北海道青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県茨城県栃木県群馬県埼玉県千葉県東京都神奈川県新潟県富山県石川県福井県山梨県長野県岐阜県静岡県愛知県三重県滋賀県京都府大阪府兵庫県奈良県和歌山県鳥取県島根県岡山県広島県山口県徳島県香川県愛媛県高知県福岡県佐賀県長崎県熊本県大分県宮崎県鹿児島県沖縄県

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地方財政ダッシュボード

大阪府熊取町の財政状況(2021年度)

🏠熊取町

地方公営企業の一覧

末端給水事業 公共下水道


収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2021年度)

財政力指数の分析欄

財政力は、ほぼ横ばいで推移し、類似団体内平均値を下回る数値となっている。現下の経済情勢では、今後も厳しい収入環境が続くものと思われることから、収支状況を改善させるためにも、町税徴収率の向上などによる自主財源の確保に努めるとともに、「第4次行財政構造改革プラン・アクションプログラム」に掲げる改革項目を着実に実行し、財政基盤の強化を図る。

経常収支比率の分析欄

歳出において、職員の退職手当の増加や、し尿処理事務の広域化による補助金などの増により経常経費充当一般財源等が増加したものの、歳入面で、地方消費税交付金や普通交付税の増などにより、経常収支比率は前年度の93.2%より4.3ポイント改善し、88.9%となった。今後については、「第4次行財政構造改革プラン・アクションプログラム」に掲げる改革項目を着実に実行し、経常収支比率の改善を図る。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

令和2年度から会計年度任用職員制度が導入されたことにより、人件費が大きく増加している。現状としては、ごみ処理の事業を直営で行っているため、その結果として人件費及び施設の運営経費や維持補修費が類似団体内平均値と比較して高くなる傾向にあるが、令和3年度から、し尿処理事務の広域化に加え、令和4年度からの町立保育所民営化により、数値は改善する見込みである。また、今後も行財政改革における改革項目を着実に実行することにより、超過勤務の抑制などに努めていく。

ラスパイレス指数の分析欄

本町は従前より国の給料水準を下回っており、大阪府内でも低い水準となっている。今後も中長期的なビジョンに立って、職員年齢構成の平準化を推進するとともに、引き続き国家公務員に準拠した適正な給与制度による運営を行う。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

「職員定数管理基本方針」に基づいて職員数の抑制に取り組み、人口1,000人当たりの職員数は横ばいで推移してきた。そして平成25年4月の消防広域化に伴い、消防職員が退職した影響で数値が減少した。一方では、職員数の減に対応するため、職員研修、人事評価制度、昇任試験制度などにより、職員の資質を高め、行政サービスが低下しないよう状況を見極めながら、職員数の適正化に努めている。

実質公債費比率の分析欄

元利償還金が43百万円減少するとともに、公営企業の公債費に充てた繰出金が11百万円減少したこと、また、普通交付税額が486百万円増加したことなどにより、実質公債費比率は1.2ポイント良化した。町債の借入れにあたっては、計画的な事業実施に基づき、先を見通した借入れを行ってきた。今後も、町債を借り入れる際には、交付税措置のあるものを中心に借り入れ、国・府の財政支援制度を有効に活用するなど、財政負担の軽減に引き続き努める。

将来負担比率の分析欄

地方債現在高が399百万円増加したものの、くまとりふるさと応援基金などの積立ての増などにより、充当可能財源等が将来負担額を上回るため前年度に引き続き「-」となっている。今後も、事業実施にあたっては、その必要性や規模等を十分に精査するとともに、町債においては、引き続き交付税措置のあるものを中心に借り入れるなど、国・府の財政支援制度を有効に活用することによって、将来に過度の負担を残さないように努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2021年度)

