長野県駒ヶ根市の財政状況(最新・2024年度)
長野県駒ヶ根市の財政状況について、2024年度の主要指標と分析コメントをまとめて確認できるページです。
駒ヶ根市
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概観
普通会計の構造(2024年度)
財政比較分析表(2024年度)
財政力指数の分析欄
本市の財政力指数は類似団体平均をやや上回る水準で推移しているものの、多くの自治体と同じく地方交付税への依存度は高い財政構造となっている。人口減少や高齢化の進行により市税収入の大幅な増加は見込みにくく、自主財源の確保が課題となっている。今後は産業振興や企業誘致等による税源の涵養に努めるとともに、事業の選択と集中を図りながら持続可能な財政運営を進めていく必要がある。
経常収支比率の分析欄
経常収支比率は、人件費や扶助費などの義務的経費の増加により高い水準で推移している。特に、物価高騰と連動した人件費の高騰、高齢化の進展に伴う社会保障関係経費の増加が財政構造の硬直化の要因となっている。今後もインフレに伴う人件費の増加、社会保障関係経費の増加が見込まれることから、経常経費の見直しや事業の効率化を進め、財政構造の弾力性確保に努める必要がある。
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
人口1人当たり人件費・物件費等決算額は、類似団体平均と比較すると低くなっているものの、物価高、人件費高の影響を受け着実に増加してきている。今後は公共施設の老朽化に伴う維持管理費の増加が見込まれることから、施設の適正配置や業務の効率化を進め、経費の適正化を図っていく必要がある。
ラスパイレス指数の分析欄
ラスパイレス指数については、国家公務員の給与水準を基準として比較されるものであり、本市においては類似団体との比較を踏まえながら適正な水準となるよう給与制度の運用を行っている。これまで給与構造改革や各種手当の見直し等により給与水準の適正化に努めてきており、今後も国や他団体の動向を踏まえながら、給与制度の適正な運用と人件費の適正管理に努めていく必要がある。
人口1,000人当たり職員数の分析欄
人口1,000人当たり職員数は、行政サービスの維持や各種施策の推進を図る中で、類似団体平均と比較するとやや少ない水準となっている。これまで定員適正化計画等により職員数の適正管理に努めてきており、今後も業務の効率化やデジタル化の推進、民間活力の活用などを図りながら、適正な職員配置を進めていく必要がある。
実質公債費比率の分析欄
実質公債費比率は類似団体平均と比較して3ポイント程高い水準にある。これまで計画的な地方債発行に努めてきたことにより急激な上昇は抑えられているが、今後は公共施設の老朽化対策や社会資本整備に伴う地方債発行の増加も想定される。起債事業の精査を行いながら、地方債残高の適正管理を行っていく必要がある。
将来負担比率の分析欄
将来負担比率は、類似団体平均と比較し過大となっているものの、毎年その差が縮小してきている。これまでは地方債発行の抑制や基金の積立により将来負担の軽減に努めてきたが、今後は教育施設を中心とした公共施設の更新や社会資本整備の需要増加が見込まれる。将来世代への負担に配慮しながら、公共施設の廃止、縮小、集約を強く意識しながら、地方債残高の適正管理と計画的な財政運営を行っていく必要がある。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2024年度)
人件費の分析欄
人件費については、定員適正化計画に基づく職員数の適正管理により一定の抑制が図られている。一方で、会計年度任用職員制度の影響や行政需要の多様化により、人件費の動向には引き続き注視が必要である。今後も業務の効率化や民間活力の活用を図りながら、適正な人員配置に努めていく必要がある。
物件費の分析欄
物件費については、施設管理経費や業務委託費の増加により上昇傾向が見られる。特に人件費の増加を背景とした施設の指定管理料などの増加が課題となっており、施設の適正配置や業務の効率化を進めることで経費の抑制に努める必要がある。
扶助費の分析欄
扶助費については、近年は障害福祉サービス費や児童福祉関係経費の増加などにより増加傾向となっているものの、R6年度における比率は減少した。これはあくまで経常経費全体の増加が大きいことによるもので、扶助費そのもの増加傾向は変わらない。今後も、高齢化の進展に伴い社会保障関係経費の増加が見込まれることから、制度の適正な運用を図りながら持続可能な財政運営に努める必要がある。
その他の分析欄
類似団体平均より低い値で推移しており、経常収支における比率は前年度より0.4%減少した。国民健康保険特別会計、後期高齢者医療特別会計への繰出金が主な内容である。特別会計の財政状況は安定しているが、報酬額改定や被保険者数の推移により今後も繰出金の増加が想定されるため、動向を注視しなければならない。
