和水町
地方公共団体
熊本県 >>> 和水町
地方公営企業の一覧
簡易水道事業(法適用)
和水町立病院
特定環境保全公共下水道
特定地域排水処理施設
収集されたデータの年度
2022年度
2021年度
2020年度
2019年度
2018年度
2017年度
2016年度
2015年度
2014年度
2013年度
2012年度
2011年度
2010年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2022年度)
財政力
財政力指数の分析欄
令和4年1月1日現在から238人(人口の2.49%)の人口減少と、42.8%の高齢化率(令和5年1月末現在)に加え、町内に大型企業が少ないこと等により、財政基盤が弱く、類似団体平均を下回っている。税収向上のため、管内4町と併任徴収や滞納整理の強化に取り組んでいるが、横ばいである。今後は町単独補助金を中心に歳出事業の整理を行い、財政の健全化を図る。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
経常経費充当一般財源等(分子)は、前年度と比較して、扶助費が37,095千円、人件費が23,918千円、繰出金が11,708千円の減となったのに対し、公債費が36,060千円、物件費が23,724千円、維持補修費が7,865千円、投資及び出資金等が382千円の増となり、全体で5,900千円の減となった。経常一般財源等(分母)は、前年度と比較して、普通交付税-124,481、地方特例交付金-27,793などから、全体で161,235の減となった。上記の結果により、分子と比較して分母の減が大きかったことから、経常収支比率は3.1%上昇した。経常収支比率が上昇した要因として、普通交付税及び地方特例交付金の減が分母の減に大きく影響したこと、それに比べ分子は学校跡地への企業進出による固定資産税の増などもあり減少が小さかったことが挙げられる。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
人件費は、繰越の災害復旧事業費の減から土木関係の事業費支弁が-4,883千円、移住定住センター等の企画関係の事業費の減から総務関係が-4,922千円となるなど、事業費支弁職員給は-8,189千円となったが、早期退職により職員給が-32,612千円となったことから人件費は全体で23,918千円の減となった。物件費は、条例整備支援業務委託料5,050千円、小学校電子黒板等リース料5,014千円、重点道の駅整備基本計画策定委託料3,491千円、第二次まちづくり総合計画策定委託料3,322千円、業務量調査・定員管理計画策定業務委託料3,300千円等の増により、全体として23,724千円の増となった。これらの要因と人口の減少により、人口1人当たり決算額が21,807円増加となったが、類似団体と比較すると62,042円低い。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
前年度と比較し0.4ポイント低下した。要因としては、昇格による増がある一方で退職による減が挙げられる。依然として、類似団体や全国町村平均と比較しても低い水準にある。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
合併以降、集中改革プランに基づき、退職者に対する職員の採用を控えるなど、職員数の削減に努めており、削減計画以上の実績を上げている。これ以上の削減は、組織機構の見直しや病院、特養、保育園、給食業務等の民間委託などの検討を要すると考えられる。これからの職員の削減においては、住民サービスの低下など一定の犠牲を強いることにつながると認識しており、慎重に検討する必要がある。令和4年4月1日現在の職員数は前年度から7人減の247人になったが、人口が減少したため比率は微増した。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
分母となる標準財政規模は115,415千円の減となった。標準税収入額等は学校跡地への企業進出による固定資産税の増や太陽光設置による新規償却資産等の増により増となったが、普通交付税と臨時財政対策債発行可能額が減となったことによる。普通交付税は、高齢者保健福祉費等が減ったことで基準財政需要額が33,837千円の減となった。基準財政収入額については法人事業税交付金4,986千円増、償却資産等の増により固定資産税82,321千円増となったが、農業人口や少子化により基準財政需要額が減となったことにより交付基準額が128,126千円減となった。また分子は、1,135微減となった。一部事務組合の地方債の償還の財源に充てたと認められる負担金が14,712千円増、元利償還金の額は299千円減であったが、事業費補正により基準財政需要額に算入される額が4,201千円減、過疎対策事業債償還費等に係る基準財政需要額が21,605千円増となったことによる。これにより単年度の実質公債費比率が前年度決算と比較し約0.334%増となり、3ヶ年平均は10.2%となった。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
