奈良県天川村の財政状況(最新・2024年度)
奈良県天川村の財政状況について、2024年度の主要指標と分析コメントをまとめて確認できるページです。
天川村
簡易水道事業
簡易水道事業
特定環境保全公共下水道
特定地域生活排水処理
収録データの年度
2024年度2023年度2022年度2021年度2020年度2019年度2018年度2017年度2016年度2015年度2014年度2013年度2012年度2011年度2010年度
概観
普通会計の構造(2024年度)
財政比較分析表(2024年度)
財政力指数の分析欄
人口の減少や高齢化率上昇に加え、村内に中心となる産業が少ないこと、特に主となる林業事業の低迷が続いていることにより、財政基盤が弱く、類似団体平均・全国平均・奈良県平均を下回っている。人口減少対策として、空き家改修や解体に係る補助金や定住促進住宅の整備、子育て応援補助金など定住に繋がる政策を促進している。また村内雇用を増やすための事業(木材バイオマス事業やイチゴ栽培事業、とらふぐ養殖事業)を進め、活力ある村づくりを展開し、財政の健全化を図る。
経常収支比率の分析欄
令和2年度から令和3年度では地方交付税の増加に伴い大きく減少した。令和4年度から令和6年度にかけては、給与・公債費の増額により4.9%上昇した。地方交付税の基礎となる人口について、年々減少傾向にあり地方交付税も減少することが見込まれる。経常的収入では、人口減少による税収の減少、経常的支出では、職員(会計年度任用職員含む)定期昇給や公債費等による増加が見込まれ、経常収支比率は徐々に悪化していく。自主財源による事業等については、地方債の借入や公債費償還では財政調整基金の取り崩しなど活用し、現在の水準維持に努める。
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
人件費、物件費及び維持補修の合計額の人口1人当たりの金額が類似団体平均を上回っているのは、主に人件費と物件費が要因となっている。人件費については、地域おこし協力隊・集落支援員の他、会計年度任用職員の人件費が増加している。また物件費では委託料が大きな割合を占めており、電算システム保守管理委託や指定管理者制度による温泉施設(3件)の管理委託、山林の地籍調査委託料が主な要因となる。これらについては、コストの低減が見込みにくく、今後電算システムについては、基幹系システムの標準化に伴い更なる増加が見込まれる。
ラスパイレス指数の分析欄
ラスパイレス指数は、令和5年度から令和6年度にかけて5.8%増加しているが、若手職員や経験年数の浅い職員の比重が高いことから給与改定による増加が大きかった。それにより類似団体平均を上回ることとなった。自主財源に乏しく、歳入のほとんどを地方交付税等の収入に依存している状況であり、指数が過度に上昇することのないよう定員管理とあわせて村の実態に即した行政運営を行う必要がある。
人口1,000人当たり職員数の分析欄
人口1,000人当たりの職員数は約40人であり、類似団体・全国平均・奈良県平均を大きく上回っている。人口推計統計では今後も人口の減少が見込まれることから、対策として、空き家空き店舗利活用推進事業、定住促進住宅の整備、子育て支援の充実化、地域おこし協力隊制度等に取り組む。また事務事業の効率化を図り、人口規模に応じた適切な定員管理に努める。
実質公債費比率の分析欄
実質公債費比率については、類似団体、全国平均、奈良県平均を大きく上回っており、また比率自体は年々増加している状況である。有利な財源が活用できない場合、地方債(過疎対策事業債及び辺地対策事業債)を借入しており、実質公債費比率を抑制することは難しい状況であり、元利償還金は今後も増加する見込みとなる。そのため大型投資事業の適切な取捨選択が必要であり、計画的な地方債の借入により起債発行額の抑制に努める。また減債基金の取り崩しによる繰上償還も視野に入れ、実質公債費比率の抑制も図る。
将来負担比率の分析欄
将来負担比率について、類似団体・全国平均・奈良県平均を下回っており、主な要因は財政調整基金及び減債基金の積立による充当可能性基金の増があげられる。今後も公債費等義務的経費の削減を中心とする行財政改革を進め、財政健全化に努める。は給与改定による
