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本町の財政力指数は、0.19と類似団体平均を0.07ポイント下回っている。就業人口が減(平成17国調比-10.3%)となっている一方で高齢化率(平成22年国調33.0%)は増加傾向にあり、加えて町の基幹産業である第一次産業の低迷等から、平成25年度の住民1人当たりの地方税決算額は59千円と類似団体を37千円下回っている。退職者不補充等による職員数の削減による人件費の削減など歳出の見直しに取り組むとともに、町税の徴収対策の強化など歳入の確保を図るなど財政基盤の強化に取り組む。
本町の経常収支比率は、89.6%と類似団体平均を5.0ポイント上回っている。平成24年度決算と比較すると1.2ポイント減の結果となった.。これは経常的支出に係る一般財源は11百万円増となったものの、普通交付税等の増により分母となる経常的一般財源が81百万円増となったためである。経常収支比率の主な項目をみると、最も大きな割合を占める人件費は、経常一般財源ベースで前年度比-32百万円、物件費は78百万円増、公債費が-107千円となった。今後は経常的経費の抑制に努め、財政の弾力化に努めていく。
人件費・物件費等の人口1人当決算額は171,264円と昨年度比で1,470円増となり、類似団体平均を14,535円下回っている。平成17年度以降、退職者不補充や直営施設への指定管理者制度導入等による職員数の削減などによる人件費の抑制や、経常的物件費の削減など経費削減を図ってきたことが大きな要因となっており、今後も抑制に努めていく。
本町のラスパイレス指数は、93.4と類似団体平均を1.4ポイント下回っている。平成23~平成24から大幅に減となっているが、これは国の給与削減が影響しているためである。階層変動などにより緩やかな上昇傾向にあるが、今後も同水準で推移していくものと思われる。
平成16年度の町村合併以降、平成20年度までの退職者不補充、以降は新規採用抑制など職員数の適正化を図っており類似団体平均を0.7人下回っている。事務事業の見直しや指定管理者制度の導入等により効率化を図り、退職職員の欠員補充の抑制に努める。
本町の実質公債費比率は平成20年度をピークに年々減少しており、平成25年度決算では昨年度比-0.5ポイントの13.8%となったが、類似団体平均を1.3ポイント上回っている。比率減少の要因としては、過去の投資事業に伴う元利償還金が平成20年度以降年々減少してきているためである。(平成21:1,631百万円、平成25:1,385百万円)第三セクター改革推進債(平成23:628百万円)や近年の大型投資事業実施に伴う元金償還が始まるものの減少傾向で推移していく見込みである
将来負担比率は、類似団体平均を51.5ポイント上回っている。平成25年度決算では、組合等負担額が対前年度比で32百万円増となったが、その他の項目で-436百万円となったのに加え、充当可能財源等が488百万円増となったため、将来負担比率は昨年度比で-24.1ポイント減の106.7%となった。しかしながら、平成27年度以降の大型事業(公営住宅建設事業・新庁舎建設事業)に伴う地方債発行により今後の比率上昇が懸念される。
人件費に係る経常収支比率は24.7と昨年度に-1.0ポイントとなったものの類似団体平均を4.1ポイント上回っている。これは退職手当組合への特別負担金が一番大きな要因である。近年、退職等により職員数は減少してきており、住民1,000人当たり職員数は類似団体と比較して0.7人下回っている。しかし特別負担金の発生により退職手当組合負担金は人口1人当たりの決算額で類似団体平均を4,700円上回っている。これまで退職者不補充による職員数の減、指定管理者制度の導入など人件費抑制を図ってきたところであり、今後も改善に取組んでいく。
物件費に係る経常収支比率は、10.1と類似団体平均を1.6ポイント下回っている。これまでに経常的物件費の抑制を取り組んできたところであり、今後も抑制方針を継続していく。
扶助費に係る経常収支比率は4.5と類似団体平均を0.2ポイント下回っている。住民1人当たりの決算額で類似団体平均と比較すると、保育所児童等の減により児童福祉に係る扶助費が2,933円、老人保護措置費等の減により老人福祉に係る扶助費が2,925円下回っていることが原因と考えられる。
補助費等に係る経常収支比率は、14.2と類似団体平均を0.6ポイント上回っている。一部事務組合負担金の住民1人当たり決算額が3,351円上回っていることが主な要因と考えられる。単独補助金については、平成17年度以降削減に取り組んできたところであり、今後も補助費等の抑制に努めていく。
経常収支比率に占める公債費の割合は23.8となり、類似団体平均を3.3ポイント上回っている。平成25年度は、対前年度比で臨時財政対策債償還費が-34百万円、過疎対策事業債償還費が-47百万円となり、長期債償還費合計で-108百万円となり、比率では-2.6ポイントとなった。既発債の償還費は減少していくものの町村合併に伴う施設需要等により発行した地方債の元金償還が始まるため、公債費はほぼ横ばいで推移する見込みである。
公債費以外に係る経常収支比率は、65.8と類似団体平均を1.7ポイント上回っている。この中では人件費が24.7と一番大きな割合を占め、補助費が14.2%と続いている。人件費では退職手当負担金、補助費では一部事務組合負担金の住民1人当たり決算額がそれぞれ類似団体平均を4,700円、3,351円上回っていることが主な要因である。
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