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地方財政ダッシュボード

広島県三次市の財政状況(2011年度)

🏠三次市

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2011年度)

財政力指数の分析欄

景気低迷が続く中,中山間地域にある本市においても,税収の増額はのぞめず,類似団体内平均を下回っている。指数の分母である基準財政需要額のうち公債費にかかる需要額が約43億円で4分の1近くを占めており,数値を下げる要因となっている。経常的な経費の節減に努め,債権確保対策の強化による市税収入等の確保に取り組む。

経常収支比率の分析欄

市町村合併後に借り入れた合併特例債及び過疎対策事業債の償還等により,公債費の割合が高率となっている。臨時財政対策債が減額したことにより,昨年度より比率が増加している。今後は,更なる行財政改革の徹底により,行政コストの削減や定員管理計画に基づく職員削減等を行っていく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体内平均を上回っている要因としては,市町村合併により,市域が778.19?と広大になり,維持・管理する施設が多くなっていること及び三次市行財政改革推進計画に基づき,保育所運営及び一般廃棄物収集業務等の事務事業の民間委託等を推進していることから委託料が多額となっている。また,県道の維持管理等の権限移譲を積極的に受け入れていることにより,維持補修費が多額となっている。人件費については,定員管理計画による職員の削減を行っているが,市域が広大であり,人口一人当たりの決算額が類似団体平均値を上回っている。行政評価による事業の改善や廃止・縮小による物件費の圧縮,またファシリティマネジメントによる施設管理の効率化(廃止・譲渡・指定管理)を行っていく。

ラスパイレス指数の分析欄

類似団体内平均よりも若干上回っている。今後は行財政改革による給与水準の適正化を図る。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

類似団体内平均を上回っているが,一部事務組合で行っている団体もあるごみ収集業務やし尿処理業務を直営で行っていることなどが要因と考えられる。引き続き定員管理計画に基づき,職員数の削減を図る。

実質公債費比率の分析欄

本市は中山間の過疎地域であり,市域が広大であるため,生活基盤整備事業の推進が必要であった。これに伴う公営事業会計への繰出金も実質公債費比率を押し上げる要因となっている。類似団体比較でも2.6ポイント高い数値となっている。しかし,計画的な繰上償還等により,平成23年度では比率が0.9ポイント改善し,13.7%となった。今後は大型事業が続くことから,比率が一時的に上がることも想定されるが,引き続き,公営企業経営健全化計画に基づき公営企業会計への繰出金を抑制し,公債費適正化計画等に基づき,適正な起債管理に努める。

将来負担比率の分析欄

中山間に位置する本市は過疎地域であり,市域が広大であるため,生活基盤整備事業の推進が重要であった。補償金免除繰上償還の実施等により比率は93.1%と前年度比21ポイントの改善があったものの,類似団体比較では23.9ポイントほど高い数値となっている。合併建設計画による事業の集中する合併特例事業債の期限までは地方債残高の増加要因が残っている。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2011年度)

人件費の分析欄

臨時財政対策債の減額等により,経常収支比率に占める人件費比率は,昨年度より0.9ポイント増加した。しかし,平成23年度においても類似団体内で上位に位置している。

物件費の分析欄

市町村合併により,清掃,衛生,情報などの一部事務組合が市直営となったため補助費等のうち一部事務組合負担金が,各費目での決算となったことから,類似団体内では平均を上回っている。近年は,行財政改革による民間委託の推進により,年々増加している。その一方,人件費については類似団体内で最小値となっている。

扶助費の分析欄

類似団体内平均を下回っている。今後も,生活保護費や児童福祉費などの適正な執行に努める。

その他の分析欄

国民健康保険特別会計・介護保険特別会計への繰出金の増加が大きく,経常収支比率に占める割合が伸び,類似団体を上回る要因となっている。また,8市町村で合併したため類似する施設が非常に多く,維持・管理経費が多くなっている。今後も,ファシリティマネジメントによる施設管理のさらなる効率化を図っていく。

補助費等の分析欄

類似団体平均とほぼ同水準である。平成22年度には,病院事業会計と水道事業会計への補助費等が前年度を下回ったことから,前年度から1.0ポイント減少した。公営企業経営健全化計画に基づき公営企業会計の経営健全化を行ってきたが,引き続き健全化を図る。他の補助金等については,行財政改革の中で見直しを行う予定としている。

公債費の分析欄

合併特例事業債及び過疎対策事業債の元金償還が始まるなど,経常収支比率に占める割合が高くなっており,比率を押し上げる要因となっている。ただし,元利償還に伴う交付税措置も増額している。今後も,合併建設計画による事業の集中により増加する見込みであるが,平成27年度以降は毎年減少する計画としている。

公債費以外の分析欄

類似団体内平均を下回っている要因としては,人件費の割合が少ないことなどが考えられる。今後も,経常収支比率の減少に向けて,行財政改革を推進し,歳入の確保及び経費節減に努めていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2011年度)

分析欄

財政調整基金残高比率は,平成20年度については,財政調整基金の取崩しを行ったことで減少したが,平成19年度から平成21年度及び平成23年度に補償金免除繰上償還を実施したことにより,平成20年度を除き着実に増加している。実質収支比率は,平成16年度の市町村合併後は大型事業が続いたこと,また,補償金免除繰上償還を実施してきたことで,平成21年度までは低く推移している。平成22年度は繰上償還を行なわなかったこと等で実質収支比率は高くなっている。平成23年度についても,前年度からの繰越金の増額の影響等で均衡を維持している。実質単年度収支比率は上昇傾向にあり,実質単年度収支額も黒字を維持している。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2011年度)

分析欄

黒字額は一般会計については年々増加傾向にある。病院事業会計については,平成23年度には増加したが,会計全体としては縮小傾向にある。平成23年度決算については,各会計とも実質赤字額はない。

実質公債費比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

元利償還金等については,元利償還金が補償金免除繰上償還等を実施しているものの若干の増加傾向にある。算入公債費等については,合併特例債等の元利償還開始などに伴い年々増加している。

将来負担比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

将来負担額については,補償金免除繰上償還の実施等により地方債の残高が減少している。また,債務負担行為に基づく支出予定額も減少傾向にある。充当可能財源等については,充当可能基金残高が増加し,基準財政需要額算入見込額も増加している。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,