経営の健全性・効率性について
①②経常収支比率及び累積欠損金比率については,類似団体平均を経常収支比率については下回り,累積欠損金比率については上回っている状況であり,使用料については,前年度の3月打切り決算により,増となっているものの,減価償却費見合い分の収入が不足しているため,今後使用料収入の維持及び維持管理費の削減,また一般会計からの繰入金の適正化を図り類似団体に近づけるよう努める。③流動比率については,類似団体平均を下回っており,企業債償還金を流動負債に計上している為であり,一般会計からの繰入金で賄っており,今後一般会計からの繰入金の適正化を図り,資金不足に陥らないよう新規借入も抑制する。⑤経費回収率及については,類似団体平均を大きく下回っており,公費負担が高い状況であり,今後のストックマネジメント計画策定後の更新費用を踏まえて適切な料金設定を検討していく。⑥汚水処理原価については,汚水の塩分含有率が高く類似団体平均を上回っている。今後も類似団体と同水準となるよう,経費削減に努めていく。⑦施設利用率については,類似団体平均を上回っており,今後の施設更新時にダウンサイジングの必要性について検討していく。⑧水洗化率については,類似団体平均を下回っており,イベントや,広報誌等を活用し啓発活動を行い水洗化率を高めていく。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率については,東日本大震災による災害復旧事業において施設の復旧・更新が行われたことから,減価償却率は低い状況である。今後ストックマネジメント計画策定により更新計画を実行していく。
全体総括
経常収支比率が低い状況にあり,今後ストックマネジメント計画策定後の更新計画を含め,経営の安定化を図るための経営戦略を更新し,使用料及び一般会計からの繰入金の適正化を図ることで持続可能な下水道経営に取組んでいく。