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財政力指数の分析欄固定資産税(償却資産)の基準財政収入額への算入額が増加したが,社会福祉費において単位費用の見直しが行われ,基準財政需要額も併せて増加となったため,全体としては,前年度と同じ水準で推移した。しかしながら,依然として地方税などの自主財源が乏しく地方交付税や国庫支出金等への依存度が高い財政構造にあり,また,扶助費の増加等により需要額が増加しているため,類似団体内平均値を下回っている。人件費を抑制しているが,今後も行財政改革による歳出の抑制を行うとともに,市税徴収率の向上を図る等歳入確保に努める。 | 経常収支比率の分析欄過去に発行した地方債の償還終了等により繰上償還を除く公債費が減少しているものの,扶助費が年々増加していることから,経常収支比率は0.3ポイント増加した。全国平均,類似団体内平均値を下回っているが,地方交付税をはじめとする経常一般財源が減少傾向であるため,引き続き,地方税をはじめとする自主財源の確保を図るとともに,行財政改革による事務事業の見直しを行い,経常経費の節減を図る。 | 人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄ふるさと納税事業に係る返礼品発送業務等の物件費が増加しており,併せて人口減少の影響によって,人口1人当たりの決算額が増加している。全国平均を上回っているものの,職員給与減額等を実施し経常的人件費を抑制していることから,鹿児島県平均,類似団体内平均値を下回っている。今後も行財政改革の推進により適正な人事管理,コスト低減等歳出の抑制に努める。 | ラスパイレス指数の分析欄平成30年度は独自給与カットの廃止に伴い,前年比2.9ポイントの増加となっているが,令和元年度は横ばいで推移しており,全国市平均,全国町村平均,類似団体内平均値のいずれも下回っている。今後も地方公務員法の趣旨に則り,適正な対応に努める。 | 人口1,000人当たり職員数の分析欄令和元年度は2人職員数が増加し,人口減少の影響により指数が0.29ポイント増加しており,全国平均,鹿児島県平均を上回っているが,類似団体内平均値は下回っている。今後も行政改革大綱等に基づき,住民サービスの低下を招くことのないよう適正な定員管理に努める。 | 実質公債費比率の分析欄繰上償還を除く元利償還金の額が減少したため,実質公債費比率は前年度より0.1ポイント減少となっており,年々減少している。鹿児島県平均,類似団体内平均値より低い水準にあるものの,全国平均を上回っているため,現在進行中の大規模事業の事業費と合わせ,新規事業・継続事業ともに事業内容の精査・検証を行い,計画的な地方債発行に努める。 | 将来負担比率の分析欄地方債現在高は増加しているものの,退職手当負担見込額の減少に加え,充当可能基金が増加しているため,将来負担額を充当可能財源等が上回り,将来負担比率は算定されなかった。今後も将来の負担軽減のため,計画的な地方債発行・基金管理を行い,財政の健全化に努める。 |
人件費の分析欄経常的人件費は微減となったが,充当一般財源も併せて微減となったため,経常収支比率は,前年度と同じ水準で推移した。全国平均,鹿児島県平均,類似団体内平均値のいずれも下回っているが,今後も引き続き適正な定員・給与管理に努める。 | 物件費の分析欄ふるさと納税事業に係る返礼品発送業務を含む委託料等の経費が増加していることから,物件費総額は増加したが,経常的物件費総額が減少しているため,前年度より1.2ポイント減少している。全国平均,鹿児島県平均,類似団体内平均値のいずれも下回っているが,今後も事務事業の見直し,維持管理経費の縮減等に努め,更なるコスト節減に努める。 | 扶助費の分析欄生活介護費等の社会福祉費の増により,前年度より1.0ポイント増加した。全国平均,鹿児島県平均,類似団体内平均値のいずれも上回っており,今後も適正な資格審査,給付事業に努める。 | その他の分析欄繰出金及び維持補修費の増額により,0.5ポイント増加しており,全国平均,鹿児島県平均,類似団体平均値のいずれも上回っている。今後も国民健康保険などの特別会計の独立採算性の原則を堅持しつつ経営健全化,合理化及び効率化に努める。 | 補助費等の分析欄プレミアム付商品券事業や国民体育大会事業負担金などにより補助費等総額は増加しているが,いずれも特定財源が充当されているため経常的補助費等に充当される一般財源等はほぼ同水準であったため,横ばいで推移している。類似団体内平均値は下回っているものの,全国平均及び鹿児島県平均を上回っており,今後も補助事業の精査,見直しを行い,更なる抑制を図る。 | 公債費の分析欄地方債の発行抑制に努めてきたことから,繰上償還を除く元利償還額が減少しているが,充当一般財源も併せて微減となったため,前年度と同じ水準で推移した。全国平均,鹿児島県平均,類似団体内平均値のいずれも下回っているが,現在進行中の大規模事業等により地方債残高が増加しているため,新規事業・継続事業ともに事業内容の精査・検証を行い,計画的な地方債発行に努める。 | 公債費以外の分析欄扶助費等の増加により経常経費の総額は増加しているため,前年度より0.3ポイント増加し,全国平均,鹿児島県平均,類似団体内平均値のいずれも上回っている。今後も増加が見込まれる扶助費,繰出金については事業の見直しや経営健全化等を図り,物件費,補助費等については事務事業の見直しにより更なるコスト節減に努める。 |
議会費労働費消防費諸支出金総務費農林水産業費教育費前年度繰上充用金民生費商工費災害復旧費衛生費土木費公債費 |
目的別歳出の分析欄総務費は,前年度の市民交流施設整備事業が完了したことを主な要因として,減額となった。衛生費は,北薩広域行政事務組合が行う新焼却処分場建設に伴う同組合への負担金が増加したことを主な要因として,増額となった。農林水産業費は,活動火山周辺地域防災営農対策事業が73百万円皆減となったが,畜産クラスター事業140百万円の実施によって,全体として増額となった。商工費は,明治維新150周年事業が63百万円,ふるさと納税事業に係る返礼品発送業務が85百万円の増となったことにより,全体として増額となった。教育費は,前年度の濵風ゆめみらい奨学金貸付基金造成に伴う繰出金が99百万円皆減となったが,小中学校空調設備整備事業211百万円の皆増となったため,全体として増額となった。災害復旧費は,農林水産施設,土木施設ともに減となったことにより,全体として減額となった。 |
人件費補助費等災害復旧事業費投資及び出資金物件費普通建設事業費失業対策事業費貸付金維持補修費普通建設事業費(うち新規整備)公債費繰出金普通建設事業費(うち更新整備)積立金前年度繰上充用金 |
性質別歳出の分析欄人件費は,前年度から微増しており,住民一人当たりのコストは増加している。今後も引き続き適正な定員・給与管理に努める。物件費や補助費等は,前年度と比較して総額はともに増加しており,全国平均値を上回っているため,今後も事務事業の精査・見直し,維持管理経費の縮減等に努め,更なるコスト節減に努める必要がある。扶助費や繰出金が年々増加傾向にあり,今後も増加が見込まれるため,事業の見直しや経営健全化等を図る必要がある。また,市民交流施設整備事業などの大規模事業の完了により,公債費の増が今後見込まれることから,新規事業・継続事業ともに事業内容の精査・検証・執行管理を行い,計画的な事業遂行に努める必要がある。 |
基金全体(増減理由)市有施設整備基金に基金造成していた原子力発電施設等立地地域基盤整備交付金を住民輸送用大型バス購入他2事業の財源として約9千万円取り崩すなど,約2.5億円を同基金から取崩を行う一方で,約7千万円の積立を行い,年度末残高は約1.8億円の減となった一方で,財政調整基金は,新型コロナウイルス感染症対策として柔軟に様々な事業展開を行えるよう積み立てたため,年度末残高は約2.2億円の増となり,基金全体としては,年度末現在高は約1.5億円の増となった。(今後の方針)更新時期を迎える多くの市有施設に対する整備・更新に係る経費などをはじめとする今後,予測される財政需要に備え,計画的に積立を行い,健全な財政運営に努める。 | 財政調整基金(増減理由)財源不足に対応するため229百万円の取崩を行った一方,地方財政法に基づく決算剰余金積立のほか,新型コロナウイルス感染症対策として柔軟に様々な事業展開を行えるよう,217百万円を積立てたため,残高は224百万円増加している。(今後の方針)災害への備え等のため,過去の実績を踏まえ,残高を一定程度,確保するよう努める。 | 減債基金(増減理由)基金運用利子の積立による(今後の方針)満期一括償還の市債の借入実績はないが,現在の残高を維持し,地方債の償還計画に活用することとする。 | その他特定目的基金(基金の使途)市有施設整備基金:市有施設(設備,備品及び土地を含む。)の整備又は保全市民交流施設整備基金:市民交流施設の整備地域振興基金:地域振興のための事業(増減理由)市有施設整備基金:市有施設の整備に必要な経費の財源に充てるため取崩を行ったため。市民交流施設整備基金:平成30年度に整備が完了した市民交流センターの整備に必要な経費の財源に充てるため取崩を行ったため。地域振興基金:地域振興に資する事業の財源として取り崩した一方で,ふるさと納税寄附金の積立を行ったため。(今後の方針)市有施設整備基金:市有施設の整備に備え,今後も継続して積み立てを行うものとする。市民交流施設整備基金:市民交流センターの整備のために発行した地方債の償還財源または,今後併設を予定している図書館の整備に必要な経費の財源に充てるため取崩を行う予定である。地域振興基金:ふるさと納税寄附金を継続して積み立て,地域振興のための事業の財源として活用するものとする。 |
