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地方財政ダッシュボード

青森県十和田市の財政状況(2014年度)

🏠十和田市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

本指標は、基準財政需要額に用いる地域振興費が補正係数の見直し等により約1億3千万円減少した一方で、企業の業績回復により法人税割や所得割の増加等により約4千1百万円増額となり、前年度と同様の数値となっている。しかし、本市は全国平均を大きく下回っていることから、自主財源を確保できるよう税収増加に努めていく。また、事業の選択と集中による投資的経費の抑制により、財政力に見合った財政運営を図るとともに、今後も歳出削減に努め、安定した財政運営ができるよう努めていく。

経常収支比率の分析欄

本指標は、法人立保育所運営費や障害者訓練等給付費の増加による扶助費の増加及び平成26年4月からの消費税率のアップによる物件費の増加により、前年度から2.6ポイント増となり類似団体内では平均的な比率となった。しかし、今後も指定管理者の活用等を積極的に取り入れるなどの対策を講じ、経常的経費のより一層の削減を図り、経常収支比率上昇の抑制に努めていく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

前年度に比べ、物件費が約4億円増加しているが、これは、主な要因として基幹系システムの更新業務や旧大不動小学校等の公共施設解体工事が行われたためである。本市では、現時点では類似団体平均を下回っているが、今後も公共施設等の維持補修費の増加が見込まれるため、歳出削減に努めていく。

ラスパイレス指数の分析欄

本市では、係長承認者増による職員構成の変動や給与制度等の総合的見直しにより昨年度より0.6ポイント増加している。従来から類似団体より低いが、今後とも引き続き縮減に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

普通会計の平成27年4月1日の職員数は366人であり、地方創生業務や各種イベント対応等による業務量の増により前年度と比べ4人増加した。本指標も昨年度と比べ0.14ポイント増加しているが、今後も業務に合わせ、適正な職員数を維持するよう努めていく。

実質公債費比率の分析欄

本指標は、前年度より0.5%低下し、12.2%となっている。主な要因は、公共下水道事業会計の準元利償還金算入額の減少により、実質公債費が9千6百万円減少したためである。元利償還のピークは平成26年度と見込まれ、今後も本指標は低下傾向にあると思われるが、地方交付税に算入される地方債を活用し、公債費負担の軽減を図っていく。

将来負担比率の分析欄

本指標は、前年度に比べ19.0%低下し、41.1%となっている。その要因は、下水道事業債等残高の減による公営企業債等繰入見込額が8億円の減額、職員数の減少により退職手当負担見込額が4億円の減額となっているためである。今後も地方交付税に算入される地方債を活用し、将来負担の軽減を図っていく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

人件費に充当した一般財源は前年度に比べ約3百万円減少しており、指標は0.3ポイント上昇している。これは、係長承認者増による職員構成の変動に影響であり、類似団体内でも昨年度4位から5位となっている。今後も、人件費が増大することがないよう留意して適正な事務執行に努めていく。

物件費の分析欄

物件費に充当した一般財源は前年度に比べ約1億2千万円増加しているため、指標は0.8ポイント増加している。この要因は、基幹系システムの更新業務により約2億円の増や公共施設解体工事により約7千3百万円増加したためである。本市では、今後も公共施設の統廃合等が見込まれるため、歳出削減に努めていく。

扶助費の分析欄

扶助費に充当した一般財源は、法人立保育所運営費の増加等により前年度に比べ約1億4千万円増加している。類似団体平均に比べると低いが、昨年度から0.9ポイント上昇しているため、扶助費の資格審査等を適切に行っていく。

その他の分析欄

繰出金に充当した一般財源は前年度に比べ約4千万円増加したため、指標は0.1ポイント増加している。国民健康保険事業特別会計への繰出が約4千万円増加している。類似団体平均より低い値ではあるが、類似団体に近付いているので、今後も繰出金が増加しないように抑制を図るよう努めていく。

補助費等の分析欄

補助費等に充当した一般財源が約2千万円増加しており、本指標は前年度から0.4ポイント増加している。経常収支比率が類似団体に比べ高い比率となっているのは、病院事業や下水道事業等の公営企業会計への繰出金や施設の維持補修のために一部事務組合への補助金が多額であるためである。

公債費の分析欄

公債費に充当した一般財源は前年度に比べ約1千5百万円減少し、指標は前年度から0.1ポイント減少している。そして、類似団体平均は0.1ポイント増加していることから、十和田市との差は2.6ポイントに広がっている。元金償還額は今後、減少していくと思われるが、地方交付税算入がある起債を活用するとともに、事業を精査し、公債費の抑制に努める。

公債費以外の分析欄

公債費以外に充当した一般財源は前年度に比べ約3億5千万円増加し、公債費は約2千5百万円増加したため、指標は2.5ポイント増加している。増加した大きな要因は、物件費の増加であるため、一般財源で賄う経常的な経費が増加しないようにより一層努めていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

実質収支額の標準財政規模比は、-4%に降下している。これは、平成27年度からの新市庁舎建築事業のために公共施設整備基金への財政調整基金からの約7億5千万円取り崩したためである。そのため、平成26年度の財政調整基金は約1億5千万円の減である。今後も緊急・臨時的な経費以外は基金に頼らない財政運営に努め、平成27年度から始まる合併算定替えの終了に向けた地方交付税の減少に備えていく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

前年度と比較すると、増加幅が大きいのは介護保険事業特別会計であり、0.59ポイント増加している。その要因として実質収支額が約1億5千万円から2億6千万円に増加したためである。一方、減少幅が大きいのは国民健康保険事業特別会計の1.28ポイント低下である。これは、保険税が前年度の17億3千万円から16億円に減少等の歳入の減により、実質収支額が2億5千万円から1千6百万円になったためである。国民健康保険事業基金は平成26年度末で2億7千万円あるものの、給付費の適正化等を図り、今後も黒字を維持するよう努めていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

元利償還金等は平成21年度以降減少している。算入公債費等は、合併特例債や過疎対策事業債など交付税算入が大きい起債を中心に借り入れているため、増減が少なくなっている。公営企業債の元利償還金に対する繰入金については、下水道事業における前年度からの約7億万円の減少等により、総額で減少しており、今後も同水準での推移が見込まれる。これらのことから実質公債費比率の分子は減少し続けている。元利償還金は今後も起債対象事業を精査し実質公債費比率の減少に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

一般会計等に係る地方債の現在高は、地方債発行の抑制により減少傾向にある。公営企業債等繰入見込額は減少傾向にあり、ほぼ同水準で推移しており、今後も同程度の額となると見込まれる。充当可能基金は、各基金残高の増加により、前年度と比較し増加している。将来負担比率の分子全体としては過去5年間で減少し続けており、今後も地方債発行の抑制等により減少傾向を維持するよう努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,