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地方財政ダッシュボード

大阪府千早赤阪村の財政状況(2014年度)

🏠千早赤阪村

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(平成26年度末39.6%)に加え、村内に主要な産業が無いことや大きな企業が少ないことから、財政基盤が弱く、類似団体平均をやや下回っている。そのため、村税の徴収率向上をはじめとする自主財源の確保・強化、組織機構の見直し、定員管理の見直し、事業の整理合理化など行政の効率化に努めることにより、財政の健全化を図る。

経常収支比率の分析欄

平成26年度に過疎地域の指定を受けたことで過疎対策事業債の発行が可能となり、その多くを経常経費に充当したことで一般財源が減少し、比率が改善している。しかしながら、扶助費や公債費は今後増加する見込みであるなど、マイナス要素もあることから、行政改革の取り組みを通じて経常経費の削減に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

小さな人口規模に加え、人口減少が続いている状況下では、人口1人当たりのコストは高くなる傾向にあるが、これまで定員管理や事務事業の見直し、指定管理者制度の導入などコストの削減に努めてきたことで、類似団体の平均と同様にほぼ同じ水準で推移している。

ラスパイレス指数の分析欄

むらづくり経営計画に基づき、特別職(村長・副村長20%、教育長10%)及び一般職(一律5%)の給与カットを平成24年度まで実施した。平成24の指数が100%を超えているのは、国において震災による給与減額措置を実施したことによるものである。類似団体の平均と比べて高い水準で推移しているものの、職員数については類似団体平均より少ない状況であり、人事院勧告等の動向を踏まえ、引き続き給与の適正化に取り組む。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

定員適正化計画に基づき職員数の抑制に取り組んできたことで、類似団体の平均を下回る水準で推移している。今後も定員適正化計画に基づき退職者の欠員補充を必要最低限としつつ、行政運営に必要な職員数の確保に努める。

実質公債費比率の分析欄

投資的な事業を抑制することで地方債の新規発行を控えてきた結果、地方債の償還が進み、比率は年々改善し、類似団体の平均に近づいてきている。平成26年度から過疎地域の指定を受け、過疎対策の事業の財源として過疎対策事業債の発行が新たに可能となったが、対象事業の内容は十分に精査し、起債に頼りすぎることのない健全な財政運営に努める。

将来負担比率の分析欄

地方債残高の減少や充当可能基金の増加などにより比率は年々改善しており、類似団体平均とほぼ同水準となった。平成26年度から過疎地域の指定を受け、過疎対策の事業の財源として過疎対策事業債の発行が新たに可能となったが、対象事業の内容は十分に精査し、起債に頼りすぎることのない健全な財政運営に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

むらづくり経営計画に基づき、特別職及び一般職の給与カットや行政委員の報酬カットを平成24年度まで実施してきた。それ以後も類似団体の平均と比べて高い水準で推移しているものの、職員数については類似団体の平均より少ない状況であり、引き続き定員管理を行いながら、事務委託へのシフトを進めるなど人件費の抑制に努める。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率は類似団体の平均を上回る水準で推移しているが、これは常備消防をはじめとする、職員人件費から事務委託へのシフトが多くの事務で進んでいることが要因として考えられる。今後も引き続き事務事業の整理合理化等の取り組みを通じてコストの削減に努める。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率は類似団体の平均を下回る水準で推移しているが、住民の社会保障に関わる支出だけに抑制することは難しく、むしろ増加していくことも考えられるため、必要な財源は確保しつつ、より一層、審査の強化といった給付の適正化を図る必要がある。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は類似団体の平均とほとんど同じ水準で推移しているが、大阪府下で最も高い高齢化率であることから、今後は後期高齢者医療特別会計や介護保険特別会計への繰出金が増加していくことも考えられるため、より一層、介護予防の推進や審査の強化といった給付の適正化に取り組む必要がある。

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率は類似団体の平均を下回る水準で推移しており、引き続き、補助内容の精査に努める。

公債費の分析欄

投資的な事業を抑制することで地方債の新規発行を控えてきた結果、公債費に係る経常収支比率は改善し、類似団体の平均を下回っている。引き続き、起債と償還のバランスを考慮し健全な財政運営に努める。

公債費以外の分析欄

公債費を除いた経常収支比率は、この5年ではじめて類似団体の平均を下回ったが、要因としては平成26年度に過疎地域の指定を受けたことで過疎対策事業債の発行が可能となり、その多くを経常経費に充当したことによる一般財源の減少があげられる。それでもやはり類似団体の平均と比べて高い水準にある物件費は、事務委託の増加に伴い今後増加する見込みであるが、費用対効果の検討を行うなど、適正な財政運営に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

平成26年度決算では、標準財政規模(1,908,606千円)に対する実質収支比率は4.63%となっており前年に比べて減少したものの、安定した水準で推移している。財政調整基金残高は、ここ数年取り崩しをしていないことと、発生した余剰金を積み立てたことにより増加傾向にある。実質収支は、健全な財政運営を行うにあたり重要なポイントであるため、今後も黒字を堅持するよう努める。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

平成26年度においても各会計ともに赤字額は発生しておらず、安定した水準で推移している。一般会計では、前年度より実質収支は減少したものの、安定した水準で推移している。国民健康保険特別会計(事業勘定)については、概算払いによる前期高齢者交付金の増額による特定財源の増加により黒字額が大きくなっている。水道事業についても、安定した水準ではあるが、今後、給水人口が減少する中で施設を維持していく必要があるなど厳しい経営環境が予想されることから、一層の企業努力が求められる。金剛山観光事業特別会計は、指定管理者制度の導入によりH20から黒字が継続している。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

元利償還金については償還のピークが過ぎたものの、平成26年度から過疎地域の指定を受け、過疎対策の事業の財源として過疎対策事業債の発行が新たに可能となったことから、今後数年間は過疎対策に伴う必要最低限の起債が必要である。また、老朽化が著しい役場庁舎等の公共施設の整備や上水道関係施設の更新など課題も多く、起債にあたっては実質公債費率(発行許可団体となる18%を超えないように)を考慮し、起債に頼りすぎることのない健全な財政運営に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

平成26年度の将来負担比率は17.7%で、前年度より更に20.9%低下し、早期健全化基準である350%を大きく下回っている。地方債残高は年度により増減はあるものの、充当可能基金が増加傾向であることから、将来負担比率の分子は減少しながら推移している。老朽化が著しい役場庁舎等の公共施設の整備や上水道関係施設の更新など将来的な課題も多いが、借入と償還のバランスを考慮し、機動的に基金を活用するなど、起債に頼りすぎることのない健全な財政運営に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,