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地方財政ダッシュボード

広島県三次市の財政状況(2014年度)

🏠三次市

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

長引く不況や,人口減少などにより,中山間地域に位置する本市においても,税収の増額は望めず,類似団体内平均を下回っている。指数の分母である基準財政需要額のうち公債費にかかる需要額が約49億円で4分の1を超えており,数値を下げる要因となっている。経常的な経費の節減に努め,債権確保対策の強化による市税収入等の確保に引き続き取り組む。

経常収支比率の分析欄

市町村合併後に借り入れた合併特例債及び過疎対策事業債の償還等により,公債費の割合が高率となっている。扶助費や物件費,補助費等が増額したが,公債費が減少,また,地方税や地方消費税交付金が増額したことなどにより,昨年度より比率は減少している。しかしながら,依然,比率は高い水準にある。今後も,更なる行財政改革の徹底により,行政コストの削減の削減に努め,現在の水準を維持する。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体内平均を上回っている要因としては,市町村合併により,市域が778.19?と広大になり,維持,管理する施設が多くなっていること及び三次市行財政改革推進計画に基づき,保育所運営及び一般廃棄物収集業務等の事務事業の民間委託等を推進していることから委託料が多額となっている。また,県道の維持管理等の権限移譲を積極的に受け入れていることにより,維持補修費が多額となっている。人件費については,定員管理計画による職員の削減を行ってきたが,市域が広大であり,人口一人当たりの決算額が類似団体平均値を上回っている。今後は,公共施設等総合管理計画を策定し,必要な市有資産を見定め,統合や廃止などの整理統合を行うとともに,維持する資産の改修や長寿命化など,計画的な保全と徹底活用の推進を行っていく。

ラスパイレス指数の分析欄

類似団体内平均とほぼ同じ水準にある。今後も行財政改革による給与水準の適正化を図る。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

市の面積が広大で,支所を多く配置していることや,一般廃棄物処理業務やし尿処理業務を直営で行っていることなどが,類似団体内の平均を上回っている要因と考えられる。引き続き定員管理計画に基づき職員数の削減を図る。

実質公債費比率の分析欄

本市は中山間の過疎地域であり,市域が広大であるため,生活基盤整備事業の推進が必要であった。これに伴う公営事業会計への繰出金も実質公債費比率を押し上げる要因となっている。類似団体比較でも2.5ポイント高い数値となっている。しかし,計画的な繰上償還等により,平成26年度では比率が1.3ポイント改善し,11.3%となった。引き続き,公営企業経営健全化計画に基づき公営企業会計への繰出金を抑制し,公債費適正化計画等に基づき,適正な起債管理に努める。

将来負担比率の分析欄

将来負担額については,繰上償還の実施等により比率を着実に下げてきたが,大型建設事業への基金の取崩しを行ったことから地方債の償還額等に充当可能な基金残高の合計額が減少した等により,前年度比2.9ポイント上昇となった。今後も公債費等義務的経費の削減を中心とする行財政改革を進め,財政の健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

定員適正化計画に沿った職員数の抑制を図った結果,年々減少してきた。平成26年度は25年度より退職金が増加したことにより,経常収支比率に占める人件費比率は,昨年度より0.3ポイント増加した。しかし,平成26年度においても,類似団体内でも上位に位置している。今後も,この水準の維持に努める。

物件費の分析欄

市町村合併により,清掃,衛生,情報などの一部事務組合が市直営となったため補助費等のうち一部事務組合負担金が,各費目での決算となったことから,類似団体内では平均を上回っている。近年は,行財政改革による民間委託の推進により,年々増加している。その一方,人件費については,年々減少し類似団体内では上位に位置している。

扶助費の分析欄

類似団体内平均を大きく下回り,上位に位置している。今後も,生活保護費や児童福祉費などの適正な執行に努める。

その他の分析欄

介護保険特別会計や後期高齢者医療特別会計などの繰出金が年々増加傾向にある,そのため繰出金の増加が経常収支比率に占める割合は大きく,類似団体を上回る要因となっている。また,8市町村で合併したため類似する施設が非常に多く,維持管理経費が多くなっている。今後は,公共施設等管理計画を策定し,必要な市有資産を見定め,統合や廃止などの整理統合を行うとともに,維持する資産の改修や長寿命化など,計画的な保全と徹底活用の推進を行っていく。

補助費等の分析欄

平成26年度は,前年度から0.6ポイントの増加となった。しかし,類似団体平均を0.6ポイント下回っている。公営企業経営健全化を行ってきたが,引き続き健全化を図る。他の補助金等については,行財政改革の中で見直しを行う予定としている。

公債費の分析欄

平成16年度の合併後から行ったきたハード事業で借りれた合併特例事業債及び過疎対策事業債の元金償還により,経常収支比率に占める割合が高くなっており,比率を押し上げる要因となっている。平成26年度で大型のハード事業がほぼ終了し,平成27年度以降は毎年減少する計画としている。

公債費以外の分析欄

類似団体内平均を下回っている要因としては,人件費の割合が少ないことなどが考えられる。今後も,経常収支比率の減少に向けて,行財政改革を推進し,歳入の確保及び経費節減に努めていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

実質収支比率は,平成16年度の市町村合併後は大型事業が続いたこと,また,繰上償還を実施してきたことで,平成21年度までは低く推移してきた。平成22年度は繰上償還を行わなかったこと等で実質収支比率は高くなっている。平成26年度については,行財政改革を着実に進めてきた効果もあり,実質収支が前年度より増額したことで,前年度から0.33ポイント増加した。実質単年度収支比率は,平成22年度をピークに減少傾向にあったが,平成25年度は,約14億6千万円,平成26年度には19億7千万円の繰上償還を行ったことで,比率を押し上げる要因となっている。実質単年度収支額は黒字を維持している。財政調整基金残高は,適切な財源の確保と歳出の精査により,着実に積立額を増やしている。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

一般会計の実質収支については,平成22年度以降,年々減少傾向にあるが,平成25年度は約14億6千万円,平成26年度は約19億7千万円の繰上償還を行ってきたことで,実質収支を下げる要因となっている。病院事業会計の実質収支については,医療サービスの向上や医業収益確保等に取り組んできたことにより,黒字幅が拡大傾向となっている。平成26年度決算については,各会計とも実質赤字額はない。今後も,資金不足を起こさないよう,一定の基金を常に保つとともに,一般会計からの繰出しの多い会計においては,経営改善に努めていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

元利償還金等については,繰上償還等を実施してきたことにより,減少傾向にある。算入公債費等については,合併特例債や過疎対策事業債等の元利償還開始などに伴い年々増加傾向にある。平成26年度で大型ハード事業が終了するため,地方債の発行を抑制することにより,上昇を極力抑えるよう努める。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

将来負担額については,繰上償還の実施等により地方債の残高が減少している。また,設立法人等の負債額等負担見込額が年々減少し,比率を下げる大きな要因となっている。充当可能財源等については,充当可能基金残高が減少したが,基準財政需要額算入見込額は増加傾向にある。今後も新規発行地方債の抑制や交付税算入等の財政運営に有利な地方債の発行に努めるとともに、充当可能財源を確保することで比率の低下を図る。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,