経営の状況について
①収益的収支比率は100%前後で推移しているが、利益を今後の撤去費用に充てるべく基金積立を行っており、それ以外の余剰金についても一般会計へ繰り出しを行っているため、最終的に収支が均衡となっている。今後も、事業運営に必要な財源を確保しつつ、産業振興等の向上に努める。②営業収支は、風況が発電量に影響するため、風の強弱により年度間の営業収入にばらつきが生じるが、営業収支比率は300~400%の高い水準を維持している。今後も健全経営を図るべく維持を行っていく。④供給原価は全体平均並みを維持しているが、今後についても効率的な経営を行うことを図る。⑤EBITDAはほぼ同水準で推移している。今後についても同程度の数値を確保できるようにする。
経営のリスクについて
①設備利用率については、適地を選定して施設建設を行っているため、比較的高めの数値となっている。②修繕費比率は平均値より高くなっているが、風力が強くなると施設に負担がかかる場合があるため、その分修繕費がかさむ傾向がある。今後についても適切な維持管理に努める。③企業債残高対料金収入比率は、起債の償還が順調に進んでいるため、今後についても同様に進めていきたい。⑤FIT収入割合については料金収入のすべてをFITに依存しているため。FITの適用終了を見通したうえで事業経営を行う必要がある。
全体総括
経営的には比較的安定しているが、経営戦略の策定については平成32年度までに策定を行い、施設の老朽化やFIT適用終了後を見越した事業運営を今後行っていく必要がある。