補助費等の分析欄
補助費等については、一部事務組合負担金や各種団体への補助金等により一定の水準となっている。今後も補助制度の必要性や効果を検証しながら、適正な支出となるよう見直しを進めていく必要がある。
公債費の分析欄
公債費については、過去の社会資本整備等に伴う地方債の償還により一定の水準で推移している。今後は公共施設の更新需要の増加も見込まれるため、地方債発行の抑制や計画的な事業実施により、公債費負担の適正化を図る必要がある。
公債費以外の分析欄
類似団体平均と同程度で推移している。経常的経費の割合が高い公債費の負担を減らすことで、柔軟な財政運営を目指していく。限られた財源を有効活用するために、事業の優先順位付けをするなど、事業見直しに取り組んでいく。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2024年度)
目的別歳出の分析欄
住民一人当たりのコストが類似団体平均と比較して高い主な費目は、農林水産業費、商工費が挙げられる。このうち農林水産業費は圃場整備や森林整備に重点的に取り組んでいる。また、商工費は、経済対策事業を実施するなど、地域のニーズを踏まえた施策の展開をしている。特に、当市は山岳観光都市として、毎年多くの観光客に足を運ばれており、観光分野における歳出は多い。住民一人当たりのコストが類似団体平均と比較して低い主な費目は、民生費、衛生費、土木費、消防費、教育費が挙げられる。このうち民生費は、類似団体内順位でも特に低い、これは健康増進・維持事業や介護予防事業などの取り組みの効果により各種給付費が抑制されていることや少子化の影響により児童福祉に関わる予算の減少などによるものである。衛生費は、今後一部事務組合への償還負担金(ごみ処理、衛生センター)が増加していく見込みである。土木費は、全国的な傾向と同じく、緊自債を活用した事業の増加によるところが大きいが、類似団体平均以下の水準ではある。今後は維持管理費用の増加も見込まれる。消防費は、常備消防を広域行政で実施し経費負担の軽減が図られていることが主な要因である。教育費は多様なのニーズが増える一方で、少子化の影響により、対象の児童、生徒数は減少している。公債費は、毎年一定程度の市債の発行を行っているが、以前の大型事業(平成時)の返済が終了してきており、道路や公共施設は新設から維持管理へシフトしていく方向から、減少していく見込みである。しかし、施設の老朽化は大きな課題であることから、予断は許さない。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2024年度)
性質別歳出の分析欄
住民一人当たりのコストが類似団体平均と比較して高い主な費目は、補助費等、普通建設事業費、積立金、が挙げられる。補助費等は、経済対策事業などの補助事業や各種団体への補助金や負担金が多いことによる。積立金は、注力しているふるさと寄附が毎年増加しており、経費を除く全額を基金へ積み立てていることが主因である。普通建設事業費については、文化センターの長寿命化事業や、緊自債や緊防債の期限から逆算した各事業費の増加による。住民一人当たりのコストが類似団体平均と比較して低い主な費目は、物件費、維持補修費、扶助費、繰出金が挙げられる。物件費は、歳出額の抑制や事業のアウトソーシングなどにより金額が抑えられているが物価高の影響により増加傾向にある。維持補修費は、ここ数年低額で推移しているが、老朽化した公共施設が多く、維持管理費用は増加している。扶助費は、障害者福祉サービスにかかる介護・訓練給付費や福祉医療費などが増加する一方で児童手当などは減少傾向である。繰出金は、国保・介護・後期高齢者の各会計への繰出金が今後増えていく見込みである。
実質収支比率等に係る経年分析(2024年度)
分析欄
行財政改革を着実に進めていることに加え、物価高の経済対策などの特殊要因が重なり、実質収支額は7.84億円余と黒字を確保している。実質単年度収支は前年度収支が赤字だった反動でプラスにはなっている。財政調整基金は、順調に積み増すことができた。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2024年度)
分析欄
すべての会計において赤字は発生していない。引き続き健全な財政運営を心掛け黒字決算となるよう取り組む。
実質公債費比率(分子)の構造(2024年度)
分析欄
