地方財政ダッシュボード

山梨県早川町の財政状況(最新・2024年度)

収録データの年度

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早川町の主要財政図表を、Excelブックとしてまとめています。

対象年度2024年度

出典: 総務省「財政状況資料集」,「統一的な基準による財務書類に関する情報」,
作成:澁谷英樹「地方財政ダッシュボード」.

地域の概況

人口の推移
歳入・歳出・形式収支の推移

普通会計の構造(2024年度)

目的別歳出

総額27.6億円

性質別歳出

総額27.6億円

歳入の内訳

総額30.9億円

財政比較分析表(2024年度)

財政力

財政力指数は町内で実施されている中央新幹線建設工事や雨畑ダム堆積土砂浚渫事業等の大規模事業による固定資産税が増加傾向にあり、毎年微増しているものの類似団体内の平均値で推移している。要因としては、少子高齢化の影響により中心となる産業が少なく、法人及び個人を通して大きな税収が見込めないことによる。定住、流動人口確保に向けた施策を継続的に進め、税収の向上を図るとともに、投資的経費の抑制による財政の健全化に努める。

財政力指数

財政構造の弾力性

経常収支比率は、前年度に比べ7.1%増加した。主な要因は、組合立病院の赤字補填による負担金の増(前年度より99,832千円増(611.8%)によるもの。

経常収支比率

人件費・物件費等の状況

人口一人当たりの人件費・物件費の状況については、人事院勧告に伴う給与改定や物価高騰などにより微増した。人件費は、類似団体平均を大きく上回る数値で推移しているが、人口規模に対して広大な面積を有する行政構造により、人口規模からすると多くの職員を要することが要因である。事務事業の効率化と効果的な職員配置により、人件費の抑制に努める。物件費は、高齢者が多数を占める住民の移動手段である乗合バス運行事業、地域活性化と観光産業育成のための町営施設指定管理事業等の業務委託が大きな要因となっている。施設の集約化や運営方法の見直し等を進めコスト削減に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額

給与水準(国との比較)

給与水準は概ね96~97%台で推移しており、類似団体平均より高い数値となっている。要因は職員の年齢構成に遍在性があることによる。地域の状況を考慮しつつ、定数管理や人事評価の運用により適正な給与水準の維持に努める。

ラスパイレス指数

定員管理の状況

370㎞2と大きな行政区域の中に集落が点在していることから効率的に行政運営をすることが困難なため、人口千人当たりの職員数は類似団体平均を大きく上回っている。人件費抑制の観点から、住民サービスの低下を招くことのない水準を維持しつつ、事務事業の不断の見直しを実施し適正職員での定員管理に努める。

人口1,000人当たり職員数

公債費負担の状況

実質公債費比率は前年度より0.5%の増となったが、類似団体平均を大きく下回り、健全な状況である。今後も過疎対策事業債等交付税算入率の高い地方債を活用しつつ、計画的な地方債発行とその抑制に努める。

実質公債費比率

将来負担の状況

将来負担の状況は、将来負担額よりも充当可能財源等が上回っているため、算定数値は「-」となり、健全な状況となっている。これまでと同様に大型事業の実施に地方債の発行が不可欠となってくるが、将来世代への負担増とならないよう、地方債の計画的な発行と抑制を図り、公債費などの義務的経費の削減に努める。

将来負担比率

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2024年度)

人件費

人件費については、令和6年度は人事院勧告に伴う給与改定や、育児休業職員の復帰により増加した。今後も定員管理と人事評価の運用により、適正な人件費の維持に努める。

経常収支比率(人件費)

物件費

物件費は、物価や光熱水費の高騰により増加した。公共施設の集約化や事務事業の見直しにより、物件費の削減に努める必要がある。

経常収支比率(物件費)

扶助費

扶助費については、前年度と比べほぼ横ばいで推移している。類似団体平均を下回っているが、全国的に問題になっている少子高齢化の影響で、高齢者等の社会保障へのニーズが高まっていくことが予想される。制度の適正な運用により医療費等の抑制と財源の確保に努める必要がある。

