横手市：大森病院【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2018年度）

地域において担っている役割

住民の健康増進、保健衛生、高齢福祉に関する総合的サービス拠点「健康の丘おおもり」の中核施設として、また、地域密着型病院として地域住民の安心安全な生活へ寄与する地域包括ケアを推進し、診療所、介護施設等との連携強化や訪問系サービスの充実など積極的に取り組んでいる。

経営の健全性・効率性について

経営の健全性を示す経常収支比率や医業収支比率などの指標は前年に比較し改善しているが、入院患者数の減や単価の伸び悩みが影響し赤字経営となっている。施設の効率性を示す指標では、療養病棟の患者数が前年比685名と大きく減少したことによる病床利用率の低下、手術件数の減少により入院患者一人当たり収益は伸び悩んでいる。職員給与費比率は職員採用による影響もあるが、医業収益の伸び悩みもあり前年比で大きく上昇している。

老朽化の状況について

施設、機械備品ともに減価償却率は平均値を上回っており大規模改修、更新の時期が迫っている。今後ＣＴ、ＭＲＩ、電子カルテ更新をＨ３１年度から順次予定しており、１床当たり有形固定資産は上昇することが想定されるが、更新時期の先送りやベンチマーク利用による契約額の引き下げなど導入費用を抑える努力を引き続き行っていく必要がある。

全体総括

外来患者数は、整形外科の伸びが顕著なこともあり過去最高の患者数となったが、療養病棟の患者数が大幅に減となったことで病床利用率が前年比で低下している。収益の効率性では、新たな施設基準の取得などによる収益の確保を目指しているが、入院、外来ともに1人1日当たり収益は平均値から大きく乖離しており、収益の確保が課題となっている。療養病棟のダウンサイジングや地域包括ケア病床の再編など経営の効率化を図り、健全経営を目指していく。

横手市：大森病院

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