公営企業債償還負担額、債務負担行為支出額は減少してきている。一般会計の元利償還金は、大型の普通建設事業も令和に入り少ない状況であり、市債の元利償還金もピークを越え減少している。こうした状況も踏まえ、普通交付税に算入される公債費等も減少してきている。一方で、ごみ処理施設建設負担の本格化など一部事務組合等が起こした地方債元利償還金に対する負担額が増加している。今後、実質公債費比率は横這いか上昇で推移していくと見ている。
将来負担比率(分子)の構造(2024年度)
分析欄
将来負担額は、すべての項目で前年比同額か前年比減となっている。令和に入り大型の普通建設事業が少ないこともあり、市債発行額が抑制され、一般会計等に係る地方債の現在高は減少してきている。また、公営企業債等繰入見込額も公営企業側で繰出基準の精査を行ったことで令和元年以降大幅に減少してきた。今後は、拠点施設整備、保育園の集約化、都市計画道路の整備など、一定規模の事業による負担は発生する見込みである。充当可能財源のうち、基金はふるさと寄附の増加からふるさとづくり基金残高が増額し、比率の改善に繋がっている。将来負担比率は改善の方向で推移していく見込みだが、県内では1番比率が高い状況に変わりはない。令和4年度からの行財政改革プラン2022(5カ年)において、将来負担比率の改善を掲げており、普通債残高4億円/年削減、財政調整用基金残高2億円/年増加に努めるとしており、引き続き将来負担額の軽減に努めていく。
基金残高に係る経年分析(2024年度)
基金全体
(増減理由)積み立ての主な内容は、市税の増加分や財源調整による余剰金等を積み立てた財政調整基金が2億1,900万円、交付税で措置された臨時財政対策債償還分などを積み立てた減債基金が58,350万円、ふるさと寄附などを積み立てたふるさとづくり基金が6億8,230万円、森林環境譲与税基金が1,661万円、温泉開発基金として2,327万円を積み立てた。一方で、取り崩しの内容は、ふるさとづくり基金から6億946万円を繰り入れ、寄附者の意向に沿った事業に充当した。他には、減債基金から2,400万円、森林環境譲与税基金から1,096万円の取り崩しも実施した。(今後の方針)令和4年度からスタートした行財政改革プラン2022において将来負担比率の改善を掲げ、このうち財政調整用基金(財政調整基金、ふるさとづくり基金、減債基金)残高を毎年平均2億円以上増額していく目標を設定した。災害等不測の事態への備えや今後増加が見込まれる社会保障関連経費や公共施設の維持更新費に対応するためのもので、引き続き財政健全化に向け、計画的な積み立てを行っていく。
財政調整基金
(増減理由)市税の増加分や財源調整による余剰金等を2億1,900万円積み立てた。(今後の方針)行財政改革プラン2022において掲げている毎年平均2億円以上の増額を実現出来るよう運営をしていく。
減債基金
(増減理由)交付税で措置された臨時財政対策債償還分の積み立てが58,350万円、取り崩しが2,400万円、差引3,435万円の増となった。(今後の方針)市有地売払(宅地分譲地)を促進し、第三セクター等改革推進債の繰上償還を進めていく。
その他特定目的基金
(基金の使途)ふるさとづくり基金:活力と潤いのある地域づくりの推進を図るため必要がある場合に処分する。福祉のまちづくり基金:福祉のまちづくり事業の推進のため必要がある場合に処分する。教育基金:①学校教育、社会教育及び社会体育環境の整備充実②優れた研究や文化的事業に対する協力③青少年の育英及び健全育成④生涯教育活動その他教育文化的事業推進のため必要がある場合に処分する。温泉開発基金:温泉の掘削及び施設整備並びに環境整備のため必要がある場合に処分する。高度情報化基金:高度情報化社会への対応に必要な施設の整備のため必要がある場合に処分する。(増減理由)ふるさとづくり基金の減額は、ふるさと寄附の取崩しによる。温泉開発基金は、原資となる入湯税の増収などによる。高度情報化基金の増額は、今後の情報化整備に備えての積み立てである。(今後の方針)その年度にいただいたふるさと寄附については、一旦ふるさとづくり基金に積み立てを行い、翌年度以降に寄附者の意向に沿った事業の財源として使用する。温泉開発基金は、今後の温泉施設の改修や新たな温泉掘削に向けて積み立てを継続していく。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2023年度)
有形固定資産減価償却率の分析欄
有形固定資産減価償却率は、上昇傾向にあるものの、類似団体平均と比較して概ね同水準で推移している。今後は、公共施設等総合管理計画や個別施設計画に基づき、施設の整備や長寿命化、統合・廃止を図るなど、効果的かつ計画的な行財政運営を推進することとする。
債務償還比率の分析欄