前年度と同様【-】となっている。今後は特別養護老人ホーム建て替えや緊急防災減災事業の活用による公債費の増加を見込むことから、事業の平準化や義務的経費の削減を中心とした行財政改革を意識し、財政の健全化に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2022年度)
人件費
人件費の分析欄
繰越の災害復旧事業費の減から土木関係の事業費支弁が-4,883千円、移住定住センター等の企画関係の事業費の減から総務関係が-4,922千円となるなど、事業費支弁職員給は-8,189千円となったが、早期退職により職員給が-32,612千円となったことから経常人件費は減となった。対する分母の経常一般財源の減り幅が大きかったため0.2%上昇した。
物件費
物件費の分析欄
条例整備支援業務委託料5,050千円、小学校電子黒板等リース料5,014千円、重点道の駅整備基本計画策定委託料3,491千円、第二次まちづくり総合計画策定委託料3,322千円、業務量調査・定員管理計画策定業務委託料3,300千円等の増により、1.0%上昇した。
扶助費
扶助費の分析欄
施設型給付費(私立保育所)は入所者数の減により-31,479千円減、老人保護措置費も措置対象者の減により-6,291千円、障害者総合支援介護等給付費-5,057千円等により0.6%下がった。
その他
その他の分析欄
維持補修費において、本庁舎屋根防水工事や町営住宅屋根改修工事等の経費が影響し、0.4%上昇した。
補助費等
補助費等の分析欄
病院事業会計負担金-26,697千円、地方バス路線維持補助金-14,122千円等により-1,210千円となったが分母が縮んだため0.6%増となった。
公債費
公債費の分析欄
令和2同意の火葬炉整備事業、道路整備事業の過疎債借入に係る償還30,984千円増等により36,060千円増となったことで1.5%上昇した。令和3は廃校売却に係る繰上償還(臨時の公債費)があったため、公債費総額は微減している。
公債費以外
公債費以外の分析欄
全国平均及び熊本県平均と比較すると低い傾向にある。扶助費以外の増で前年度よりも1.6%上がった。今後は財源のない補助費、扶助費の単独事業について、5%削減等の見直しに努める。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)
目的別歳出の分析欄
議会費は、人事異動により前年度よりも下がった。類似団体平均を下回っている。総務費は、余剰金を減債基金に積み立てたことにより前年度より大きく増加した。民生費は、住民税非課税世帯及び子育て世帯への臨時特別給付金の支給事業の終了により減少した。また、コロナ対策で特別養護老人ホーム事業会計の繰出金も増加した。衛生費は、旧和水町斎場の除却事業等により前年度よりも増加した。農林水産業費はコロナ対策の継続や、ため池ハザードマップ作成業務の実施により前年度よりも増加した。商工費は、コロナ対策事業等から微減となった。土木費は、岩線整備事業の減等により前年度よりも減少した。消防費は、報酬内容の見直し、一部事務組合負担金の増等により前年度よりも増加した。教育費は、廃校売却に係る基金積立金の関係や、平成29年度導入教職員用PCリース事業終了等で前年度よりも減となった。災害復旧費は、令和2年7月豪雨に伴う災害復旧事業繰越分の減等により大幅な減額となった。公債費は、令和3年度が廃校売却に伴う繰上償還の影響で増となっていたが、令和4年度は満期到達による減となる一方新規借入による増も発生したことから公債費自体は微減となった。人口が減少したことから1人当たりコストは増加している。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)
性質別歳出の分析欄
