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平成23年度の財政力指数は、平成21~23年度の3カ年平均で算出されている。前年の22年度は、法人市民税の増収などにより普通交付税の一本算定ベースで不交付であった20年度を含む3カ年平均で算出されていたことから、23年度は0.05ポイント減の0.90となった。≪単年度財政力指数≫20年度1.02521年度0.95122年度0.87023年度0.892
分子となる経常経費充当一般財源等が、地方議会議員年金制度の廃止に伴う公費負担金の増や退職者数の増加に伴う退職手当の増などにより、前年度に比べ443百万円増(人件費624百万円増、物件費171百万円減、扶助費133百万円増、補助費等33百万円減、公債費210百万円減)となり、分母である経常一般財源等が企業収益の回復に伴う法人市民税の増加などにより135百万円の増となった結果、経常収支比率は前年度に比べ、0.9ポイント悪化した。
人件費(事業費支弁人件費を含み、退職手当を含まない)が地方議会議員年金制度の廃止に伴う公費負担金の増などにより189百万円の増、物件費がワクチン接種緊急促進事業や有料自転車駐車場管理事業、小学校指導用教科書整備事業の増などにより470百万円増となった結果、人口1人当たり人件費、物件費及び維持補修費の決算額は103,780円で前年度より4,320円増加した。
国家公務員給与が「国家公務員の給与の改定及び臨時特例に関する法律」に基づき、時限的な削減措置を講じており、ラスパイレス指数は基準となる100.0を大きく上回り、前年度比9.9ポイントのプラスとなった。国家公務員給与の減額前を基準として算出すると、ラスパイレス指数は100.1となり、前年度に比べ1.7ポイントの上昇となる。これは、指標の算定基礎となる経験年数階層区分が10年以上では5年刻みになっているため、経験年数階層内における職員分布が変動したことが主な理由である。
第五次定員適正化計画(平成23~25年度)に基づき、病院部門を除く職員数が平成22年4月1日現在の1,238人から平成25年4月1日には1,211人以内となるよう、定員の適正化に努めており、平成24年4月1日現在では1,214人となっている。事務事業の民間委託を推進しているものの、公立保育所の保育士や塵芥収集などに係る職員の配置により、類似団体平均を上回っている。
平成23年度の実質公債費比率は、平成21~23年度の3カ年平均で算出されている。平成20年度と平成23年度の単年度の実質公債費比率を比較すると、ごみ焼却施設整備事業の償還終了等により公債費充当一般財源等額が1,339百万円減となるなど、4.2ポイント改善しており、3カ年平均の前年度比較では1.4ポイントの改善となった。≪単年度実質公債費比率≫20年度6.6%21年度5.9%22年度3.9%23年度2.4%
債務負担行為に基づく支出予定額や公営企業債等繰入見込額が減となる一方で、奥の細道むすびの地周辺整備事業債や学校施設耐震補強事業債、臨時財政対策債の発行などにより、一般会計等に係る地方債の現在高が大幅増となり、将来負担額は1,379百万円の増となった。一方で、充当可能基金や充当可能特定歳入が増となるほか、基準財政需要額算入見込額が大幅に増加しており、充当可能財源等は将来負担額の増加を大きく上回る9,572百万円の増となった。以上の結果、将来負担比率は、前年度より27.6ポイント改善した。
職員給については、前年度に比べ、ほぼ横ばいであったが、地方議会議員年金制度の廃止に伴う公費負担金の増や、退職者数の増加に伴う退職手当の増などにより、人件費総額では301百万円の増で、人件費に係る経常収支比率は1.7ポイント悪化した。
物件費総額では、ワクチン接種緊急促進事業や有料自転車駐車場管理事業、小学校指導用教科書整備事業の増などにより、470百万円の増(一般財源ベース98百万円の増)となっているが、経常経費充当一般財源等が171百万円減したことにより、物件費に係る経常収支比率は0.6ポイント改善した。
扶助費総額では、子ども手当や乳幼児等医療費、生活保護費の増などにより、前年度に比べ638百万円(一般財源ベース133百万円)の増で、扶助費に係る経常収支比率は0.4ポイント悪化した。なお、類似団体の平均を上回っている要因としては、市単独での老人医療扶助や乳幼児等医療扶助などを行っていることが考えられる。
その他の11.7ポイントの内訳は、繰出金が10.6ポイント、維持補修費1.1ポイントとなっている。(前年度繰出金10.4、維持補修費1.0)繰出金総額では、後期高齢者医療事業や介護保険事業に対する繰出金の増などで、100百万円の増(一般財源ベース41百万円の増)となり、繰出金に係る経常収支比率は0.2ポイント悪化した。維持補修費は、15百万円の微増で経常収支比率は、0.1ポイント悪化した。
補助費等総額では、新型インフルエンザ予防接種負担軽減事業補助金の減などで78百万円の減(一般財源ベース100百万円の減)となり、補助費等に係る経常収支比率は0.2ポイント改善した。
公債費総額では、平成19年度に借り入れた臨時財政対策債や平成20年度に借り入れた退職手当債の元金償還が始まる一方で、平成7年度に借り入れたごみ焼却施設整備事業や平成8年度に借り入れたソフトピアジャパン周辺基盤整備事業の償還終了などで元利償還金が223百万円の減となり、公債費に係る経常収支比率は0.6ポイント改善した。
分子となる経常経費充当一般財源等が、退職手当や社会保障関係経費の増加に伴い、前年度に比べ653百万円の増となり、分母である経常一般財源等が企業収益の回復に伴う法人市民税の増加などにより135百万円増となった結果、公債費以外の経常収支比率は1.5ポイント悪化した。
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