債務償還比率は類似団体平均数値を上回っている。主な要因としては、過去に実施した大型事業(伊南バイパス関連整備、南田市場区画整理、公共下水道事業)などに積極的に投資をしてきたことによるものである。将来負担額は減少してきているものの、本年度は経常一般財源の減少と経常経費の増加により、比率が増加した。今後も地方債発行額の抑制や繰上償還により公債費の縮減を図るほか、経常経費の縮減にも取り組む必要がある。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率は類似団体平均と比較して大きく上回っている。有形固定資産減価償却率は近年積極的な投資を行ってきたため、上昇傾向にあるものの、類似団体平均と比較して、概ね同水準に抑えられている。当市の公共施設の特徴として、多くの施設が昭和45年から平成5年にかけて建築されており、全施設のうち建築後30年以上経過したものが、全体の60%以上を占めている。今後も施設の老朽化が進む中、施設整備や大規模改修、または長寿命化を図るとともに、財政負担の軽減・平準化など、効果的かつ計画的な行財政運営を推進することとする。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
将来負担比率、実質公債費比率ともに、類似団体平均と比較すると、大きく上回っている。将来負担比率および実質公債費比率が高水準で推移する主な要因として、近年積極的な大型投資事業を行うための財源として借入れた地方債や、第三セクター等の抜本的改革のために借入れた地方債発行による影響が挙げられる。これらの地方債償還が続くことや、一部事務組合等への負担金が更に増加することによる影響で、実質公債費比率は概ね同水準で推移していくことが見込まれる。これまで以上に公債費の適正化に取り組んでいく必要がある。また将来負担比率については年々減少しているが、直近に大型事業が控えていることから、上昇していく見込みである。
施設類型別ストック情報分析表①(2023年度)
施設情報の分析欄
【道路】都市計画街路等の整備が進んでおり、新設(資本的支出含む)を積極的に行っていることから、類似団体平均と比較して有形固定資産減価償却率は低く抑えられている。【橋りょう・トンネル】有形固定資産減価償却率・一人当たり有形固定資産額ともに類似団体平均を上回っている。橋りょうについては、5年かけて全376橋の点検調査を実施し、年次計画による長寿命化修繕等工事を実施している。【公営住宅】有形固定資産減価償却率は類似団体平均を上回っているが、年次計画により長寿命化修繕等工事を実施している。【認定こども園・幼稚園・保育所】平成28年度に保育園を1園建替したことで、一時有形固定資産減価償却率は類似団体平均を下回ったが、耐震化が未実施で老朽化が進んだ施設が多く、対策を急ぐ必要がある。【学校施設、児童館、公民館】公民館については、地域交流センター等整備事業(集約化・複合化事業)により有形固定資産減価償却率が大幅に改善した。学校施設、児童館の有形固定資産減価償却率は類似団体平均と比較して上回っている。【総括】個別の施設で見ると全体的に老朽化が進んでいるため、個別施設計画に基づき、計画的な施設整備や大規模改修、長寿命化などの対応をしていかなければならない。特に、児童館については、早急に対処が必要な状況になってきている。市全体の事業に対する取り組みや財政状況を考え、収支のバランスを取りながら、財源を確保していかなければならない。
施設類型別ストック情報分析表②(2023年度)
施設情報の分析欄
【図書館、体育館・プール、福祉施設、市民会館、保健センター・保健所、庁舎】一人当たり面積は類似団体平均と概ね同等または下回っている施設が多いが、全体的に施設の老朽化が進み、固定資産減価償却率が類似団体平均を大きく上回っている施設が多い。なお、市役所本庁舎については、昭和45年に建設され築50年以上経過しているが、平成21年度にバリアフリー改修、省エネ改修、維持管理対策改修を合わせた耐震改修を実施している。【一般廃棄物処理施設】上伊那広域連合のごみ処理施設が完成し、関連施設の処分を行ったことで、固定資産減価償却率は類似団体平均を下回っている。【消防施設】消防施設については、平成27年度に新しい消防本部の整備を行い、また、計画的に施設の更新・整備を進めているため、固定資産減価償却率は類似団体を下回っている。【総括】庁舎や福祉施設、市民会館など昭和40年代から平成の初めに建てられた公共施設の老朽化が進んできており、早急に対策を立てなければならない状況となっている。また、少子高齢化や担い手の様子を踏まえ、統廃合を含めた公共施設の適正配置を考えていかなければならない。これらの課題に対処するため、個別施設計画に基づき、市全体の事業に対する取り組みや財政状況を考え、収支のバランスを取りながら、財源を確保していかなければならない。
一般会計等、全体、連結資金収支計算書内訳表(2023年度)
資金収支計算書(一般会計等・全体・連結)
