経営の状況について
①平成29年度の収益的収支比率については、風車の故障で長期間停止したことにより電力収入が減少し経常収支比率が目標値を下回っている。②営業収支比率については、100%を上回っているが、風況や風力発電施設の稼働状況で収支の変動が激しいため、安定運営をしていくための点検・修繕を行い業務の改善を行っていく。③供給原価については施設の状況に応じた修理等を行い、維持管理費の抑制できるよう業務の改善を行っていく。④EBITDAについては、平成29年度において修理までに時間を要したため平均値より下回っている。
経営のリスクについて
①平成29年度の設備利用率については、当初計画数値よりは下回っておりますが、1基長期間停止していたものの30%を上回っている。②修繕費比率については、ブレード修理等があったため比率も高くなっているが、メンテナンス時に指摘された箇所等の早めの修理をするなど、安定した施設運用をして維持管理費の削減できるよう実施していく。③企業債残高対料金収入比率については、平成30年度で起債償還も終わるため、安定的な施設運用をしながら維持管理を行う。④FIT収入割合については、平成29年度については風況も良かったため収入増となった。固定価格買取制度調達期間終了まで大きな修繕など起こらないよう施設の維持管理をしていかなければならない。契約終了後の施設の運用についても検討の必要がある。
全体総括
当町で稼働している風車については、稼働後約15年が経過し今後維持管理費の増加も見込まれることから、起債償還後の基金積立など計画的にしていく必要がある。稼働している風車については、すでに生産が中止されている型式であるため、今後も設備の更新や修繕等も見込まれるため、部品の確保など早めの対応が必要になってくると思われる。H32年度を目処に策定を予定している経営戦略のなかで上記の事柄を踏まえ、固定価格買取制度契約終了までに風力発電施設の利用について検討が必要となる。