経営の状況について
●収益的収支比率R02:91.8%毎年度の余剰金相当額を一般会計に繰出すものとしていることから、収益的収支比率については、100%前後で推移しているが、繰出金が多く91.8%となった。●営業収支比率R02:179.2%R02における営業収支比率は179.2%と単年度営業収支は黒字である。しかし、H26をピークに比率は減少傾向にある。これは、燃料価格の下落に伴う売電単価の下落が原因である。H30.11月に固定価格買取制度が終了したため、今後は定期整備、消耗品等維持管理費のコストをより一層意識した運営に努める必要がある。●供給原価R02:12,072.6円H29に減少し、それ以降同価格帯で推移している。これは、H28.3月末に岐阜羽島衛生施設組合が稼働停止となり、当施設でのごみ処理量増加に伴って発電量が増加する一方で、修繕費等の需用費が増加していないことによるものである。●EBITDAR02:▲24,255千円R02は▲24,255千円となった。収入や一般会計への繰出金が年度毎に変動するため、一時的にマイナスとなったが、収益性は維持している。
経営のリスクについて
●設備利用率R02:70.9%設備利用率は、R01と比較すると僅かに上がり、全国のごみ発電施設の平均値と同等の数値となっている。実際の運営状況としても、設備の不具合の早期発見に努め、定期点検による発電停止以外は安定した発電を行うことができている。●修繕費比率R02:0.3%修繕費比率については、今年度は0.3%となっている。これは、定期点検等において適切な設備点検の結果、施設の安定稼働のために必要な修繕を行ったためである。●企業債残高対料金収入比率R02:0%企業債残高対料金収入比率については、平成23年度に地方債の償還が全て完了したことにより、平成24年度以降は0%となっている。●FIT収入割合R02:0%固定価格買取制度が平成30年11月に終了したため、0%となった。今後は、売電収入が減少するため売電効率的な発電を行う必要がある。
全体総括
●経営の状況および経営のリスクの指標について、収益的収支比率とEBITDAを除きR02末時点では、比較的良好な数値となっている。しかし、施設稼働後20年が経過している設備があり、経年劣化に伴う不具合による修繕等が発生しているため、不具合を未然に防ぐための点検業務を講じながら、適正な維持管理に努め、安定した発電を行う必要がある。●固定価格買取制度が終了したが、今後も売電契約は入札方式にて実施し、より有利な売電をするとともに施設運営に必要な経費を改めて見直し、無駄のない効率的な発電に努める。