一般会計等・全体・連結資金収支計算書内訳表を、業務活動・投資活動・財務活動の会計基準に沿って、最新年度の収入・支出構成として可視化しています。上部の数値は期首資金から期末現金預金残高までのつながりです。
財務書類に関する情報①(2023年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等の資産総額は前年度から1,497百万円(対前年比▲2.2%)の減少となった。上赤須廃棄物置場跡地整備事業(+98百万)等による資産の取得額が減価償却・除却等による資産の減少額を下回ったことが主な要因である。負債総額は前年度から947百万円(対前年比▲4.5%)の減少となった。市債の新規発行額678百万円を上回る償還額1,665百万円を計上したことにより、市債残高が減少したことが主な要因である。水道・公共下水道・農業集落排水事業会計等を加えた全体会計は、資産総額1,486百万円(対前年比▲1.5%)、負債総額1,211百万円(対前年比▲2.6%)減少した。資産総額は上水道管、下水道管等のインフラ資産を計上していること等により、一般会計等に比べて33,119百万円多くなるが、負債総額も地方債(固定負債)を充当したこと等から、25,822百万円多くなっている。一部事務組合、第三セクター等を加えた連結会計は、資産総額2,443百万円(対前年比▲2.2%)、負債総額1,799百万円(対前年比▲3.5%)減少した。資産総額は駒ヶ根市土地開発公社が保有している公有用地等に係る資産や病院施設に係る資産を計上していること等により、一般会計等に比べて44,308百万円多くなるが、負債総額も駒ヶ根市土地開発公社や病院事業会計の借入金があること等から、31,347百万円多くなっている。
2.行政コストの状況
一般会計等の純経常行政コストは、物件費等を含む業務費用の増加(対前年比+458百万円)や、社会保障給付等を含む移転費用の増加(対前年比+57百万円)などにより、543百万円の増加となった。今後、物価高騰による物件費の増加や老朽化した施設に要する経費等がさらに増加していく見込みのため、公共施設等の適正管理に努めることなどにより、経費の縮減をより一層図っていかなければならない。純行政コストは672百万円の増加となった。DX推進に係る費用や介護・訓練給付費などの増加が主な要因である。全体会計では、一般会計等に比べて水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が1,277百万円多くなっている。一方、国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が4,949百万円多くなり、純行政コストは5,936百万円多くなっている。連結会計では、一般会計等に比べて連結対象企業等の事業収益を計上し、経常収益が6,027百万円多くなっている一方、経常費用が16,192百万円多くなり、純行政コストは10,162百万円多くなっている
3.純資産変動の状況
一般会計等において、純行政コスト14,591百万円(対前年比+672百万円)が税収等の財源14,151百万円(対前年比▲304百万円)を下回ったことが、純資産残高を増加させる要因となった。今後も経常費用の見直しによる純行政コストの削減に努め、安定した財政基盤の構築を図っていきたい。全体会計では、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれることから、一般会計等と比べて財源が6,211百万円多くなっており、本年度差額は▲165百万円となり、純資産残高は275百万円の減少となった。連結会計では、後期高齢者医療広域連合への国県等補助金等が財源に含まれることから、一般会計等と比べて財源が10,688百万円多くなっており、本年度差額は85百万円となり、純資産残高は644百万円の減少となった。
4.資金収支の状況
一般会計等の業務活動収支は、物件費等支出など業務費用支出や補助金等支出など移転費用支出が減少したことにより2,036百万円となった(対前年比▲644百万円)。投資活動収支は、投資活動支出が増加したものの、基金取崩収入など投資活動収入の増加が上回ったことで、対前年比+56百万円の▲1,271百万円となった。財務活動収支は、地方債償還支出が地方債の発行額を上回ったことから▲987百万円(対前年比▲41百万円)、本年度末資金残高は前年度から221百万円減少し、549百万円となった。全体会計では、国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれることなどから、業務活動収支は3,710百万円、投資活動収支は水道事業会計で切石配水池改良工事等により2,088百万円、財務活動収支は地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから▲1,513百万円となり、本年度末資金残高は前年度か109百万円増加し、3,625百万円となった。連結会計では、伊南行政組合病院事業における入院・外来収益等の収入が業務収入に含まれることなどから、業務活動収支は4,338百万円、投資活動収支は▲3,559百万円、財務活動収支は地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから▲2,204百万円となり、本年度末資金残高は前年度から1,487百万円減少し、6,848百万円となった。