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2024年度)
人件費の分析欄
人件費の比率は、30~35%内で推移しており、全国平均・奈良県平均を上回っている。令和6年度での増加は給与改定によるものとなる。今後は、実態に即して定員管理計画を見直し、ラスパイレス指数が類似団体の平均に近づけられるよう行政運営に努める。
物件費の分析欄
物件費の比率は11~14%内で推移しており、類似団体・全国平均・奈良県平均を下回っている。令和2年度から令和3年度に減少しているのは、会計年度任用職員制度創設に伴い、これまで計上していた臨時職員への賃金が無くなったためとなる。令和5年度は13.3%まで増加しており需用費、特に燃料費や光熱水費が物価高騰による影響で増加となるためである。令和6年度は12.2%に減少しており、修繕料や電気設備等保守委託料の減少によるものである。今後も経常経費の削減に努める。
扶助費の分析欄
扶助費の比率は、1.5~2.4%で推移しており、全国平均・奈良県平均を下回っている。人口減少に伴い、児童手当や高齢者の医療費も合わせて減少していることが要因と思われる。
その他の分析欄
その他の経費の比率については、令和6年度は7.4%であり、類似団体・全国平均・奈良県平均を下回っている。これは特別事業会計への繰出金減少等が要因である。今後も現在の水準を維持できるよう努めていく。
補助費等の分析欄
補助費の比率について、令和6年度は10.8%となっており、類似団体・全国平均・奈良県平均を上回っている。これは令和6年度に南和広域衛生組合の施設解体負担金が大きく増加したためである。この負担金については令和7年度以降も続くが、現在の水準を維持できるよう努めていく。
公債費の分析欄
公債費の比率は23.7%であり、類似団体・全国平均・奈良県平均より上回っている。平成30~令和6年度にかけて大型の整備事業を実施したことより地方債発行額が増加している。令和6年度時点では公債費のピークは令和9年度と見込むが、今後も地方債償還額が増加する見込みであり、ピークは後年となっていく。計画的な事業展開により起債発行額の抑制に努める。
公債費以外の分析欄
公債費以外の比率は70%台を推移していたが、令和6年度は65.5%と類似団体・全国平均・奈良県平均を下回っている。これは令和3年度より普通地方交付税が大きく増加し、経常収支比率が減少したためである。今後も現在の水準を維持できるよう努めていく。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2024年度)
目的別歳出の分析欄
住民一人当たりの行政コストは、8項目が全国平均、奈良県平均、類似団体平均値を上回っている。本村における平成28年⇒令和2年国勢調査では、人口が13.1%減少しており、今後も減少は続くと見込まれる。定住・移住促進、雇用対策を積極的に取り組み、人口減少幅を出来る限り小さくする必要がある。費目別では、総務費では職員人件費、地域おこし協力隊、集落支援員と人件費かかる増加が大きく影響している。民生費については、電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金事業やくらし応援地域振興券事業等の実施に伴い増加している。衛生費では、火葬場整備事業(火葬場解体)の完了に伴い減少している。農林水産業費については、林道等整備及び維持管理等の事業費の縮小に伴い減少している。商工費についても、前年度の洞川温泉ビジターセンター整備事業の完成に伴い大きく減少している。公債費については、年々増加し続けており、現在は令和9年度をピークとし見込んでいるが、令和7年度以降も洞川温泉ビジターセンター事業(駐車場整備)や薬湯センターみずはの湯大規模改修事業などを予定しており今後も公債費は増加していく。消防費については、防災対策事業として防災計画等の見直しなど行い増加している。減少している費目もあるが全体的に増加となっており、村の行財政規模を適切に把握し、事務事業や定員管理について実態に即した運用が図られるよう、常に見直しを行い行財政改革に努める。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2024年度)