人件費の分析欄

これまで、行財政改革に伴う人件費の抑制策として、新規採用者数を退職者数の概ね1/2以下とすることによる職員数の削減など、着実に効果を出している。なお、類似団体内平均値より高い水準となっているのは、ごみ処理を直営で行っていることに伴い、これらの事務事業に係る人件費が嵩むことによるものである。令和2年度から会計年度任用職員制度が導入されたことにより、増加となっているが、今後は職員の年齢構成の平準化や、し尿処理事務の広域化、町立保育所の民営化などの要因で減少していくことが見込まれる。

物件費の分析欄

ごみ処理などを直営で行っていることによる施設の維持、管理、運営経費が大きいため、ここ数年は行財政改革の効果も寄与し減少傾向であることや、令和3年度から、し尿処理事務の広域化により施設の維持管理経費などが減少し、類似団体内平均値を下回ることとなった。今後も引き続き、施設に係る事務事業の効率化等を図り改善に努める必要がある。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率が類似団体内平均値を上回っている要因として、主に町立保育所が多いことが挙げられる。保育関連経費が会計年度任用職員制度の導入により、扶助費への振替分が人件費に移行したことなどにより、令和2年度より大きく減少しているが、少子高齢化に伴う扶助費の増加が今後予測される。

その他の分析欄

平成30年4月から下水道事業の地方公営企業法適用により、下水道事業特別会計繰出金が皆減となったため、減少しているが、令和3年度は、各事業会計(介護・後期)への繰出金がそれぞれ増加したため、類似団体内平均値を上回る結果となっている。繰出金については、少子高齢化に伴い、今後も増加していくことが予測される。

補助費等の分析欄

ごみ処理を直営で行っていることなどにより、一部事務組合等への負担金が少ないため、平成25年4月からの消防広域化による負担金の影響を加味しても類似団体内平均値を下回っている。令和3年度は前年度と比較して、ほぼ横ばいとなっているが、し尿処理事務の広域化による負担金が増加していることなどにより、補助費等全体も増加していく見込みである。

公債費の分析欄

町債の借入れについては、原則交付税措置のあるものに限って借入れをおこなうなど借入額を抑制してきたところである。今後においては、公共施設の老朽化対策などにより、借入額の増加が見込まれるが、実施事業の規模などを十分に確認し、引き続き借入れの抑制に努める。

公債費以外の分析欄

類似団体内平均値を上回っているのは、ごみ処理などを直営で行っていることによる施設の維持・管理・運営に係る経費が大きいためであるが、令和3年度は、し尿処理事務の広域化などにより数値は改善している。今後、この数値を抑えることができるよう、「第4次行財政構造改革プラン・アクションプログラム」に掲げる改革項目を着実に実行していく必要がある。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2021年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

主な構成項目である民生費については、住民一人あたり172,274円となっており、児童福祉費について、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う、子育て世帯臨時特例給付金などの国施策や、地方創生臨時交付金を活用した町独自施策の実施、また利用人数の増などにより障がい児通所給付費が増加していることで、類似団体内平均値を上回る結果となっている。総務費は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う、特別定額給付金の皆減などにより、住民一人あたり58,976円となっている。また、土木費は、熊取駅西整備事業や、町道久保高田線歩道拡幅工事の増などにより、前年度と比較すると22.0%増加し、類似団体内平均値を上回っている。教育費については、住民一人あたり42,887円となっており、前年度と比較すると20.3%減となっている。これは、令和3年度において「GIGAスクール構想」の早期実現に向けた端末整備や、小学校トイレ洋式化改修工事が皆減したことなどが要因となっている。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2021年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり402,181円となっている。主な構成項目である扶助費は、住民一人当たり97,510円となっており、類似団体内平均値を下回ってはいるものの、介護訓練等給付費の増加や障がい児通所給付費などの増により、今後も増加していくことが予測される。人件費は、これまで行財政改革に伴う人件費の抑制策として、新規採用者数を退職者数の概ね1/2以下とすることによる職員数の削減など、着実に効果を出しているが、令和2年度から会計年度任用職員制度の導入により、一定期間の増加は避けられないものと考える。令和3年度については、定年退職者の増により、退職手当が増加したことなどで、住民一人当たり75,925円となっている。また、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う、特別定額給付金などの国施策の皆減や、地方創生臨時交付金を活用した町独自施策などの減少により、補助費が住民一人当たり42,016円となっており、前年度決算と比較すると、70.7%減となっている。普通建設事業費については、老人憩の家耐震補強工事や、駅西整備事業の増加等により住民一人当たり47,422円となっている。今後も公共施設等総合管理計画に基づき、施設等の長期的な更新・統廃合・長寿命化などを計画的に行う。投資及び出資金は、水道事業会計への一般会計出資金が水道管路耐震化などの増により増加したことで、住民一人当たり728円となり、前年度と比較して295.7%増となっているが、類似団体内平均値を下回る結果となっている。