財務書類に関する情報②(2023年度)
1.資産の状況
住民一人当たりの資産額は、類似団体平均値を下回っている。過去に大型建設事業(伊南バイパス関連整備、南田市場区画整理、公共下水道事業)や学校施設の耐震化など、積極的に投資をしてきたが、老朽化した施設が多く、近年では資産の取得額が減価償却・除却等による資産の減少額を下回る傾向が続いている。将来の公共施設等の修繕や更新等に係る財政負担を軽減するため、公共施設等総合管理計画に基づき、施設の整備や長寿命化、統合・廃止を図るなど、効果的かつ計画的な公共施設等の適正管理に努める。歳入対資産比率は前年度より0.13年増加し3.98年となった。前年度からほぼ横ばいとなっているが、類似団体平均値を0.44年上回っており、将来世代に残る資産が形成されている。有形固定資産減価償却率については、類似団体平均値と同程度である。しかし個別で分析すると老朽化が進んでいる施設が多いため、人口やニーズの減少などを考慮し、施設等の統廃合など適正管理をさらに進める必要がある。
2.資産と負債の比率
純資産比率は、類似団体平均値を下回っているが、負債の大半を占めているのは、地方交付税の不足を補うために特例的に発行している臨時財政対策債である。このため、臨時財政対策債等の特例的な地方債を除いた地方債残高分を分子として、社会資本等形成に係る将来世代の負担の程度を示す将来世代負担比率は、類似団体平均値19.2%(対前年比+1.1%)を1.1%下回る18.1%(対前年比▲0.2%)となっており、類似団体平均値は上昇する中、数値を減少させてきている。ただし今後控える大型事業により、地方債発行の増加が見込まれるため、負担増加が最小限となるよう効率的な財政運営を進める必要がある。
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは前年度と比較して2.5万円増加したが、類似団体平均値を下回っている。平成28年度は第三セクターの抜本的改革による影響で類似団体平均値を上回ったが、それ以降行財政改革プラン2016への取り組みを通じた人員削減や事業見直し等の効果から純行政コストは抑えられている。現在は行財政改革プラン2022の計画期間となり、計画に基づき引き続き事務事業の見直しや改革・改善活動を進めていく。
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は63.1万円(対前年比▲2.6%)に抑制することができたが、類似団体平均値を上回っている。これは、第三セクター等改革推進債や大型建設事業等に関連する地方債を発行してきたためである。返済期間が長期に及ぶため、繰上償還などを積極的に行い、負債残高の縮減に努めていく。基礎的財政収支は、1,146百万円となり、前年度と比較して900百万円の減少となったが、類似団体平均値を大きく上回っている。今後も投資活動収支の赤字額縮減を図ると同時に、経常経費の抑制により業務活動収支を改善し、基礎的財政収支の黒
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は、類似団体平均値を下回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は比較的低くなっている。なお、類似団体平均値まで受益者負担比率を引き上げるためには、仮に経常収益を一定とする場合は、4,952百万円経常費用を削減する必要があり、経常費用を一定とする場合は、198百万円経常収益を増加させる必要がある。人口減少により、今後大幅な利用回数の増加は見込めないため、経費の削減に努めると同時に、公共施設等の使用料の見直しなどにより、受益者負担の適正化を進めていく必要がある。
出典:
財政状況資料集
,
統一的な基準による財務書類に関する情報
,
よくある質問
このページで何が分かりますか?
長野県駒ヶ根市の2024年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
関連する地方公営企業も見られますか?
ページ上部の関連リンクから、この自治体に紐づく地方公営企業ページへ移動できます。