経営の健全性・効率性について
収益的収支比率は経年比較では、高くなっているが、経費回収率は大きく下がったままとなっている。これは臨時的な修繕が昨年同様に発生したことにより、不足額を一般会計からの繰入で賄ったためである。経営が使用料収入で維持管理費を賄えていない状況となっており、健全とは言えない。しかし、対象世帯が4世帯と少ない事業であるため、効率的に経営することができない。汚水処理原価については、今回、類似団体との比較では高くなっている。これは臨時的な修繕が発生したためであり、今後も継続し経費削減に努める必要がある。
老朽化の状況について
供用開始より18年程度経過しているが、耐用年数に達していないため、老朽化は見れない。
全体総括
現在の経営状況として、経費回収率は類似団体と比べ低くなっており、維持管理費を使用料で賄えていない状況となっているため、健全とは言えない状況となっている。しかし料金設定が、総務省の「下水道財政の在り方に関する研究会」で示されている金額と比較し高くなっていることや、事業の特性を考慮し、今後の料金改定は慎重に検討しなくてはならない。したがって、今後も経費削減を意識した経営を行わなくてはならない。経営戦略については平成28年度に作成済み。見直しは、企業会計への移行する令和2年度に行う。