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平成22年度は需要額が民生費の+11.7%により増加、収入額は市民税の-10.3%により減少した結果、単年度の財政力指数は0.968となり、8年ぶりに普通交付税の交付団体となった。平成23年度以降も低下傾向となっているが、平成24年度単年度で0.948、平成25年度単年度で0.951、平成26年度単年度も基準財政収入額、基準財政需要額ともに増加したことにより0.954で横ばいとなった。このことにより、左図3ヶ年指数も横ばいとなった。
平成26年度は、対前年度2.9ポイントの増となった。その主な要因は、分母となる経常一般財源が、消費税率の引上げによる地方消費税交付金の増加や、個人市民税等の増加により前年度より9.2億円増加したことに対し、歳出は、物件費や扶助費の増加、退職手当等の増加に伴い人件費が増加したため、分子となる経常経費充当一般財源が前年度より20.5億円増と大幅に増加したことによるものである。
人件費・物件費ともに人口一人当たりの決算額は類似団体を下回っている。人件費の総額は年々減少傾向にあるが、平成26年度は退職手当等の増加により約5.2億円の増(前年対比4.4%増)となった。物件費については全体で9.2%増加しており、特に委託料(コミュニティバス運行事業等)の増加が影響している。
ラスパイレス指数は、人事評価結果の適正な反映などにより低下傾向にあったが、平成23~24年度決算においては、平成24~25年度に、国家公務員の臨時特例に関する法律に基づいた平均7.8%の給与減額支給措置が行われたこと等が主な要因となり上昇した。しかし、平成25年度(平成26.4.1現在)は、前記の臨時特例法による国家公務員の給与減額措置の終了、平成25年10月の本市給料表の改定および現給保障の廃止等により低下した。平成26年度決算(平成27.4.1現在)においては採用・退職に伴う職員構成の変動等により、前年度より0.6ポイント低下した。
定数管理計画を着実に実行することにより、類似団体の平均値よりも低い数値を実現している。今後も職員数の適正化の取り組みを進めていくとともに、各部門の業務量分析を的確に行い、職員の適正配置を図っていく。
準元利償還金等の額が年々減少していることや標準財政規模が増加したことにより、実質公債費比率も低下し続けており、平成26年度単年度では0.64%となり、前年度に比べて1.77ポイント低下した。準元利償還金の減少は、土地開発公社の負債が0になったことにより、公債費に準ずる債務負担行為が前年度に比べ減少(-約3.5億円)したことなどによるものである。
平成26年度の将来負担比率は、8.3ポイント上昇した。これは、充当可能財源(-30.5億円)が減少したこと等によるものである。将来負担額は、地方債現在高が増加したものの(36.9億円増)、債務負担行為に基づく支出予定額(-5.1億円)、公営企業債等繰入見込額(下水道事業-11.5億円、病院事業-3.7億円)、退職手当支給基準の改定や勤続期間が長い職員の割合の低下により退職手当負担見込額(-14.6億円)などが前年度に比べそれぞれ減少したことにより、前年度より1.3億円減少した。
人件費は年々減少傾向にあるが、平成26年度は、約5億円(前年対比4.4%)の増となった。主な要因は、退職者が多かったことにより退職金が約4億円増となり、経常収支比率に占める割合も増加した。今後は職員数の適正化を進めるとともに、退職者と新採用職員の世代交代が進んでいくことなどにより、人件費の総額は減少傾向にある。
物件費は年々増加傾向にあり、平成26年度はコミュニティバス運行事業約2億円、健康診査事業約0.9億円の増加などにより約6.7億円(前年対比9.4%)増加し、経常収支比率に占める割合も増加した。
平成22年度に子ども手当の創設やリーマンショックによる雇用環境悪化を受けた生活保護受給者の増加により扶助費が大幅に増加し、以降も増加傾向にある。平成26年度は保育所運営費負担金事業の増加などにより、約3.6億円(前年対比6.6%)の増となり、経常収支比率に占める割合も増加した。
繰出金の増加などにより、全体としての割合は0.6ポイント上昇した。繰出金は、介護保険事業特別会計繰出金約1.3億円の増加などにより、約3.5億円の増となった。維持補修費は、環境管理センターごみ処理施設維持補修事業0.6億円増加などにより、約0.4億円の増となった。
補助費等は年々増加傾向にあり、平成26年度は、認定保育施設運営費助成事業の約2.2億円、民間認可保育所運営支援事業の約1.6億円の増加などにより、前年度比約2.7億円(前年対比8.9%)増となったが、経常収支比率に占める割合は横ばいである。
公債費の額は減少傾向にあり、平成26年度の公債費の占める比率も減少した。しかし長期的には、大型建設事業債の完済により大きく減少した平成20年度、平成21年度以降は下げ止まりの状況となっており、経常収支比率に占める割合は横ばいである。
公債費以外の歳出は増加傾向にあり、平成26年度も前年対比で増額となった。類似団体平均からは未だ大きな差がある。人件費(主に退職手当)で約5.0億円、扶助費で約3.6億円、物件費で約6.7億円、補助費等で約2.7億円の増加となり、経常収支比率に占める割合は増加となった。
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