全体的には人口の減少に伴い1人当たりコストが高くなる傾向にある。特に人件費においては、1人当たりコストが熊本県平均と比較し高くなっている。普通建設事業費(うち新規整備)については、コロナ交付金事業の縮小などで下がった。普通建設事業費(うち更新整備)については、本庁舎空調設備改修工事の影響で増大し、類似団体平均を上回った。維持補修費は、公共施設の老朽化が進んでいること、南北に長い地形で道路延長のみならず施設の集約化が困難であるため、今後も増大する見込みがある。令和4年度は河川の緊急浚渫工事の事業費増や本庁舎屋根防水工事・改修等を行ったことから昨年度よりも増大し県平均を上回った。扶助費は、子ども医療費助成事業で高校生まで医療費無償を実施していることから類似団体より高い傾向にある。令和4年度は、住民税非課税世帯への臨時特別給付金が増となったが、子育て世帯への臨時福祉給付金と住民税非課税世帯への給付金の支給終了により昨年度から大きく減少した。災害復旧事業費は、令和3年度が令和2年7月豪雨災害に係る繰越事業の影響で伸びていたが、令和4年度は繰越事業・現年発生災ともに少なかったため大幅に減少したが、依然として県平均よりは上回っている。公債費は、小学校統廃合事業や学童保育建設事業など、大型の投資的事業の償還で、9億円超で推移していく見込みである。令和3年度は廃校売却に係る繰上償還が増加に影響していた。令和4年度は、公債費自体は減少するも人口減少により1人当たりコストは増加した。投資及び出資金は、病院事業会計への出資金により県平均、県平均を大きく上回っている。貸付金は奨学金事業で、制度利用者が少ないことから類似団体平均を下回っている。繰出金は、赤字の特別会計が多いため類似団体平均を上回っている。
実質収支比率等に係る経年分析(2022年度)
分析欄財政調整基金については、臨時財政対策債の減等により前年度と比較して140,307千円減少した。標準財政規模は、社会福祉費などに係る普通交付税が124,481千円減少したことから、標準財政規模比は2.95ポイント増となった。実質収支は、歳入も減少したが町道整備・維持管理事業の減等により歳出も減額となり、翌年度繰越財源も44,818千円減となったことで実質収支は696,021千円減となり、14.96ポイント減となった。自主財源に乏しい中で、特別会計への繰出など、事業の整理を行うべき時期が近付いている。ふるさと納税で歳入を強化するなど、健全な財政運営に努めていく。
|
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2022年度)
分析欄連結実質赤字比率については、全会計で黒字であり赤字比率は発生していない状況にある。ただし基準外繰出として簡易水道事業特別会計に20,001千円、下水道事業特別会計に6,669千円、特定地域生活排水処理事業特別会計に9,894千円、特別養護老人ホーム事業会計に125,000千円を赤字補填した結果である。今後は公営企業の各施設の老朽化に伴い維持補修費又は更新整備費が伸びる見込みである。独立採算性が取れるような料金の適正な改定や管理の効率化等を図らなければならないが、公営企業は既に近隣地域と比較して高料金化しており、町の面積が広く過疎化が進んでいることの弱みが浮き彫りとなっている。
|
実質公債費比率(分子)の構造(2022年度)
分析欄合併後、元利償還金の元金以内での起債借入に努めてきているが、大型公共事業の償還が始まったことで平成26年度から大幅に増加した。令和5年度頃の償還額は約951,000千円で、令和8年度の1,000,000千円をピークに令和19年度頃までは7億円を超える償還が続くと予想している。充当率や交付税措置率で有利な起債を選択しているが、借入額に比例して実質公債費比率の分子は増加している。令和7年度で合併特例債の期限が終わるため、事業量を減らすよう努めなければ実質公債費比率はさらに上昇してしまう。今後は投資効果や事業の優先順位等を十分検討し起債抑制に努めていく。
分析欄:減債基金ここに入力
|
将来負担比率(分子)の構造(2022年度)
分析欄将来負担比率については、平成22年度からマイナスで推移している。現在は充当可能基金が十分にあるためであるが、今後10年の財政状況の見込みとしては、少子高齢化や特別会計への繰出の影響から、基金の取崩しが避けられず、将来負担比率はプラスの数値に転じる見込みである。今後も事業実施の適正化を図り、財政の健全化に努める。
|
基金残高に係る経年分析(2022年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)剰余金処分、債権及び利子運用益による全体の積立額は1,108,594千円となった。取崩は、産業廃棄物処理施設地域振興の財源として3,201千円、災害対策事務経費及び金栗四三顕彰事業の財源として熊本地震復興基金2,166千円、おでかけ交通事業の財源としてふるさと応援寄附金(おでかけ交通事業分)6,083千円の取り崩しを行った。(今後の方針)人口の減少の影響等により、歳入は減少傾向にあるとみている。学校建設事業等による公債費の増加や公共施設の維持補修費、扶助費・補助費等の増加により、歳出の拡大が見込まれており、基金を取り崩しながらの財政運営をしていくこととなる。また、広告効果で近年増加しているふるさと応援寄附金については、政策的経費と経常的な事業への充当のバランスを取りながら活用していく。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)国補正に伴い12月に追加交付された普通交付税を次年度以降の経済対策の財源とするために59,728千円、運用益1,050千円を積み立てた。(今後の方針)連結実質赤字比率における早期健全化基準に備え、標準財政規模(約44億円)の35%(約15億円)を財政調整基金で確保できるよう努める。35%の根拠として、赤字の構造を3年で解消するよう計画。1年目15%、2年目10%、3年目10%としている。