性質別歳出の分析欄
住民一人当たりの行政コストは6項目が全国平均・奈良県平均・類似団体平均値を上回っている。本村における平成28年⇒令和2年国勢調査では、人口が13.1%減少しており、今後も減少は続くと見込まれる。定住・移住促進、雇用対策を積極的に取り組み、人口減少幅を出来る限り小さくする必要がある。現在天川村では、空き家空き店舗利活用推進事業、定住促進住宅の整備、子育て支援の充実化、地域おこし協力隊制度等に取り組んでいる。人件費については、人口減少や給与改定の影響を大きく受けており、令和6年では増加している。令和4年度のみ減少しているのは退職者が複数名いたためである。普通建設事業費(新規整備)では、和5年度に観光施設整備事業(洞川温泉ビジターセンター整備事業)を実施し、事業費が大きく増加していたため、令和6年度はその影響で減少幅が大きくなっている。公債費については、平成27~28年度にかけて実施した庁舎等耐震事業、観光施設大規模改修事業、平成29年~令和2年度にかけて実施した火葬場整備事業、令和3年度に実施した光ファイバー伝送路整備事業や保育所新園舎整備事業の償還が開始したことにより年々増加している。今後は、村の行財政規模を適切に把握し、事務事業や定員管理について、実態に即した運用が図れるよう、常に見直しを行い行財政改革に努める。
実質収支比率等に係る経年分析(2024年度)
分析欄
平成18~19年度の行財政改革(人件費の抑制、定員管理、補助金等の削減)、平成20~26年度にかけての地方債発行の抑制などの効果により、ここ数年は単年度収支が黒字であり、余剰金の積立により財政調整基金残高は増加している。令和6年度については、減債基金への積立により実質単年度収支がマイナスとなっている。令和元年以降大型の建設事業等の実施が続いており地方債発行額が増加している。今後は単年度収支も厳しくなることが見込まれるため、行財政改革に努める。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2024年度)
分析欄
連結実質赤字比率は、近年は黒字で推移している。特別会計では、国民健康保険直診勘定、国民健康保険事業勘定、介護保険事業、後期高齢者医療事業、公営企業会計では下水道事業、簡易水道事業とそれぞれ繰出金が減少している。下水道・簡易水道事業の公営企業会計への繰出については、公債費繰出が下水道事業では令和15年度まで、簡易水道事業では令和21年度まで続く一方、人口減により収入の減少傾向であり、今後同水準あるいは微増の見込みである。国民健康保険直診勘定特別会計(病院)については、同様に人口減により診療収入が減少するなか、歳出については人件費などの割合が大きく削減することは困難である。当面の繰出金は同水準が続くと見込まれる。各事業における経常経費の効率的な削減に努める。
実質公債費比率(分子)の構造(2024年度)
分析欄
実質公債費比率(分子)の構造について、公債費の元利償還金は令和2年度より以前から増加が続いている。平成27~28年度にかけて実施した庁舎等耐震事業、観光施設大規模改修事業、平成29年~令和元年度にかけて実施した火葬場整備事業、令和2年度に整備した小規模多機能型居宅介護施設、令和3年度の保育所整備事業や洞川温泉駐車場整備事業などの償還が開始したためである。公営企業債の元利償還金について、近年は大きな借り入れはないものの、水道・下水道事業など長期にわたる償還が続くため、引き続き経営改革に努める。
将来負担比率(分子)の構造(2024年度)
分析欄
将来負担比率(分子)の構造については、地方債借入と償還満了のタイミングにより一般会計における地方債現在高が増減を繰り返している。単年度収支の黒字により、その余剰金を減債基金に積み立てたことで充当可能財源等も増加しており、将来負担比率の分子として、ここ5年では減少傾向にある。本村においては、税収等自主財源に乏しく、今後も交付金等に依存した状況が続くと思われることから、不断の行財政改革に努めると共に、財源対策債など有利な財源の活用を図ることで、安定した財政運営を行う。
