経営の状況について
10月~12月の間落雷が原因と思われる機器の故障・ブレード破損破損が立て続けに発生したことによる長期間の停止があったこともあり28年度と比較しても収益的収支比率、営業収支比率が下がっているが、過去の比率と比べると、比較的良い経営状況であったといえる。
経営のリスクについて
風車設備のある四国カルストは、風況がよい反面で台風や落雷の影響を受けやすく、停止せざるを得ない場合がある。雷への対策として通信機器の無線化、避雷針の設置をした。これにより被害の減少につながっている。また委託業者に24時間体制で遠隔監視を依頼しており、機器の不備があればすぐにわかるようになっている。管理委託をしている事業者は県外業者のため事務所から風車設備まですぐに対応できない場合もある。その際は職員が可能な限りでの対応をし停止時間の削減に努めている。収支のリスクとして運開から18年がたちエラーや修繕の頻度が増えていることに加えて、平成32年にFIT適用期間終了となるため収入が大幅に減少するといったリスクが予想される。
全体総括
機器の老朽化は進んでいるが平成29年度は比較的順調に稼働したといえる。現在風車建替え(リプレース)の検討をしている(平成31年度より風況観測実施予定)。FIT適用期間終了後の既設風車については売電収入額の減少するリスクもあることから取り壊しするのか、運転を継続するのか(継続するのであればいつまで)ということについて検討していく必要がある。