減債基金
減債基金
(増減理由)地財法第7条に基づく決算剰余金処分で817,425千円、運用益83千円の積み立てを行った。(今後の方針)元利償還金への充当を含め、他の基金の残高状況等を見ながら取り崩しを行っていく。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)公共施設整備基金は、公共施設の維持管理経費、定期点検等の財源を目的としている。令和8年度以降は合併特例債が終了するため活用する機会が増える見込み。社会福祉振興基金は、社会福祉全般の振興を目的とする。緑化基金は、町の緑化環境整備を目的とする。災害対策基金は、甚大な被害が発生した場合の応急対策及び復興対策に係る経費に充てることを目的とする。産業廃棄物処理施設地域振興基金は、熊本県公共関与産業廃棄物管理型最終処分場に係る基本協定書第6条の規定に基づき、周辺環境の整備など処分場を中心とした地域の振興を図る事業の財源に充てることを目的とする。中山間ふるさと・水と土保全基金は、中山間地域における土地改良施設の機能を適正に発揮させるための集落共同活動の強化に対する支援事業を行うことを目的とする。環境美化基金は、地域の環境美化を図ることを目的とする。合併振興基金は、合併に伴う町民の連帯の強化及び地域振興を図る事業の財源に充てることを目的とする。平成28年熊本地震復興基金は、平成28年熊本地震による災害からの早期の復興を図るための事業の財源とすることを目的とし、令和7年度で全て取り崩す目標を立てている。ふるさと応援寄附金基金は、ふるさと納税制度を活用して和水町を応援するために寄せられた寄附金を、必要な事業に充てるため積み立てている。(増減理由)ふるさと応援寄附金基金は、経費充当後の残額を必要な事業に充てるため積み立てた。その他の増加については運用益によるものである。産業廃棄物処理施設地域振興の財源として3,201千円、災害対策事務経費及び金栗四三顕彰事業の財源として熊本地震復興基金2,166千円、おでかけ交通事業の財源としてふるさと応援寄附金(おでかけ交通事業分)6,083千円の取り崩しを行った。(今後の方針)運用益による安定的及び継続的な事業の実施を目的として設置されたものが、社会情勢の変化や新制度の創設等により目的を達成したものもある。整理を行い、可能なものについては財政調整基金への編入を検討する。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
有形固定資産減価償却率においては1.0%増加しているが、類似団体と比較するとやや下回る水準にある。令和3年度においては旧神尾小学校や旧菊水南小学校などの売却が行われたため、施設の総量は減少している。保有資産の民間活用を進めていき今後施設マネジメントをより一層推進していく。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
債務償還比率は改善されており、類似団体と比較しても下回っている。令和2年度から令和3年度にかけては、地方債の残高減少やふるさと応援寄附金基金等の充当可能基金の増加などが要因としてあげられる。今後、基金取り崩しも見込まれるため、より一層健全な財政運営に努めていく。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率が発生していないことから組み合わせのグラフは表示されないが、令和3年度は旧神尾小学校や旧菊水南小学校の売却等により有形固定資産減価償却率は減少した。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
将来負担比率が発生していないため組合せグラフは表示されないが、実質公債費比率においては類似団体内平均値よりも上回っている。今後も大型公共事業の償還が続くため、実質公債費は同程度の水準と見込まれる。投資効果や事業の優先順位を十分検討し起債抑制に努める。
施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)
施設情報の分析欄
