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地方財政ダッシュボード

島根県川本町の財政状況(2014年度)

🏠川本町

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

人口減少や全国平均を上回る高齢化率(平成26年度末44.3%)に加え、景気の低迷による町民税の減収や農業生産の停滞等により、0.16と類似団体平均を大きく下回っている。今後は、地場産業等の育成と定住人口の拡大による、地域の活力づくりが急務であり、歳入確保を図り財政基盤の強化に努める。

経常収支比率の分析欄

財政健全化の取り組みによる地方債現在高の抑制を図るため、臨時財政対策債の借入を行わなかったことにより、分母となる経常一般財源収入は、前年比-138,175千円となった。この影響により、経常収支比率は前年度比5.0ポイント増の96.5%となったが、臨時財政対策債の借入を行った場合の経常収支比率は91.5%であり、前年度と同ポイントとなる。今後は、地方債新規発行額の抑制や、事務の見直し、定数管理による人件費の抑制などによる経常経費の抑制に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体と比較して人件費・物件費の決算額が低くなっている要因として、ごみ処理業務や消防業務を一部事務組合で行っていることがあげられる。また、対前年度比では35,090円増となっているが、これは物件費の内委託費が前年度より21%増加していることが要因である。今後は、定員管理による人件費の抑制や委託費をはじめとする物件費の抑制に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

定員適正化計画に基づく定員管理の適正化により人件費の抑制を図っているが、平成14年度から継続していた給与カットが平成25年度で終了したことにより、全国町村平均よりも若干高い水準となっている。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

前年に対し職員数は2名減少したが、人口も107名減少したため、人口千人あたり職員数は0.1名の減となった。町全体の職員数は1名の減であったが、一般会計から特別会計への職員異動が1名あったため、合計2名の減少となった。今後も定員適正化計画に基づき、適正な職員数を維持する。

実質公債費比率の分析欄

実質公債費比率(平成24年度から平成26年度の3年平均)は警戒ラインの18%を下回る12.2%となり、前年度15.2%から3.0ポイント改善した。これは、単年度比率の高かった平成23年度数値(18.7%)が今回の直近三カ年から除外されたことや、ごみ処理施設の償還終了等に伴う邑智郡総合事務組合負担金の減額(前年比-2,921万7千円)等によるものである。今後も住民ニーズを的確に把握した事業の選択により、起債に大きく頼ることのない財政運営に努める。

将来負担比率の分析欄

平成25年度の将来負担比率は2.5%と前年度より32.4ポイント改善したが、平成26年度における将来負担比率はさらに減少しマイナスとなった。これは、実質公債費比率と同様にこれまでの財政健全化計画の取組成果が表れているといえる。また、邑智郡総合事務組合で取り組んでいる広域ごみ処理等負担金の残高が着実に減少していることも大きな要因となっている。今後も実施事業の適正化を図り、財政の健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

類似団体と比較して、人件費の経常収支比率が低くなっている要因として、ごみ処理業務や消防業務を一部事務組合で行っていることがあげられる。平成26年度は、集落支援員や地域おこし協力隊の積極的な雇用により報酬が増加したことから、前年比2.5ポイントの増となった。

物件費の分析欄

財政健全化の取り組みにより経費の抑制に努めているため、類似団体平均を下回っているが、業務量の増加に伴う業務委託料の増加等により、対前年度比1.8ポイント増加している。今後も更なるコスト削減に努める。

扶助費の分析欄

平成26年度は障害者福祉サービス費の大幅な増加や新たに制度開始となった臨時福祉給付金や子育て世帯給付金の影響により、0.7%増加となった。今後も保育利用者の増加や障がい児通所サービスの新設等により数値が増加することが予想されるが、類似団体内で最も高い数値となっているため、町単独事業等の見直しを図る必要がある。

その他の分析欄

平成22年度以降、特別会計への操出金の増加等により、年々増加しているが、平成26年度については、簡易水道会計特別会計操出金の減少に伴い、前年度より0.1ポイント減少している。しかしながら、今後も簡易水道会計や国民健康保険事業の操出金の増加が見込まれるため、特別事業会計の財政運営について見直しを図る必要がある。

補助費等の分析欄

ごみ処理施設建設費償還の終了に伴う邑智郡総合事務組合負担金の減により、前年度比-1.5ポイント減となったが、類似団体と比較するとまだまだ高い数値となっている。今後も事業の評価を行いながら、補助金の見直しや廃止によりコスト削減に努めていく。

公債費の分析欄

新発債の抑制により、平成23年度以降減少傾向にあったが、平成26年度については、新発債の影響により0.6ポイントの増となった。庁舎移転等に伴い、平成27年度に大規模な借入を行ったことから、今後やや数値が増加する見込みである。

公債費以外の分析欄

消防組合、公立病院について一部事務組合が管理運営を行っているため、運営費及び建築費等の償還額を負担金として支出している。また、平成21年度福祉事務所設置に伴い、生活扶助費、施設事務費等の増が要因となり、類似団体平均を6.3%ポイント上回っている。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

財政健全化を着実に進めていることから、実質収支額は継続的に黒字を確保している。実質単年度収支については、財政健全化に伴い行った町債繰上償還204,390千円の影響により、対前年度比11.54ポイント増の12.07%となった。また、財政調整基金についても適切な財源の確保と歳出の精査により、取り崩しを回避しており、1.29ポイント増の24.71%となっている。今後も、事務事業の見直しを行い、健全な行財政運営に努めていく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

一般会計の歳入における地方交付税の割合は50%を超え、町の財政運営において地方交付税への依存度が非常に高い状況である。歳入面においては、近年地方交付税額が堅調に推移されている状況である。歳出面においては、財政健全化の取り組みにより、経常経費、投資的経費の抑制に努めたことで、財政調整基金残高の増、実質収支・実質単年度収支の黒字となっている。特別会計においては、独立採算の運営堅持により、連結実質赤字比率においても黒字となっているが、簡易水道特別会計や国民健康保険特別会計等は将来的に独立採算が困難となることも懸念されるため、より一層の健全化の取り組みが必要である。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

実質公債費比率(平成24年度から平成26年度の3年平均)は警戒ラインの18%を下回る12.2%となり、前年度15.2%から3.0ポイント改善した。これは、単年度比率の高かった平成23年度数値(18.7%)が今回の直近三カ年から除外されたことに加え、ごみ処理施設の償還終了等に伴う邑智郡総合事務組合負担金の減額(前年比-2,921万7千円)等によるものが大きな要因ある。このように、近年の数値の改善は、組合等が起こした地方債の元利償還金に対する負担金等の減少が大きな要因となっている。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

平成25年度の将来負担比率は2.5%と前年度より32.4%改善したが、平成26年度における将来負担比率はさらに減少しマイナスとなった。これは、実質公債費比率と同様にこれまでの財政健全化計画の取組成果に加え、邑智郡総合事務組合で取り組んでいる広域ごみ処理等負担金の残高が着実に減少していることが大きな要因となっている。また、理論償還である臨時財政対策債の償還を繰り上げたことにより、基準財政需要額見込み額の増加に対し、地方債現在高が減少していることが影響している。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,