経常収支比率(扶助費)

その他

類似団体平均を下回って推移しており、繰出金が多くを占める。増加の要因は、全体的な経常一般財源等の増加によるもの。受益者負担の観点から保険料、使用料の適正化を図るとともに、医療費等支出の抑制にも努める必要がある。

経常収支比率(その他)

補助費等

補助費については、前年度より5.5%増加した。増加の要因としては、一部事務組合への負担金の増(45.4%増)や、国・県以外への補助が大半となっており、地域振興のための各種団体への補助は不可欠ではあるが、補助金交付事業の適正な運用により、補助金の適正化と抑制に努める必要がある。

経常収支比率(補助費等)

公債費

公債費は、類似団体平均を下回っている。今後は、公共施設長寿命化事業等に係る財源としての地方債の発行が見込まれるため、地方債の発行には交付税算入率の高い過疎対策事業債等の活用に努め、計画的な発行により公債費の抑制に努める必要がある。

経常収支比率(公債費)

公債費以外

公債費以外に係る経常経費は、類似団体平均を若干上回っている。要因として、公債費以外の法人等各種団体への補助金費等の増(45.4%増)が大きい。一部事務組合等への適正な補助金負担金の検証を進めるとともに、緊急性のないものや効果の低い事業の抑制を図るとともに、公共施設の集約化等を検討し経常経費の抑制に努める必要がある。

経常収支比率(公債費以外)

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2024年度)

目的別歳出の分析欄

目的別歳出の住民一人当たりコストについては、殆どの費目において類似団体平均を上回る数値となっている。人口が少なく、370km2と行政区域が広大かつ集落が点在している地勢的問題により行政効率が悪いことが要因となっている。衛生費は黒桂・西之宮小規模水道施設第2期工事もあり前年より金額が増加している。土木費は中央新幹線建設工事関連事業の減により金額が下がっている。今後、公共施設の長寿命化改修等大型事業が見込まれるため、公共施設管理計画等主要計画に基づいた計画的な事業の選択により経費の削減に努める。

議会費

類似団体内順位2位/ 45団体

労働費

類似団体内順位3位/ 45団体

消防費

類似団体内順位6位/ 45団体

諸支出金

類似団体内順位1位/ 45団体

総務費

類似団体内順位6位/ 45団体

農林水産業費

類似団体内順位17位/ 45団体

教育費

類似団体内順位5位/ 45団体

前年度繰上充用金

類似団体内順位1位/ 45団体

民生費

類似団体内順位3位/ 45団体

商工費

類似団体内順位2位/ 45団体

災害復旧費

類似団体内順位30位/ 45団体

衛生費

類似団体内順位2位/ 45団体

土木費

類似団体内順位1位/ 45団体

公債費

類似団体内順位4位/ 45団体

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2024年度)

性質別歳出の分析欄

殆どの項目で類似団体平均を上回っている。これは、人口が少なく、370km2と行政区域が広大かつ集落が点在している地勢的問題により行政効率が悪いことが要因となっている。物件費については、スクールバス運行事業や外国語指導講師派遣事業などの教育振興関連や、地域振興・観光振興を目的とした町営施設指定管理事業、また、リニア発生土を活用曽田道路改良事業関連業務委託等が多くを占めている。扶助費は、障害福祉サービス費、児童手当費、母子家庭医療費助成事業及び老人保護措置費等が挙げられる。普通建設事業費(うち新規整備)は、中央新幹線建設工事関連工事である町道角瀬白糸線道路改良工事の第2期工事が進んでいるが、令和5年度からの繰越もあったことにより令和6年度の支出額が大きく増加している。令和7年度まで中央新幹線関連事業の継続が見込まれるが、事業の検証を行い緊急性、必要性を判断することにより投資的経費の削減を図っていく。