類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が大幅に上回っている施設類型は公営住宅で、大幅に下回っている施設類型は学校施設である。公営住宅においては、令和3年度和仁団地の外壁屋根改修工事が実施されたことから有形固定資産減価償却率が減少した。学校施設においては、旧神尾小学校と旧菊水南小学校の売却により有形固定資産減価償却率が減少した。また、一人当たりの面積においては、認定こども園・幼稚園・保育所が神尾保育園の1施設のみのため類似団体と比較して大幅に下回っている。
施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)
施設情報の分析欄
類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が大幅に上回っている施設類型はなく、大幅に下回っている施設類型は一般廃棄物処理施設と消防施設である。一般廃棄物処理施設と消防施設は一部事務組合の資産がほとんどであり、消防施設においては南関分署と長洲分署の竣工により有形固定資産減価償却率が減少した。令和4年度においては旧分署も解体される予定のため、引き続き有形固定資産減価償却率が減少する見込みである。また、一人当たりの面積においては保健センター・保健所が類似団体と比較して大幅に下回っている。利用者数やコストの把握を行っているため、より詳細な利用調査の分析を行ってく必要がある。
財務書類に関する情報①(2021年度)
1.資産・負債の状況
・一般会計等においては、資産総額が前年度から14,289百万円の減少(△34.2%)となった。金額の変動が大きいものは立木竹(前年度比14,304百万円の減少)であり、立木竹の再確認による評価減のためである。資産総額の内、有形固定資産の割合が60.8%となっている。また、負債総額が前年度から694百万円の減少(△7.6%)となった。特に地方債(固定負債前年度比411百万円)の減少が、負債総額の減少の大きな要因となった。・特別会計を加えた全体では、資産総額は前年度から13,710百万円減少(△31.6%)し、負債総額は前年度から748百万円減少(△7.1%)した。資産総額は水道事業会計や病院事業会計の資産を計上していることなどにより、一般会計等より2,145百万円多くなり、負債総額も1,403百万円多くなっている。・一部事務組合等を加えた連結では、資産総額は前年度末から13,649百万円減少(△30.2%)し、負債総額は前年度末から662百万円減少(△5.6%)した。資産総額は有明広域行政事務組合の新舎屋等消防施設に係る資産を計上したことなどにより、一般会計等に比べて4,036百万円多くなり、負債総額も有明広域行政事務組合の消防施設の建替えによる地方債により、2,684百万円多くなっている。
2.行政コストの状況
・一般会計等においては、経常費用は6,339百万円となり、前年度比919百万円の減少(△12.7%)となった。その内、移転費用としての補助金等の費用は1,923百万円(全体の30.3%)となっており、前年度と比べて930百万円減少(△32.6%)した。コロナ禍における経済対策の特別定額給付金の減少が要因としてあげられる。また、社会保障給付の費用は543百万円(全体の8.6%)となっており、前年度と比べて9百万円増加(1.7%)したが、純行政コストに占める割合が非常に大きくなっている。・全体では、一般会計等に比べ、水道事業会計の営業利益や病院会計の診察を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が1,811百万円多くなっている一方、負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が1,906百万円多くなり、純行政コストは1,722百万円多くなっている。・連結では、一般会計等に比べて、連結対象一部事務組合等の事業を計上しているため、経常収益が1,975百万円多くなり、移転費用が3,092百万円多くなっている。また経常費用が5,335百万円多くなり、純行政コストは3,360百万円多くなっている。
3.純資産変動の状況
・一般会計等においては、財源7,907百万円が純行政コスト7,072百万円を上回ったことから、本年度差額は835百万円(前年度比△218百万円増加)となり、純資産残高は13,596百万円の減少となった。立木竹の再確認による評価減が要因として考えられる。・全体では、国民健康保険事業会計、介護保険事業会計等の国民健康保険税や介護保険料等が税収等に含まれることから、一般会計等と比べて税収等が852百万円多くなっており、本年度差額は1,504百万円となり、純資産残高は12,962百万円の減少となった。・連結では、一部事務組合等の歳入が按分の上含まれることから、一般会計等と比べて財源が4,009百万円多くなっており、本年度差額は1,484百万円となり、純資産残高は12,988百万円の減少となった。
4.資金収支の状況