基金残高に係る経年分析(2024年度)
基金全体
(増減理由)基金残高全体としては、令和4年から令和6年にかけて、おおよそ20%近く増加しており、その主な要因は減債基金の積立てである。特定目的基金では、山癒の里基金がふるさと納税により、また森林環境整備促進基金が森林環境譲与税の増額に伴い、毎年度増加している。(今後の方針)令和4年度以降は、財政調整基金の積立の見込みはなく、基金全体としてほぼ横ばいで推移すると考える。中期的には、今後人件費や普通建設費(公営住宅建設)、公債費の増が見込まれるため、効率的な行財政運営に努め基金現在高を維持していきたい。
財政調整基金
(増減理由)令和4年から令和6年度にかけては、ほぼ横ばいで推移している。(今後の方針)令和4年度以降は、地方交付税の減等の要因により余剰金は発生しない見込みである。長期的な視点では、今後職員の平均年齢の上昇により給与費の増加が見込まれる。また公債費についても、平成27年~平成29年度にかけて実施した庁舎耐震事業、定住促進住宅整備事業、令和元年に実施した火葬場整備事業、令和2年度に整備した小規模多機能型居宅介護施設、令和3年度の保育所整備事業や洞川温泉駐車場整備事業などの大きな事業に係る償還金が始まる等の要因により、効率的な行財政運営を行い経常経費の削減により基金現在高を減らさないように努める。
減債基金
(増減理由)減債基金については、公債費の増加が見込むため令和4~6年度にかけて残高が大きく増加している。積立金は、令和4年度200百万円、令和5年度202百万円、令和6年度203百万円である。(今後の方針)今後、中長期的な視点では公債費が大きく増加することを見込むため、基金残高を減らさないよう効率的な行財政運営に努める。
その他特定目的基金
(基金の使途)特定目的金のうち、ふるさと創生基金については、「観光商工振興事業」山癒の里基金については、「観光施設・登山道遊歩道等整備」文教施設整備基金については、「学校・幼稚園等の教育施設整備」退職金手当基金については、「職員退職金」森林環境整備促進基金については、「森林整備」に充てることが出来る。(増減理由)山癒の里基金は、山癒の里寄付金(指定寄付金)を積み立てるもので、1.2百万円の取崩しをおこなったが積み立てが5.4百万円あったことから基金残高は増となっている。森林環境整備促進基金は、森林環境譲与税を積み立てるもので、取崩しが無かったことから基金残高は増となっている。(今後の方針)ふるさと創生基金については、観光趣向振興事業の財源不足の補てんとして各年度5~10百万円程度の取り崩しを予定している。山癒の里基金については、指定寄付金の積立により増が見込まれる。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2023年度)
有形固定資産減価償却率の分析欄
有形固定資産減価償却率は、R01からR05にかけて4.9%低下しており、全国平均・奈良県平均より上回っている。これは施設の新設や大規模改修実施によるものであり、R01火葬場整備事業、R02老人福祉施設整備事業、R03保育所整備事業、R04・R05火葬場解体工事や洞川温泉施設整備事業などが挙げられる。今後も、公共施設総合管理計画に基づき、公共施設の長寿命化対策を講じる必要がある。
債務償還比率の分析欄
債務償還比率は、275.4%となり前年度比で25.4%増加している。全国平均や奈良県平均より低いが、類似団体を上回っている。増加の要因はR02に新設した小規模多機能型居宅介護施設(老人福祉施設整備事業)を含む過疎対策事業債の償還が開始したためである。R03年度以降、保育所整備事業、火葬場解体工事や洞川温泉施設整備事業など大規模事業に伴う地方債発行額が増大しており、今後これら地方債の元金償還が始まる。一方で、経常一般財源収入は横ばいであることから、今後さらに比率の悪化が見込まれるため債務償還能力に見合った計画的な財政運営を行う必要がある。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率は、近年減少(改善)傾向にありH30以降は0%以下である。