経営の健全性・効率性について
○経常収支比率は107.66%で100%以上となっているが、使用料収入以外の一般会計補助金が経常収益の約32%を占めているため、今後も個別訪問等により水洗化率の向上を図り、使用料収入の増加に努める。○流動比率は、100%以上であることが必要であるとされているが、本市は8.41%となっている。これは翌年度償還の企業債等が流動負債へ計上されているためで、その企業債等を除いた比率は、151.77%となり100%を上回っている。〇経費回収率は95.11%と類似団体85.40%に比べて上回っているが、100%を下回る水準のため、今後も更なる費用削減に努める。○水洗化率は76.23%と類似団体92.34%に比べて下回っていることから、下水道未接続世帯を個別訪問し、使用料収入の増加並びに水洗化率の向上に努める。
老朽化の状況について
○有形固定資産減価償却率は16.61%と類似団体25.37%に比べて下回っている。これは保有資産の減価償却がどの程度進んでいるかを示しているもので、類似団体と比較すると老朽化は進んでいないものの、数値は増加傾向にある。○管渠改善率について、本市は耐用年数を経過した管渠はないので管渠改善率は0.0%となっている。
全体総括
本市の公共下水道事業は、経常収支比率は100%以上を維持しているものの、類似団体と比較すると、水洗化率が低くなっている。今後は、経営戦略に基づき経費削減と合わせて個別訪問等により水洗化率の向上を図り、使用料収入の増加に努める。