経営の状況について
①平成30年度の収益的収支比率については、目標値は上回っているものの風車の故障により長期間しているため、電力収入は減少している。②営業収支比率については、100%を上回っているが、風況や風力発電施設の稼働状況により収支の変動が激しいため、安定運営をしていくための点検・修理を行い業務の改善を図っていく。③供給原価については、施設の状況に応じた修理等を行い、維持管理費を抑制できるよう業務の改善を行っていく。④EBITDAについては、平成30年度においては経年の推移をみて機械等のトラブルがなかったため平均値とほぼ同額で推移している。
経営のリスクについて
①平成30年度の設備利用率については、1基が長期間停止しているため平均値を下回っている。②修繕費比率については、大きな修理費がなかったため平均値とほぼ同額で推移しておりますが、メンテナンス時に指摘された箇所等を早めに修理をするなど、安定した施設運用をして維持管理費の削減できるよう実施していく。③企業債残高対料金収入比率について、平成30年度をもって起債償還も終了したため、償還後も安定的な施設運用をしながら維持管理を行う。④FIT収入割合については、平成30年度は例年になく風況も良かったことから、1基停止しているものの平均値を上回った。令和5年度にはFITも終了してしまうため、大きな修理など起こらないよう施設の維持管理をしていかなければならない。契約終了後の施設の運用についても検討の必要がある。
全体総括
当町で稼働している風車については、稼働後約16年が経過し今後維持管理費の増加も見込まれることから、起債償還後の基金への積み立てなど計画的にしていく必要がある。稼働中の風車は、すでに生産が中止されている型式であるため、今後も設備の更新や修繕等も見込まれるため、部品の確保等早めの対応が必要になってくると思われる。令和2年度を目処に策定を予定している経営戦略の中で上記の事柄を踏まえ、固定価格買取制度契約終了までに風力発電設備の利用についての検討が必要となる。