経営の健全性・効率性について
近年の施設設備の修繕・交換費用等の増加により、経費回収率については、その財源を基金からの繰入金に依存しているため、数値が低下傾向にある。また、汚水処理原価についても同様の理由により増加傾向にある。今後もこの状況は続くと考えられるため、令和2年度に策定した長寿命化計画に基づき、施設設備の更新等の財源確保を含めた経営計画の検討が必要である。また、経営の健全化を図るうえで、加入率アップは必要不可欠であるため、今後も引き続き取り組んでいく。
老朽化の状況について
昭和61年供用開始の施設については、平成13年度に機能強化対策工事により一部機器の改修を行っているが、管路及びその他施設については、改修に至っていない。令和2年度策定した長寿命化計画に基づき老朽化対策を図っていく。
全体総括
平成22年で町内6処理施設の整備が完了しているが、既に整備から30年以上経過している処理施設もあり、施設全体の改修が必要な時期となっている。今後、管路の布設替え等を含め施設設備の改修を行うことにより収益的収支比率の悪化が予想される。そのため、料金の見直し等の経営改善の取り組みを含んだ財源の確保が必要であり、施設設備の長寿命化計画を踏まえた事業計画を策定し、今後の経営対策を強化していかなければならない。