実質収支比率等に係る経年分析(2021年度)

分析欄

町税全体で減少したことや、新型コロナウイルス対策に関連する経費の減により、歳入・歳出ともに大幅な減少となった。歳出面では、定年退職者の増による人件費のほか、扶助費や普通建設事業費の増などはあるものの、国税収入が増収になった影響等により、地方消費税交付金や地方交付税など経常一般財源が増加したことなどで、歳入の伸びが歳出の伸びを上回ったため、基金から繰入れを必要とすることなく実質収支が黒字となった。しかしこれは、依存財源の増加によるところが主となっており、依然として厳しい財政状況が続いている。近い将来には、投資的経費等で大きな増加も見込んでいることから、今後の財政状況が不透明な状況にあり、依然として気を緩められるものではなく、「第4次行財政構造改革プラン・アクションプログラム」の改革項目を実行していく必要がある。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2021年度)

分析欄

国民健康保険事業特別会計は、令和3年度の歳入歳出差引額6,844万6千円から、前年度の実質収支を差し引いた単年度収支は7,586万4千円の赤字となっている。主な要因としては、歳入では被保険者数の減少及び保険料率の抑制に伴う保険料の実収入の減(約6,000万円)や、新型コロナウイルス感染症の影響による保険料減免が令和2年度と比較して減少したことに伴い国庫補助金が減少(約2,000万円)した一方、歳出では保険給付費において新型コロナウイルス感染症の影響による受診控えの影響が大きかった令和2年度と比較し、その影響が弱まり前年度と比べて増加(約1,000万円)したこと、また、令和3年度の黒字額のうち約6割を国保財政調整基金へ積み立てたことなどがあげられる。令和3年度については、全会計黒字となっているが、恒常的な基金繰入れに依存しない収支が均衡した財政構造を再構築するとともに、依存財源の多寡による影響を極力抑えた、自立的な財政運営を目指していく。

実質公債費比率(分子)の構造(2021年度)

分析欄

全額算入公債費等に計上される臨時財政対策債の発行が続いている中、建設事業に係る元利償還金等が減少しているため、結果として実質公債費比率の分子は減少傾向で推移してきた。今後においては、公共施設の老朽化対策などにより、借入額の増加が見込まれるが、町債の借入れについては、原則交付税措置のあるものに限るとともに、実施事業の規模等を十分精査し、その借入額を抑制していく。

将来負担比率(分子)の構造(2021年度)

分析欄

令和3年度は、地方債残高の増により、将来負担額は増加したものの、充当可能財源等がそれを上回るため、前年度に引き続き将来負担比率の分子はマイナスとなっている。しかし、今後、公共施設の老朽化などにより、借入額は増加する見込みである。それに伴い、将来負担比率における分子も増加するものと思われるが、安定した財政運営を行っていくため、将来負担比率の動向には注視していく必要がある。数値を悪化させないためにも、基金繰入れに依存しない自律的な財政運営に努め、充当可能基金を減少させないように努める。

基金残高に係る経年分析(2021年度)