人件費

類似団体内順位2位/ 45団体

補助費等

類似団体内順位1位/ 45団体

災害復旧事業費

類似団体内順位30位/ 45団体

投資及び出資金

類似団体内順位14位/ 45団体

物件費

類似団体内順位2位/ 45団体

普通建設事業費

類似団体内順位4位/ 45団体

失業対策事業費

類似団体内順位1位/ 45団体

貸付金

類似団体内順位29位/ 45団体

維持補修費

類似団体内順位28位/ 45団体

普通建設事業費(うち新規整備)

類似団体内順位6位/ 45団体

公債費

類似団体内順位4位/ 45団体

繰出金

類似団体内順位5位/ 45団体

普通建設事業費(うち更新整備)

類似団体内順位3位/ 45団体

積立金

類似団体内順位41位/ 45団体

前年度繰上充用金

類似団体内順位1位/ 45団体

実質収支比率等に係る経年分析(2024年度)

分析欄

財政調整基金については、適切な財源確保と歳出の精査により取崩を回避し、前年度とほぼ同額を維持している。実質収支額は前年度から減少し、実質単年度収支も赤字となっている。実質単年度収支は一般的に3~5%程度が望ましいとされており、令和6年度は前年度比1.32%減となっているため、適正水準となるように、事務事業の見直し等歳出の合理化等行財政改革を推進し、健全な運営を行っていく。

実質収支額・比率,財政調整基金残高

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2024年度)

分析欄

一般会計をはじめ全ての会計で黒字となっている。全ての特別会計において経費の削減を行うと同時に、一般会計からの繰入金により赤字が発生しないよう財政運営を行っている。今後も収入面の見直しや歳出削減を行っていく必要がある。

連結実質収支(連結実質赤字比率)

実質公債費比率(分子)の構造(2024年度)

分析欄

元利償還金は、橋梁補修や小規模水道工事等の地方債償還が開始されていくため今後も上昇していく見込み。公営企業債の元利償還金に対する繰入金は、農集排企業債が令和4年度で償還が終了、簡水特会繰入金も特別会計廃止により令和4年度からなくなったため、令和4年度以降は新たな起債を発行しないかぎりこの数値は0となる見込み。また、算入公債費等は近年の借り入れが高算入率の緊急防災減債事業や過疎対策事業等であるため、今後も同額で推移する見込みである。ここ数年、地方債を活用した大きな事業が続き、その償還が開始されるため今後も上昇傾向で推移していく見込。

実質公債費比率,公債費等

減債基金の分析欄

満期一括償還については利用していないため。

将来負担比率(分子)の構造(2024年度)

分析欄

一般会計等に係る地方債の現在高は、横ばいで推移している。将来負担額を上回る充当可能財源等があるため、健全な数値ではあるが、今後の収入減少が見込まれるなかで、更なる将来負担減に努める。

将来負担比率

基金残高に係る経年分析(2024年度)

基金残高合計

(増減理由)将来の大規模な公共施設更新への財源拠出に備え、公有施設整備整備基金へ積み立てを行った。森林環境保全基金は、将来の森林整備事業に備え寄付金の積み立てを行った。少子化対策基金は、将来の少子化対策事業の財源とするため積み立てを行い、令和6年度の対象事業の財源とするため取り崩しを行った。森林環境譲与税基金は、公共施設更新に伴う県産材の利用を目的とする事業の財源とするため積み立てを行った。上記以外の基金については、利子の積み立てを行った。(今後の方針)大規模な公共施設更新の財源とするため、公有施設整備基金を中心に今後も積み立てを行っていく。

基金残高合計

財政調整基金

(増減理由)利子の積み立てのみで、取り崩しは行わなかった。(今後の方針)積み立てや取り崩しの基準と目標金額を設定する等適切な運用に取り組む。

財政調整基金

減債基金

(増減理由)利子の積み立てのみで、取り崩しは行わなかった。(今後の方針)公債費は地方債発行の増加に伴い年々増加傾向にあり、今後も公共施設長寿命化対策等の投資的経費の増加により高い水準となることが予想される。公債費支出が単年の財政運営に支障とならないよう減債基金による繰上げ償還等を検討するとともに、必要に応じて積立等検討する。

