地域において担っている役割
市民が住み慣れた地域において安心して良質で高度な医療が受けられるよう、診療所、行政機関等と連携して地域医療の中核を担っている。
経営の健全性・効率性について
国の医療政策(診療報酬改定等)の変化の下で厳しい経営状況にある。特に財務面においては、医業収益の増加に対して費用の増加が過大となり、恒常的に赤字を計上し、経営状況が悪化している。他の類似病院と比較しても平均値以下の状況である。患者1人1日当たりの収益は、入院、外来ともに増加傾向で、類似病院の平均値に近づいており、収益については、効率的な経営を行える状況となっている。費用については、材料費は経営努力により、類似病院と比較しても低い水準となっているが、人件費水準は類似病院と比較しても高く、比率も増加傾向にあり経営改善が早急に必要な状況である。
老朽化の状況について
施設全体、機器ともに老朽化が進んでおり、資金がないなかではあるが、計画的な更新が必要な状況である。
全体総括
類似病院と比較しても、経営状況は厳しく早急に経営改善を行わないと事業の継続が難しい状況となっている。この状況を踏まえ、平成29年度より地方独立行政法人化することが決定し、現在、地域の中核病院として事業を継続するため、地独法人が経営改善に取り組んでいる。