・一般会計等においては、業務活動収支は1,461百万円であり、投資活動収支については固定資産の整備や基金の積立等を行ったことから△574百万円となった。財務活動収支については、地方債の償還額(終了した償還分)が発行収入(今後増える償還分)を上回ったことから△493百万円となっており、本年度資金残高は前年度から394百万円増加し1,341百万円となった。・全体では、業務活動収支は一般会計等より785百万円多い2,246百万円となっている。投資活動収支では、主に水道事業会計や病院事業会計における公共施等設整備や備品購入実施したため、△621百万円となっている。財務活動収支は、地方債の償還額が発行収入を上回ったことから△575百万円となり、本年度末資金残高は前年度から1,051百万円増加し、2,841百万円となった。・連結では、一部事務組合等収入の一部が業務収入に含まれる一方、人件費や物件費等も按分の上、含まれることから、業務活動収支は一般会計より812百万円多い2,273百万円となっている。投資活動収支では△703百万円となっている。財務活動収支は、地方債の償還額が発行収入を上回ったことから△551百万円となっている。本年度末資金残高は前年度から1,017百万円増加し、2,958百万円となった。
財務書類に関する情報②(2021年度)
1.資産の状況
住民一人当たりの資産額が令和2年度から令和3年度にかけて143万円減少した。また、歳入額対資産比率においても1.05年減少した。立木竹の再確認による評価減と神尾小学校の売却により減少したことが要因である。有形固定資産減価償却率は立木竹が算定式に含まれていないので資産の老朽化が進み減価償却費が発生したことで1.0%増加した。既存資産の整備が積み上がり、減価償却費は増加傾向にあるため、各施設の老朽化を踏まえ施設マネジメントや予防保全に努めていく。
2.資産と負債の比率
純資産比率は令和2年度から令和3年度にかけて8.8%減少した。立木竹の再確認による評価減により資産合計が減少したことが要因である。また、社会資本形成に対する将来世代の負担を表す指標である将来世代負担比率も立木竹の再確認による評価減により、有形・無形固定資産合計が減少したため、14.4%増加した。令和4年度は地方債の償還が進む見込みのため、純資産費率の増加、将来世代負担比率の減少が見込まれる。引き続き地方債の償還による残高の減少による財政運営の健全化に努めていく。
3.行政コストの状況
住民一人当たりの行政コストは令和2年度から令和3年度にかけて3.8万円増加した。コロナ禍における経済対策の特別定額給付金の減少による補助金の減少を上回るR2年豪雨による災害復旧費と神尾小学校の売却損(売却額と残存価格の差額)の費用が上回ったためである。学校施設の除却や売却が進んでおり、令和4年度移行においては資産の減価償却費や維持補修費の削減が見込まれる。
4.負債の状況
住民一人当たりの負債額は令和2年度から令和3年度にかけて、5.8%減少した。令和3年度に地方債の償還額が発行額を上回ったため、負債合計が減少したためである。また基礎的財政収支は地方債を除く収支で行政運営をまかなえているかをあらわす指標であるが、地方債の償還額に回せる余力があったことや地方交付税の増額により黒字となった。黒字を継続していくよう努めていく。
5.受益者負担の状況
受益者負担割合は令和2年度から令和3年度にかけて、0.2%増加した。経常費用の中にあるコロナ禍における経済対策の特別定額給付金の減少による補助金の減少により、母数が減少し受益者負担割合の増加となった。受益者負担割合は各施設の適切な使用料算定に活用できるため、財務書類のセグメント分析や適切な使用料の算出に活用する必要がある。
類似団体【Ⅱ-1】
岩見沢市
長万部町
奈井江町
白糠町
五所川原市
十和田市
花巻市
西和賀町
平泉町
住田町
岩泉町
気仙沼市
栗原市
川崎町
大郷町
大衡村
色麻町
女川町
横手市
由利本荘市
大仙市
大江町
大石田町
金山町
最上町
舟形町
真室川町
小国町
飯豊町
三川町
須賀川市
二本松市
伊達市
国見町
大玉村
天栄村
下郷町
西会津町
泉崎村
矢祭町
塙町
玉川村
平田村
浅川町
小野町
広野町
新地町
石岡市
河内町
五霞町
渋川市
下仁田町
銚子市
旭市
八街市
香取市
佐渡市
南魚沼市
弥彦村
阿賀町
関川村
川北町
南アルプス市
笛吹市
南部町
忍野村
飯田市
伊那市
佐久市
安曇野市
立科町
長和町
飯島町
宮田村
阿智村
喬木村
豊丘村
山形村
松川村
高山村
信濃町
高山市
関ケ原町
輪之内町
坂祝町
富加町
川辺町
白川町
川根本町
木曽岬町
度会町
豊郷町
甲良町
多賀町
京丹後市
宇治田原町
田辺市
紀の川市
紀美野町
由良町
智頭町
吉賀町
奈義町
三次市
鳴門市
三豊市
宇和島市
上島町
津野町
柳川市
八女市
朝倉市
糸島市
吉富町
上毛町
玉名市
宇城市
天草市
美里町
南関町
和水町
西原村
日田市
日南市
出水市
糸満市
宮古島市