経営の健全性・効率性について
飯南町生活排水処理基本計画に基づき、連担地の比較的家屋間の距離が小さい地域については、公共下水道及び農業集落排水の整備、また促進計画区域外の地域については、合併処理浄化槽の普及を図ることとし、合併処理浄化槽については、毎年度、10基~20基までの整備を実施している。近年は、特定地域生活排水処理事業により合併処理浄化槽整備を行っていたが、平成27年度より個別排水処理事業による整備に切り替えた。また、収益的収支比率が上昇しているが、料金収入の増加などが要因となっている。企業債残高対事業規模比率の上昇は、地方債残高の増加及び一般会計における負担額の減少が要因として考えられる。※H29の企業債残高対事業規模比率…算定式分子の地方債現在高から一般会計負担額50,396千円が控除されていないため、本来の数値は「179.34」。※H30の企業債残高対事業規模比率…算定式分子の地方債現在高から一般会計負担額22,920千円(臨時措置分))が控除されていないため、本来の数値は「177.87」。
老朽化の状況について
供用開始から15年以上が経過している設備もあり、処理施設内の機器の故障も増えつつある。都度、修繕を行っている状況であり、今後も修繕は増加していく見込みである。
全体総括
平成31年度からは企業会計制度に移行し、現有資産の状態・健全度を適切に診断・評価しながら、中長期の更新需要見通しを検討するとともに、財政収支見通しを踏まえた更新財源の確保を図りながら健全経営を行っていく。