これは、財政調整期金積立金(H24~R02)、減債基金積立金(R02~R05)の残高が増大したことと、地方債借入の際に過疎対策事業債など有利な地方債を選択することで、一般財源による後年負担が減少したためである。一方で、有形固定資産減価償却率は、R05は前年度比で3.6%減少している。しかし60%に近く高い水準であり、公有施設の経年劣化が進んでいる状況であり、今後、公共施設総合管理計画に基づき、施設の転用・集約化の検討も含め、長寿命化対策が必要である。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
将来負担比率は、近年減少(改善)傾向にありH30以降は0%以下である。これは、財政調整期金積立金(H24~R02)、減債基金積立金(R02~R05)の残高が増大したことと、地方債借入の際に過疎対策事業債など有利な地方債を選択することで一般財源による後年負担が減少したためである。実質公債費比率は、元利償還金の増加に対し、洞川温泉施設整備事業実施による特定財源(国庫補助金)の大幅な増加によって、0.5%改善している。しかし国勢調査人口も減少していること、大規模事業の財源として多額の地方債(主に過疎対策事業債)の発行、また標準財政規模も縮小が予測され、今後2~3年はさらに比率は上昇すると見込まれる。計画的な事業実施により将来にわたり健全な財政運営が必要である。
施設類型別ストック情報分析表①(2023年度)
施設情報の分析欄
施設累計別の有形固定資産減価償却率は、道路、公民館が全国平均に比して高くなっている。道路・橋梁・トンネルに関しては、社会資本整備総合交付金事業により毎年長寿命化事業を実施しており資産額は増大しており、公民館に関しては平成30に耐震補強工事を実施したことで若干数値は改善しているが、他の施設に関しては公共施設総合管理計画上、大規模な補修計画はなく当面の間は数値の改善は望まれない。比率が高い理由として、道路に関しては村人口に比して村道延長が長く、かつ狭わい路線が多いため全体的に見ると整備・改良が進んでいないためである。認定こども園・幼稚園・保育所に関しては、幼稚園が昭和53年に建設し令和5年度まで45年が経過しており、対応年数である34年を超えており、有形固定資産減価償却が完了しているためゼロとなっていたが、令和3年度に保育所整備事業を実施し7.1となっている。また幼稚園は運営をしており、通園している児童がいるため一人当たりの面積については計上される。学校施設に関しては旧校舎を含め転用先用途が未定の施設が多く早期の用途決定が望まれる。一方で、公営住宅に関しては償却率が45.0%と全国平均よりかなり低い水準であるが、これは、坪内公営住宅、南日裏公営住宅、洞川公営住宅整備事業の完了により新築の公営住宅戸数が増加したためであるが、村民一人あたり面積ではなお全国平均を下回っていることから、今後は空き家対策事業も含め、定住・移住対策としてさらなる住宅の整備が必要と考える。
施設類型別ストック情報分析表②(2023年度)
施設情報の分析欄
施設累計型別の有形固定資産減価償却率は、体育館、消防施設、庁舎で全国平均を大きく上回っているが、体育館に関してはR1に大規模改修(屋根・屋体)を実施したことから、やや比率の改善がみられる。庁舎に関しては、H29に耐震・大規模改修を実施したが、築40年以上経過しており、なお全国平均を上回っている状況であり、当面は適宜必要な改修を行いつつ維持管理をしていく予定であるため大幅な比率の改善は望めない。福祉施設については、令和2年度に小規模多機能型居宅介護施設を建設したことにより、有形固定資産減価償却が始まっている。また運営は令和3年度より開始となるため、一人当たりの面積が1年遅れて計上されている。保健センターに関しては、築20年と本村の施設の内では比較的新しい施設である。有形固定資産減価償却率が全国平均等を下回っているが、トイレの洋式化や空調設備の修繕により有害固定資産減価償却率が増加している。また消防施設に関しても、既設無蓋防火水槽の有蓋化や防火水槽の整備により有形固定資産減価償却率が減少している。いずれの施設型においても、人口減少に伴い、村民一人あたり面積は概ね全国平均上回っている。当面、現状施設に対して必要な改修を加えつつ維持管理していく方針ではあるが、さらなる人口減少等の状況に至った場合には、公共施設総合管理計画において村の規模に見合った施設数への複合化・集約化の検討が必要である。各施設とも減価償却率からみると老朽化が進んでいることが伺えるが、実態としては、例えば保健センターや体育館など1施設しかなく経年劣化はみられるも使用においては特段の問題がないものであり、今後は個別計画により施設の維持方針を見定めていく必要がある。
