吉賀町:電気事業

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経営比較分析表(2017年度)

経営の状況について

吉賀町小水力発電所は昭和28年に柿木発電所として発電を開始した。平成17年の合併を期に吉賀町小水力発電所となり、平成27年に発電機設備の改修の完了と固定価格買取制度の認可を受け今日まで発電を行っている。経営の状況について、収益的収支比率は670.7%で100%を超えており、単年度の収支は黒字である。また全国平均の121.3を上回っている。営業収支比率は782.1%であり100%を超えており、単年度の営業収支は黒字である。また全国平均の247.9%を上回っている。また、40,886千円を発電所基金に積立てており、将来の補修に対しても備えているところである。供給原価については全国平均を下回っており、他団体と比較して低コストで売電ができている。いずれも固定価格買取制度による売電価格の上昇と発電所管理人の適切な発電所の運営による効率的な運用が要因である。以上より、発電所の運用に必要な費用を売電料を主とする収益で補えており、順調な運営ができている。

経営のリスクについて

設備利用率は96.7%で効率的な発電ができている。前年より減少しているが、発電所の調査で数日間発電所を停止させたことが原因である。修繕費比率については、29年度は修繕がなかったため0%である。企業債残高対料金収入費率は0%である。これは企業債を発行せずに、売電収入や基金積立で発電所の運営費用をまかなっているためである。FIT収入割合は100%であり、発電した電気を固定価格買取制度によって売電をしているため、固定価格買取制度の終了後、売電価格が下落し収入が減少するリスクがある。

全体総括

固定価格買取制度の期間中に将来の補修工事の費用を積立てておく必要がある。加えて、適切な時期に補修をするため発電所の定期点検などで、発電所の発電機器や水路の状態を把握し、補修が必要な時期を予測し整理する必要がある。経営戦略の策定については、現在検討中である。

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