地域において担っている役割
「救命救急センター」「小児救急センター」として、本市の救急医療、小児医療の拠点としての機能を果たし、市民の安全・安心を支える医療を提供しています。また、市及び北九州市医師会との連携の下、施設や設備面の機能を活かし、市内の「災害拠点病院」の総括病院としての役割を担っています。
経営の健全性・効率性について
平成26年度以降、経常収支比率及び医業収支比率ともに100%を下回っており、累積欠損金比率が上昇しています。要因としては、国の診療報酬改定に合わせて平均在院日数の短縮に取組んだ結果、病床利用率が年々低下している一方で、職員給与費や材料費などの費用が増加していることなど、収支バランスが悪化していることによるものと考えられます。今後、市立病院を取り巻く経営環境はさらに厳しくなることが予想されることから、地域連携強化による紹介患者の確保やベッドコントロールの徹底などによる増収対策に努めるとともに、物品管理の徹底による材料費削減を行なうなど、より一層の経営改善等に取り組み、引き続き地域に必要とされる医療を提供します。
老朽化の状況について
有形固定資産減価償却率は、類似団体平均と比較して数値が高いため、施設全体の老朽化が進んでいると考えられます。現在、八幡病院は移転改築中であり、平成30年12月に新病院開院の予定です。
全体総括
現在、平成31年4月の地方独立行政法人化を目指し、準備を進めています。独法化後は、政策医療を着実に提供しつつ、地方独立行政法人制度の特長を活かした効率的な病院運営を行うことにより、財政基盤の安定化を図っていきます。