減債基金

その他特定目的基金

(基金の使途)公有施設整備基金町の公共施設の整備費用に充当する。非常備災害対策基金災害時の町単費の費用に充当する。地域福祉基金住民が主体となって行う福祉活動を活発化するための費用に充当する。少子化対策基金子育てに係る費用に充当する(教育費、給食費、予防費等)ごみ処理広域施設整備基金令和13年の稼働を目指す広域ごみ処理施設の負担金の財源に充当する。(増減理由)少子化対策基金は、将来の少子化対策事業の財源とするため積み立てを行い、令和6年度の対象事業の財源とするため取り崩しを行った。上記以外の基金については、利子の積み立てを行った。(今後の方針)計画的に基金に積み立てを行い、必要な時に財源として各種事業を実施する。

その他特定目的基金

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2023年度)

有形固定資産減価償却率

有形固定資産減価償却率は、類似団体と比べ低い水準であるが、公共施設については個別施設計画(令和元年度策定)に基づいた計画的な施設の維持管理を進めていく必要がある。

有形固定資産減価償却率

類似団体内順位9位/ 43団体

(参考)債務償還比率

債務償還比率は、類似団体と比べて低い水準にあり改善傾向にある。今後についても将来負担の軽減の観点から、計画的な地方債発行を行うとともに、物件費を中心とした歳出削減に取り組んでいく必要がある。

(参考)債務償還比率

類似団体内順位15位/ 45団体

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率、有形固定資産減価償却率のいずれも類似団体と比較して低い水準にある。

将来負担比率と減価償却率の組合せ分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率は将来負担額を充当可能財源が上回るため「-」で推移している。実質公債費率は、新たな地方債の償還が始まったことから増加したが、健全化判断比率の基準を大きく下回っている。しかしながら、公共施設やインフラの老朽化により大規模な事業等の実施に際しては、財源を地方債の借入に頼らざるを得ないため、計画的な地方債の発行と健全な財政運営に努めていく必要がある。

将来負担比率と実質公債費比率の組合せ分析

施設類型別ストック情報分析表①(2023年度)

施設情報の分析欄

類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は公民館であり、特に低くなっている施設は道路である。公民館は各集落に整備されているが、集落が点在し集落間の距離が離れているため、施設の統廃合による集約化が難しい状況の中で竣工から年数が経過している施設が大半であることが高い要因と考えられる。令和元年度に策定の公共施設個別施設計画に基づいて、計画的な老朽化対策に取り組んでいく必要がある。

道路

類似団体内順位3位/ 42団体

橋りょう・トンネル

類似団体内順位27位/ 41団体

公営住宅

類似団体内順位36位/ 41団体

港湾・漁港
認定こども園・幼稚園・保育所

類似団体内順位17位/ 36団体

学校施設

類似団体内順位14位/ 42団体

児童館
公民館

類似団体内順位31位/ 34団体

施設類型別ストック情報分析表②(2023年度)

施設情報の分析欄

類似団体と比較して、特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、体育館、町民会館であり、特に低くなっている施設は庁舎である。体育館、町民会館は竣工後40年前後経過しており、有形固定資産減価償却率が高くなっているが町行政にとって必要な施設であるため、令和元年度に策定の公共施設個別施設計画に基づいて長寿命化をすすめて行く必要がある。その他の施設についても同様に公共施設個別施設計画に基づいて長寿命化等の老朽化対策に取り組んでいく必要がある。庁舎については平成27年度に更新(新築)したため、有形固定資産減価償却率が低くなっている。また、消防施設は令和4年度に災害復旧資機材置場の整備により有形固定資産減価償却率が類似団体と同程度になった。

図書館
体育館・プール

類似団体内順位32位/ 35団体

福祉施設

類似団体内順位19位/ 30団体

市民会館

類似団体内順位9位/ 9団体

一般廃棄物処理施設

類似団体内順位19位/ 25団体

保健センター・保健所

類似団体内順位25位/ 26団体

消防施設

類似団体内順位20位/ 39団体

庁舎

類似団体内順位3位/ 42団体

一般会計等、全体、連結資金収支計算書内訳表(2023年度)

