経営の状況について
〇収益的収支比率ここ近年、比率は100%以上で推移しているが、売電収入が安定していないため安定的な発電が行えるよう取り組む必要がある。〇営業収支比率「収益的収支比率」と同じく売電収入の確保が重要で、そのための修繕や維持管理、稼働にかかる管理など現在の管理体制を見直すことで、安定的な発電を維持することが必要と考える。〇供給原価R2年度に続くよい数値と考えるが、稼働期間が確保されたことによってもたらされているため、今後もどれだけ稼働できるか慎重に見守る必要があると考えられる。〇EBITDA増加傾向は続いているが、総収益の確保が重要と考えており、発電の安定的稼働をより一層進めていくことが重要と考える。
経営のリスクについて
〇設備利用率R3年度は、2か月間の設備の停止期間があったため、R2年度に比べ設備の利用率が下がっている。停止の理由については修繕工事のための発電停止であり、老朽化下した部分を抱える本発電所では、致し方ないことと考えるが、修繕方法や停止期間を短くするなどの工夫を行うことで発電の稼働時間を確保し、売電収入を確保する必要がある。〇企業債残高対料金収入比率比率は前年に比べ下がってはいるが、発電施設の修繕工事を行う可能性があるため、これからも、慎重に見ていく必要がある。修繕を行わなければ、発電効率が悪くなり収益が上がらない、一方、修繕を行えば、公債費残高が上がっていくため、健全な運営ができなくなる可能性があり、バランスを考えた運営を図る必要があると考える。
全体総括
近年は発電施設の稼働がある程度見込める状況で推移しているため、黒字での経営ができてはいるが、施設に老朽化した部分もあるため、改修を行う場合の費用や改修のためのに発電施設の停止を行った場合に収入が見込めなくなるため、収支を考えた計画的に修繕を行う必要があると考える。