一般会計等、全体、連結資金収支計算書内訳表(2023年度)
資金収支計算書(一般会計等・全体・連結)
一般会計等・全体・連結資金収支計算書内訳表を、業務活動・投資活動・財務活動の会計基準に沿って、最新年度の収入・支出構成として可視化しています。上部の数値は期首資金から期末現金預金残高までのつながりです。
財務書類に関する情報①(2023年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等では、総資産額が前年度末かか1,085百万円の増加(+11.0%)となった。金額の変動が大きいものは事業用資産の洞川温泉ビジターセンター整備工事(572百万円)、旧天川西小学校体育館耐震工事(33百万円)や流動資産である減債基金積立(200百万円)などによる資産取得額等が主なものであり、資産の取得額が減価償却による資産の減少が上回ったことが増加の要因である。負債では、地方債発行額は636百万円、償還額は376百万円であり、発行額が償還額を大きく上回った。今後は洞川温泉ビジターセンター外構整備工事や薬湯センターみずはの湯大規模改修整備事業などにより令和6年度以降再び増加に転じる見込みとなる。全体においては、下水道事業会計、簡易水道事業会計等を加えた全体では、資産総額は前年度末から1,084百万円増加(+9.0%)し、負債総額は322百万円増加(+6.4%)した。資産総額は、水道管、下水道管、合併浄化槽等のインフラ資産が主なものであり、今年度は洞川簡易水道施設改修設計委託事業や洞川簡易水道本管移設工事の実施により資産は増加した。連結では、さくら広域環境衛生組合や南和広域医療企業団等を加えた連結では、資産総額は前年度末から1,299百万円増加(+8.4%)し、負債総額は1百万円減少(▲0.1%)した。さくら広域環境衛生組合では令和5年度に新ごみ焼却処理施設が完成し、南和広域医療企業団では医療機器等の更新・整備により資産額が増加した。令和6年度以降は、南和広域衛生組合施設の旧ごみ焼却施設施設の解体が進められる。
2.行政コストの状況
全体では、一般会計等に比べて、簡易水道料金や下水道使用料を「使用料及び手数料」に計上しているため経常収益が53百万円多くなっている一方、国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が656百万円多くなり、純行政コストは351百万円多くなっている。連結の業務費用では、人件費の占める割合が728百万円と高く、主なものとして南和広域医療企業団の職員人件費が挙げられる。純行政コストは、一般会計等に比べ27百万円多い1,937百万円となっている。
3.純資産変動の状況
一般会計等では、税収等の財源(2,120百万円)が純行政コスト(1,559百万円)を上回っており、本年度差額は736百万円となり、純資産残高は736百万円の増加となった。自主財源比率が0.14と低く、今後も高齢化により大幅な改善は見込まれないことから、地方税の徴収業務の強化等により税収等の増加に努める。全体にでは、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の保険料・保険税が税収等に含まれることから、一般会計と比べて税収等が57百万円多くなっており、本年度差額は709百万円となり、純資産残高は8,608百万円となった。連結では、南和広域医療企業団等への国検討補助金が財源に含まれることから一般会計等と比べて財源が20百万円多くなっており、本年度差額は756百万円となり、純資産残高は9,612百万円となった。
4.資金収支の状況
