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地方財政ダッシュボード

埼玉県三芳町の財政状況(2013年度)

🏠三芳町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2013年度)

財政力指数の分析欄

・製造業を中心とした安定した税収があり、類似団体平均を大きく上回る財政力指数ではあるが、近年低下傾向である。税の徴収強化及び納税しやすい仕組みづくりを確立し、歳入確保に努める。

経常収支比率の分析欄

・物件費の増加と扶助費の高まりなどにより96.4%と類似団体平均を大きく上回っている。物件費については、正規職員数の削減の影響による臨時職員の増、更に業務の民間委託化による影響と考えられる。平成22年度から導入している指定管理者制度を活用し、競争に伴うコスト削減効果により物件費の抑制を図る。扶助費については、町単独で実施している扶助制度の見直しにより抑制を図る。これらの取組みにより経常収支比率を類似団体平均に近づけるよう改善に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

・人件費、物件費等の合計額の人口1人当たりの金額が類似団体平均を上回っていたが、公共施設の維持補修費の減少により物件費が抑制され、類似団体平均を下回った。今後は更なる人件費、物件費の削減に向け、公共施設マネジメント基本方針・基本計画を策定し、また、平成22年度から導入している指定管理者制度を活用するよう努める。

ラスパイレス指数の分析欄

国家公務員給与削減措置に伴い、大幅に指数上昇となっていたが、その措置が終了し、ラスパイレス指数が100以下となった。しかしながら、類似団体平均と比較すると未だ高い水準となっているため、引き続きラスパイレス指数の動向には十分に注意し、その抑制に努めていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

・町行政サービスの推進を図るため、出張所等多くの施設を配置しており、類似団体と比較した場合の職員数は平均を上回っている状況にある。平成23年度を初年度とする第4次定員適正化計画(5年間)に基づき、定年退職者の不補充や民間委託の推進等により、今後更に職員数の削減に努める。

実質公債費比率の分析欄

・三芳町第4次総合振興計画のもと地域住民との意見交換を図り、適量・適切な事業実施により、類似団体平均を下回る8.0%となっている。しかし、この水準は年々類似団体平均に近づいてきているため、注意が必要である。今後の財政運営については、緊急度・住民ニーズを的確に把握した事業の選択により、起債に大きく頼ることのないよう努める。

将来負担比率の分析欄

・類似団体平均を上回っており、その主な要因としては、景気後退による税収減のため、財政調整基金の取崩しによる充当可能基金の減額、地方債現在高の増加、また、普通交付税が交付されず、標準財政規模が小さいことが要因としてあげられる。今後も義務的経費の削減を中心とする行財政改革を進め、財政の健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2013年度)

人件費の分析欄

・人件費については、平成25年度において24.9%と類似団体平均と比べて高い水準にある。これは保育所や公民館、出張所などの施設運営を直営で行っているために職員数が類似団体平均と比較して多いことが主な要因であり、行政サービスの提供方法の差異によるものと言える。ただし、民間でも実施可能な部分については委託化を図り、今後も引き続き定員適正化計画に基づき、職員数の削減を実施し効率的な行政運営により人件費の抑制を図る。

物件費の分析欄

・物件費に係る経常収支比率が高止まりしているのは、正規職員数の削減の影響による臨時職員の増、更に業務の民間委託化により、職員人件費等から委託料等の物件費へのシフトが起きているためである。今後は、指定管理者制度導入に伴う競争によるコスト削減や業務の効率化を図ることにより、臨時職員を減らすなど物件費の抑制に努める。

扶助費の分析欄

・扶助費に係る経常収支比率が類似団体平均を上回り、かつ上昇傾向にある要因として、障がい者自立支援事業費、こども医療費支給額の増加などが挙げられる。今後の取り組みとしては、町単独で実施している扶助制度の見直しを進めていくことで、財政を圧迫する上昇傾向に歯止めをかけるよう努める。

その他の分析欄

・その他の経費が類似団体平均を上回っているのは、繰出金が主な要因である。後期高齢者医療事業特別会計、下水道事業特別会計等に繰出金を支出しているが、近年増加する医療費や下水道施設の維持管理に費用がかかり、一般会計からの繰出金は増加傾向にある。今後、保険料の適正化や独立採算の原則に立ち、下水道の使用料見直しなどにより、一般会計の負担額を減らしていくよう努める。

補助費等の分析欄

・補助費等に係る経常収支比率については、ごみ共同処理事業の負担金やシルバー人材センター補助金の見直しなどにより類似団体内平均を下回っているが、今後増加することも考えられる。平成23年度に設置された第三者委員会である補助金等検討委員会により、団体への補助金額の適正について審議し、不適当な補助金について見直しや廃止を行う。

公債費の分析欄

・これまで公債費に係る経常収支比率は、類似団体平均を下回っていたが、近年、借入れを行った地方債の元金償還が始まり、わすかではあるが平均を上回る結果となった。今後、公債費比率等の数値に引き続き注意しながら、計画的な借入れを行っていく。

公債費以外の分析欄

・公債費以外の経常収支比率が類似団体平均を上回っている要因として、扶助費と物件費が高い水準にあることがあげられる。扶助費については、町単独で実施している扶助制度の見直しにより抑制を図り、物件費については、平成22年度より指定管理者制度を導入したうえでも、なお高い水準であるため、指定管理者制度活用により今後の人件費等の削減を図り、経常収支比率を類似団体内平均に近づけるよう改善に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2013年度)

分析欄

・実質収支比率等について、財政調整基金残高はこれまで、標準財政規模比で8%前後で推移してきたが、平成24年度は低い比率となっていた。平成25年度においては比率の改善は見られたが、平成21年度からの景気後退による税収の落ち込みは続いており、財政調整基金を取崩し、一般会計への繰入れ額が大きくなっていることに変わりはない。実質単年度収支については、赤字、黒字ともに連続するのは好ましくはないが、財政調整基金残高の水準を引き上げられるよう、実質単年度収支は黒字であることが望まれる。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2013年度)

分析欄

・連結実質赤字比率について、当町では例年、全会計において黒字が続いており、特に水道事業、一般会計において黒字額が大きな割合を占めている。しかし、国民健康保険事業、下水道事業等は一般会計からの繰入金に依存する状況が続いており、今後は保険料や使用料の見直しなどにより、一般会計の負担額(繰出金)を減らしていくよう努める必要がある。

実質公債費比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

・実質公債費比率(分子)の構造について、類似団体平均を下回る8.0%で、この水準は例年同じ程度で推移している。その要因として主なものは、元利償還金によるもので、元利償還金を標準財政規模比で類似団体平均と比較すると-0.3%と低い水準にあるが、近年に借入を行った地方債の元利償還が始まり、今後高くなりうる要因があるため注意が必要である。

将来負担比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

・将来負担比率(分子)の構造については、例年ほぼ同水準を維持している。将来負担比率は、例年類似団体平均を上回る水準にあるが、その主な要因として普通交付税の交付がないこと等により、分母である標準財政規模が低いことがあげられる。将来負担比率(分子)の地方債の現在高は、広域ごみ処理施設等建設事業等により近年増加傾向にあり、平成27年度にピークを迎える予測であるが、その後は減少していく見込みである。また、債務負担行為に基づく支出予定額については、その主なものである町開発公社の債務負担も今後、減少傾向となる見込みである。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,