地域において担っている役割
当院は、南空知医療圏において、救急医療、小児医療及び高度医療などに対応可能な地域センター病院として、圏域内の中核的な役割を担っているほか、災害拠点病院の指定、地域周産期母子医療センターの認定を受けており、当市はもとより、南空知医療圏域から多くの入院患者や外来患者を受け入れています。
経営の健全性・効率性について
①②④急性期一般入院基本料の区分が4から1に変更になったことから入院収益が増加し、それに伴い、医業収支比率は増加となっておりますが、新型コロナウイルス感染症の影響により一部入院制限等を行ったことにより、病床利用率は減少となっております。また、新型コロナウイルス感染症に関連する補助金の交付により、経常収支比率は増加となりました。③新型コロナウイルス感染症に関連する補助金の交付等による経常収支比率の改善により、累積欠損金比率が下がっております。⑤急性期一般入院基本料の区分が4から1に変更となったため、増加しております。⑥新型コロナウイルス感染症によるPCR検査実施のため、増加しております。⑦医業収支比率は増加となりましたが、職員給与費も昇給等に伴い増加したため、ほぼ横ばいでの推移となっております。⑧院内処方の実施により、外来収益における薬品費の割合が高くなり、類似病院平均値を上回っております。
老朽化の状況について
現在の病院施設は建築から35年以上が経過しており、経年による建物・施設の老朽化が進んでいます。①②ともに年々増加し、類似病院平均を上回っており、設備等の更新及び修繕を計画的に実施する必要があります。
全体総括
施設等の老朽化が進んでおり、それに伴い修繕・保守に係る経費等が年々増加傾向にあります。収支について、経常収支比率は類似病院平均値を下回り、赤字となっており、今後の施設等の更新及び新病院建設に向けて、入院・外来収益等の増収や経費削減に努め、健全な病院経営を図る必要があります。