経営の健全性・効率性について
1.人口減少と高齢化率の高い当町では、加入率が鈍化傾向にあるものの、水洗化率は微増の状況にある。2.地理的に多額の施設建設費を要したため、汚水処理原価は高止まりの状況にある。3.北金ヶ沢地区漁業集落環境整備事業では現在整備中であるため、企業債の元利償還金はますます増加傾向にあり、既存施設の老朽化と併せて経費(収益的支出及び資本的支出)は増加する。
老朽化の状況について
1.平成32年までには漁業集落排水施設(大間越地区は済)すべての長寿命化計画を樹立し、管路施設及び処理施設を計画的に改善する。2.管路施設は供用後25年以下の施設であるため、管路の経年劣化対策は順次検討する。3.処理施設は、耐用年数を満たしたもや今後満たす機器類が多く存在する。
全体総括
1.料金収入は、人口減少や高齢化に伴う使用料減少により減収が懸念されるので、北金ヶ沢・関地区の加入件数を増やし、使用料収入の増収に努める。2.汚水処理費用は、企業債残高の増加や施設の老朽化に伴い、今後の増加が見込まれる。そのため、企業債の着実な返済と施設の老朽化対策に備えた長寿命化計画を策定し、施設の維持管理に努める。3.経常経費の圧縮に努め、管路施設は専ら管路の洗浄で対処し、処理施設は、平準化した設備の更新を行う。4.①収益的収支比率及び⑤経費回収率の減は田野沢・北金ヶ沢地区漁集事業において、料金収入が少ない(北金漁集は未収)状況にあって、地方債償還金の増加が大きな原因である。5.⑥汚水処理原価の増加の原因は、資本費に対する元利償還金が影響している。