有形固定資産減価償却率の分析欄有形固定資産減価償却率については,平成30年度に市民会館を更新したため全体としては減少しているが,その他の施設については,緩やかな上昇傾向にあり,類似団体平均よりも高い水準にある。そのため,平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画に基づいて,老朽化した施設の集約化・複合化や除却を進め,公共施設等の適正配置と施設総量の縮減に取り組む。 | 債務償還比率の分析欄債務償還比率は,類似団体と比較して低い水準にあるものの,平成29年度から平成30年度にかけて実施された市民交流施設整備事業や新焼却施設負担金に係る地方債発行に伴い将来負担額が増加したことから,上昇している。そのため,新規地方債発行の抑制や繰上償還により地方債現在高の縮減を図り,市財政の健全な運営の維持に努める。 |
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析充当可能財源等が将来負担額を上回り,将来負担比率は算定されないため該当なし。有形固定資産減価償却率については,平成30年度に市民会館を建て替えたため全体としては減少しているが,類似団体内平均値より高い水準にあり,公共施設等の老朽化が進んでいることが分かる。公共施設等総合管理計画に基づいて,老朽化した施設の集約化・複合化や除却を進め,公共施設等の適正配置と施設総量の縮減に取り組む。 |
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分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析充当可能財源等が将来負担額を上回り,将来負担比率は算定されないため該当なし。実質公債費比率については,公債費減少に伴い減少しているが,平成30年度に完了した市民交流施設整備事業や継続事業である新焼却処分場整備など大型事業に係る地方債発行により,今後,公債費の増加が見込まれるため,新規地方債発行の抑制や繰上償還を行い,地方債現在高の縮減に取り組む。 |
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道路橋りょう・トンネル公営住宅港湾・漁港認定こども園・幼稚園・保育所学校施設児童館公民館 |
施設情報の分析欄類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は,認定こども園・幼稚園・保育所,学校施設,児童館及び公民館である。今後は,人口減少による税収や使用料の減少,少子高齢化による教育・保育施設の需要減少が考えられる。このような状況を踏まえ,公共施設等総合管理計画に基づく,中長期的な視点で施設の集約化や複合化,長寿命化等を計画的に行い,財政負担の軽減,平準化を図る。 |
図書館体育館・プール福祉施設市民会館一般廃棄物処理施設保健センター・保健所消防施設庁舎 |
施設情報の分析欄平成30年度に実施した市民交流施設整備事業により施設の建替えを行ったことで,市民会館の有形固定資産減価償却率は大きく低減された。しかし,市民会館を除く全ての施設で類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が高くなっているため,公共施設等総合管理計画に基づく,中長期的な視点で施設の集約化や複合化,長寿命化等を計画的に行い,財政負担の軽減,平準化を図る。 |
資産合計負債合計 |
1.資産・負債の状況一般会計等においては、資産総額が前年度末から450百万円の増加(+2.4%)となった。ただし、資産総額のうち有形固定資産の割合が57.5%となっており,これらの資産は将来の維持管理・更新等の支出を伴うものであることから、公共施設等総合管理計画に基づき,施設の集約化・複合化を進めるなど公共施設等の適正管理に努める。 |
純経常行政コスト純行政コスト |