資金収支計算書

財務書類に関する情報①(2024年度)

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が前年度末から189百万円の減少(△1.0%)となった。これは、新規の資産取得が減少した一方、減価償却による資産の目減りが進んだためと考えられる。資産総額のうち有形固定資産の割合が高く、これらの資産は将来の維持管理・更新等の支出を伴うものであることか公共施設等総合管理計画に基づき、施設の適正管理に努める。負債総額については、前年度末から102百万円の減少(△3.2%)となった。地方債の償還が着実に進んでいることが主な要因と考えられる。引き続き新規地方債の発行抑制と計画的な償還により、負債残高の縮小に努める。全体では、特別会計等を加えた資産総額が前年度末から208百万円の減少(△1.1%)となり、負債総額も前年度末から102百万円の減少(▲3.2%)となった。連結では、資産総額が前年度末から1,360百万円の減少(△6.3%)となり、負債総額も前年度末から655百万円の減少(△14.0%)となった。一般会計等・全体と比較して資産・負債の変動幅が大きいのは、連結対象団体における資産の減少や借入金の返済が進んでいるためと考えられる。

貸借対照表ツリーマップ
資産合計
負債合計

2.行政コストの状況

一般会計等においては、純行政コストは2,314百万円となり、前年度比252百万円の増加(+12.2%)となった。令和2年度以降、令和3年度を除き増加傾向が続いており、高齢化の進展に伴う社会保障給付の増加や公共施設の維持管理・更新に係るコストの増加が主な要因と考えられる。今後も同様の傾向が続くことが見込まれるため、事業の優先度の精査や施設の集約化・長寿命化等により、経費の抑制に努める。全体では、純行政コストは2,597千円となり、前年度比275百万円の増加(+11.8%)となった。水道料金等の使用料及び手数料収入がある一方、国民健康保険や介護保険に係る負担金等の移転費用が含まれる。連結では、純行政コストは3,101百万円となり、前年度比152百万円の減少(△4.7%)となった。前年度から減少に転じたことは、連結対象団体における事業費用の縮減に寄与しているものと考えられる。

純経常行政コスト
純行政コスト

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源が純行政コスト(2,314百万円)を下回ったことから、本年度差額は△59百万円(前年度比△256百万円)となり、純資産残高は15,347百万円(前年度比△88百万円)の減少となった。令和5年度に引き続き純資産が減少しており、純資産の減少は将来世代が利用可能な資産を現世代が費消していることを意味するため、行政コストの削減と税収等の確保に向けた取組を強化する必要がある。全体においても、本年度差額は△78百万円となり、純資産残高は15,519百万円(前年度比△107百万円)の減少となった。一般会計等と同様に、純行政コストが財源を上回る状況が続いており、特別会計を含めた財政運営全体の効率化に努める。連結においては、本年度差額は114百万円となり、純資産残高は16,346百万円(前年度比△705百万円)の減少となった。本年度差額はプラスに転じたものの、純資産残高は大幅に減少しており、これは連結対象団体における資産の減価償却等が影響しているものと考えられる。連結ベースでの財政健全化に向けた取組を継続する。

本年度差額
本年度末純資産残高
本年度純資産変動額

4.資金収支の状況

分析:一般会計等においては、業務活動収支は440百万円(前年度比△189百万円)となり、黒字を維持しているものの減少傾向が続いている。投資活動収支は△383百万円となっており、公共施設等の維持管理・更新投資を継続して実施していることによるものである。財務活動収支は△109百万円となり、地方債の償還額が発行収入を上回っている。業務活動収支の黒字により経常的な行政活動に必要な資金は確保できているが、業務活動収支の減少傾向に留意し、引き続き歳入の確保と歳出の効率化に努める。全体では、業務活動収支は428百万円となり、一般会計等と同様に前年度から減少している。投資活動収支は△390百万円となっており、インフラ施設の維持管理・更新投資によるものである。財務活動収支は△109百万円となっており、地方債残高の縮小が進んでいる。連結では、業務活動収支は708百万円となり、一般会計等全体と比較して高い水準にある。これは連結対象団体の事業収益等が含まれるためである。投資活動収支は△453百万円、財務活動収支は△61百万円となっており、連結全体として地方債の償還が進んでいる。

