地域において担っている役割
地域の基幹病院として急性期医療(ER救急、小児救急、急性期心疾患、周産期)を担うとともに、専門的で高度な医療の提供を行っている。
経営の健全性・効率性について
開院以降、患者数の増加及び入院・外来単価の向上により医業収益が増加している。費用面では医業収益に対する材料費の割合は、類似病院の平均値よりも高くはなっているが、単価引き下げに努め、職員給与費の割合も年々改善され、類似病院の平均値よりも低く抑えられた。その結果、経常収支比率、医業収支比率ともに年々上昇し、総収支は前年度に引き続き2年連続の黒字となり、累積欠損金比率は改善されている。
老朽化の状況について
器械備品、その他有形固定資産は平成25年開院時に取得しており、有形固定資産減価償却率および器械備品減価償却率は年々増加している。また、1床当たりの有形固定資産額は、類似病院の平均値よりも低い状況にある。
全体総括
入院・外来患者数及び診療収入は、順調な稼働を受け年々増加し、平成29年度は総合入院体制加算の届出等による収益確保や材料費の単価引き下げなどによる経営努力の結果、2年連続で経常収支、総収支ともに黒字となった。今後も、看護師をはじめ医療スタッフの確保を引き続き進め、全病棟フル稼働を目指し、平成28年11月に策定した病院改革プランをもとに一層の収支改善、経営安定に取り組んでいく。