一方で、運営体制のあり方や今後の投資等のあり方を見直し、維持管理費の削減及び適正な下水道使用料の検討を行い一般会計からの繰入金の軽減に努めていく。