一般会計等では、業務活動収支は736百万円であり、投資活動収支については、洞川温泉ビジターセンター整備事業や旧天川西小学校体育館耐震工事等を実施したことから▲1,002百万円となっている。財務活動収支については、地方債の償還額が年々増大しており、地方債の償還額384百万円が地方債発行収入を上回ったことから、256百万円となった。当該年度で実施した洞川温泉ビジターセンター整備事業や旧天川西小学校体育館耐震工事等、橋梁長寿命化対策事業など施設整備事業が相次ぐことから、公共施設総合管理計画に基づき施設の統合、集約化に努める。全体では、国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用量及び手数料収入があることから、業務活動収支は一般会計より47百万円多い783百万円となっている。投資活動収支では、一般会計等と比して▲36百万円で、▲1,038百万円となっている。連結では、南和広域医療企業団における診療収入利益が業務収入に含まれる一方で、人件費等の業務活動支出が含まれることから、業務活動収支は一般会計と比べて166百万円多い902百万円となっている。
財務書類に関する情報②(2023年度)
1.資産の状況
住民一人当たり資産額が類似団体平均を上回っている。当団体では、道路の敷地のうち、取得価格が不明であるため、備忘価格1円で評価しているものが大半を占めている。平成28年度以降、役場庁舎など各種施設の長寿命化・大規模改修事業(温泉士悦駐車場整備や保健センター空調機器改修)を進めていることから、令和元年度からは265.4万円増加している。令和5年度は洞川温泉ビジターセンター整備事業の実施により、資産額が大きく増加しているため、類似団体を上回っている。
2.資産と負債の比率
純資産比率は類似団体平均を大きく下回っているが、道路橋梁など施設全体の老朽化が進んでおり、橋梁長寿命化対策計画に基づき優先順位を定めた上で早急な対策を講じる必要がある。また、将来負担比率は類似団体平均を上回っているが、自主財源に乏しく施設整備は地方債に依存する傾向が強いためであり、新たな地方債の発行を抑制するとともに将来的な展望のもと施設の集約化・統合・廃止について積極的に検討を進めていく。
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは類似団体平均を下回っているが、昨年度と比較すると増加している。令和5年度は、人件費の現状(506百万円、前年度比10百万円)があったものの、物件費が増加(381百万円、前年度比+62百万円)している。広域化や外部委託を積極的に検討し行政コストの削減に努める。
4.負債の状況
住民一人当たりの負債額は類似団体平均を大きく上回っている。平成30年度~令和元年度にかけては、火葬場整備事業(240百万円)、令和2年度には小規模多機能型居宅介護施設整備事業(204百万円)、令和3年度では保育所整備事業(53百万円)、令和4年度では観光駐車場整備事業(27百万円)や火葬場解体工事(14百万円)、令和5年度では洞川温泉ビジターセンター整備事業(572百万円)や火葬場解体工事(40百万円)などの財源として過疎対策事業債等を発行しており、今後元金償還が発生する。地方債残高も高い水準にあるため、今後は新たな地方債の発行を抑制するとともに、計画的な地方債の繰り上げ償還を行うなど、地方債残高の抑制に努める。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は類似団体を下回っている状況である。自主財源に乏しく、今後高齢化によりさらに厳しい状況となることが見込まれることから、各種使用料・手数料、公営住宅等使用料などの受益者負担の水準について検討するとともに、維持補修費や管理費など経常経費の削減に努める。
出典:
財政状況資料集
,
統一的な基準による財務書類に関する情報
,
よくある質問
このページで何が分かりますか?
奈良県天川村の2024年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
関連する地方公営企業も見られますか?
ページ上部の関連リンクから、この自治体に紐づく地方公営企業ページへ移動できます。