業務活動収支
投資活動収支
財務活動収支

財務書類に関する情報②(2024年度)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額は2,142.8万円となり、前年度から39.1万円増加した。類似団体平均を大幅に上回っているが、これは町の面積に対して道路・河川・林道等のインフラ資産を多数保有していることや、人口が極めて少ないことにより一人当たりの値が高くなるためである。今後も人口減少が見込まれることから、住民一人当たりの資産額はさらに上昇する傾向にある。公共計画に基づき、施設の集約化・複合化や長寿命化を推進し、資産の適正管理に努める。歳入額対資産比率は5.95年となり、前年度から0.11年増加した。類似団体平均を上回っており、歳入規模に対して保有資産が多い状況にある。これは①と同様に広大な町域に対するインフラ資産の保有量が多いことが主な要因である。将来の維持管理・更新費用の財政負担を見据え、保有資産の適正化に取り組む。有形固定資産減価償却率は52.8%となり、前年度から1.5ポイント上昇した。類似団体平均は下回っているものの、毎年度上昇傾向が続いており、保有資産の老朽化が着実に進んでいる。計画に基づき、点検・診断や計画的な予防保全による長寿命化を進めるなど、公共施設の適正管理に努める。

①住民一人当たり資産額(万円)
②歳入額対資産比率(年)
③有形固定資産減価償却率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は83.4%となり、前年度から0.4ポイント上昇した。類似団体平均を上回っており、財政の健全性は比較的良好な水準にある。ただし、令和6年度は純行政コストが税収等の税源を上回り、純資産残高は減少していることから、引き続き行政コストの削減と財源の確保に努める。将来世代負担比率は12.8%となり、前年度から0.3ポイント低下した。類似団体平均を下回っており、社会資本等の整備に係る将来世代の負担は相対的に低い水準にある。地方債残高の縮小傾向が続いており、引き続き新規地方債の発行抑制と計画的な償還により、将来世代の負担軽減に努める。

④純資産比率(%)
⑤将来世代負担比率(%)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは269.3万円となり、前年度から36.0万円増加した。類似団体平均を大幅に上回っており、増加傾向が続いている。これは人口が極めて少ない一方で、広大な町域における行政サービスの維持に必要な経費が一定規模必要であることが主な要因である。また、高齢化の進展に伴う社会保障給付の増加も要因の一つと考えられる。今後も人口減少が見込まれることから、事業の優先度の精査や業務の効率化により、行政コストの抑制に努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は356.2万円となり、前年度から1.5万円減少した。類似団体平均を大幅に上回っているが、これは住民一人当たり資産額・行政コストと同様に、人口が極めて少ないことによる影響が大きい。負債総額自体は前年度から減少しており、地方債の償還が着実に進んでいる。引き続き新規地方債の発行を抑制し、負債残高の縮小に努める。業務・投資活動収支は73百万円となり、前年度から黒字に転じた。類似団体平均を上回っている。業務活動収支の黒字により、投資活動収支の赤字を補い、経常的な行政活動に必要な資金を確保できている状況である。ただし、業務活動収支は減少傾向にあることから、引き続き歳入の確保と歳出の効率化に努める。

⑦住民一人当たり負債額(万円)
⑧基礎的財政収支(百万円)
⑧業務・投資活動収支(百万円)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は10.4%となり、前年度から2.2ポイント上昇した。類似団体平均を上回っており、行政サービスの提供に対する受益者の直接負担の割合は類似団体と比較して高い水準にある。引き続き公共施設等の使用料の適正化を図るとともに、施設の利用促進に向けた取組を行い、受益者負担の適正な水準の維持に努める。

⑨受益者負担比率(%)

よくある質問

このページで何が分かりますか?

山梨県早川町の2024年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。

データの出典はどこですか?

総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。

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