2.行政コストの状況一般会計等においては,経常費用は10,189百万円となり,前年度比756百万円の増加(+8.0%)となった。そのうち、人件費等の業務費用は4,069百万円,補助金や社会保障給付等の移転費用は6,121百万円であり,業務費用の方が移転費用よりも少ない。最も金額が大きいのは社会保障給付(2,606百万円、前年度比+79百万円)であり、最も増減が大きいのは,新焼却処分場建設負担金の増による補助金等の増(2,445百万円,前年度比+811百万円)である。社会保障給付については、今後も高齢化の進展などにより、この傾向が続くことが見込まれるため、審査事務や給付事務の適正実施,介護予防の推進等により,適正な給付に努めるとともに,補助金等については、事務事業の見直し等により、経費の抑制に努める。 |
本年度差額本年度末純資産残高本年度純資産変動額 |
3.純資産変動の状況一般会計等においては,北薩広域行政事務組合に対する新焼却処分場の建設負担金の増により純行政コスト(9,790百万円)が税収等や国県等補助金などの財源(9,590百万円)を上回ったことから,本年度差額は200百万円(前年度比▲878百万円)となり,純資産残高は6,210百万円となった。一方,連結会計においては,前述した新焼却処分場の建設に伴い,北薩広域行政事務組合に係る純資産が増えており、連結会計全体で純資産残高が11,022百万円純資産変動額が1,081百万円となった。 |
業務活動収支投資活動収支財務活動収支 |
4.資金収支の状況一般会計等においては、業務活動収支については、北薩広域行政事務組合に対する新焼却処分場の建設負担金の増などにより20百万円と前年度と比較して減少した一方で、投資活動収支については▲827百万円、財政活動収支については、地方債の発行額が地方債償還支出を上回ったことから732百万円となっており,本年度末資金残高は75百万円減少し,500百万円となった。 |
①住民一人当たり資産額(万円)②歳入額対資産比率(年)③有形固定資産減価償却率(%) |
1.資産の状況住民一人当たり資産額が類似団体平均を大きく下回っているが、これは統一的な基準では、昭和59年度以前に取得した道路河川等の敷地については、取得価額不明なものとして取扱い備忘価額1円で評価することとされており,本市においては固定資産台帳を整備中であるため大半を備忘価額で評価しているため。有形固定資産減価償却率については,1980年前後に整備された公共施設等が多く、更新時期を迎えていることから,類似団体より高い水準にある。公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化した施設について、計画的な予防保全による長寿命化を進めていくなど,公共施設等の適正管理に努める。 |
④純資産比率(%)⑤将来世代負担比率(%) |
2.資産と負債の比率将来世代負担比率は,北薩広域行政事務組合が整備する新焼却処分場の建設負担金に係る地方債の増などにより前年度比5.5ポイントの増加となった。引き続き、新規に発行する地方債の抑制を行うとともに,繰上償還を行うなど、地方債残高の増嵩を抑制し、将来世代の負担軽減に努める。 |
⑥住民一人当たり行政コスト(万円) |
3.行政コストの状況住民一人当たり行政コストは類似団体平均を下回っているが北薩広域行政事務組合に対する新焼却処分場の建設負担金の増などにより前年度比4.8万円の増額となった。心身障がい者や高齢者に係る扶助費が増加傾向にあり,社会保障給付が増加しているため,引き続き事業の見直し等により行政コストの削減に努める。 |
⑦住民一人当たり負債額(万円)⑧基礎的財政収支(百万円) |
4.負債の状況住民一人当たり負債額は、類似団体平均を下回っているが,前年度から約4万円の増となっている。また,基礎的財政収支は、新焼却処分場の建設負担金の増などにより業務活動収支が大きく減少し,601百万円の赤字となっている。今後交付税措置のない地方債の発行抑制や、地方債の繰上償還を行うなど,地方債残高の縮小に努める。 |
⑨受益者負担比率(%) |
5.受益者負担の状況受益者負担比率は、使用料及び手数料や預金利息の減少などにより前年度比0.8ポイントの減少となり、類似団体平均を下回った。今後は公共施設等の更新時期を迎えることから維持補修費の増加が見込まれるため公共施設等の使用料の見直しを行うなど受益者負担の適正化に努める。 |
出典:
財政状況資料集
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統一的な基準による財務書類に関する情報
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