基金全体

(増減理由)財源調整による財政調整基金の繰入れが必要なかったことなどに加え、ふるさと納税制度の活用による寄附金が増加したことに伴う積立金の増加により、基金全体としては600百万円の増となった。(今後の方針)財政調整基金について、少子高齢化に伴う扶助費や繰出金が今後も増加していくことが予測されることに加え、投資的経費等で大きな増加も見込んでいることから、今後の財政状況が不透明な状況であることなど、依然として気を緩められるものではなく、持続可能な行政運営をめざし、「第4次行財政構造改革プラン・アクションプログラム」に基づき、公共施設の統廃合を含めた抜本的な改革に取り組んでいく。

財政調整基金

(増減理由)利子、剰余金の積立てによる増加。(今後の方針)財政調整基金の取り崩しに依存しない財政運営を行えるよう、町税徴収率の向上などによる自主財源の確保に努めるとともに、「第4次行財政構造改革プラン・アクションプログラム」に掲げる改革項目を着実に実行し、歳出の抑制等に努める。

減債基金

(増減理由)利子積立てによる増加。(今後の方針)将来にわたる町財政の健全な運営に資するため、地方債の償還計画等を踏まえ、町債の償還に必要な財源の確保に努める。

その他特定目的基金

(基金の使途)くまとりふるさと応援基金:住民、法人その他団体との協働による定住魅力のあるまちづくりを推進。公共施設整備基金:公共施設整備事業を円滑かつ効率的に行うための財源確保。くまとり防災基金:災害に強い安全なまちづくりを推進し、災害発生時に応急対策及び復旧に要する経費の財源に充てる。墓地基金:町墓苑設置に係る町債等の償還及び供用開始後の管理を円滑かつ効率的に行う。産業活性化基金:中小企業者等の円滑な資金調達のための財源及び商工業・農業を含む産業活性化を図るための事業実施に必要な財源に充てる。(増減理由)くまとりふるさと応援基金:寄附の増による増加。公共施設整備基金:利子積立て及び一般財源からの積立による増加。くまとり防災基金:利子積立てをおこなったため増加。墓地基金:墓苑の永代使用料等の積立てによる増加。産業活性化基金:起業者向けの補助などをおこなったため減少。(今後の方針)公共施設整備基金:公共施設等を取り巻く社会状況は大きく変化しているなかで、将来世代に渡る長期的な視点を持ち、状況に応じた統廃合など公共施設整備事業を円滑かつ効率的に行えるよう財源確保に努める。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

本町では、平成29年度に策定した公共施設等総合管理計画において、公共施設等の延べ床面積を25%削減するという目標を掲げ、施設の統廃合や老朽化した施設の長寿命化を進めている。有形固定資産減価償却率については、上昇傾向となっており、類似団体内平均値を上回っていることから、公共施設等の適正管理に努める。

債務償還比率の分析欄

債務償還比率は類似団体内平均値を下回っており、主な要因としては、過去に整備した施設にかかる町債の償還が進んでいることが考えられるが、今後、ごみ処理施設広域化などに係る建設事業債が増加していくことが予測される。安定した財政運営を行っていくため、基金繰入に依存しない自立的な財政運営に努め、経常一般財源等の増加を目指すとともに充当可能基金を減少させないように努める。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率は類似団体内平均値と比較して低い水準にあり、建設事業に係る地方債の発行により、町債の現在高が増加している一方、近年はくまとりふるさと応援基金の増により充当可能基金が大幅に増加したことによるものである。一方で、有形固定資産減価償却率は類似団体内平均値よりも高く、上昇傾向にあるが、主な要因としては施設の老朽化が急速に進んでいることであり、今後ますます高くなることが予想される。公共施設等総合管理計画に基づき、施設の統廃合や、老朽化した施設について長寿命化を進めていくなど、公共施設等の適正管理に努める。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

実質公債費比率は類似団体内平均値と比較して低く、また将来負担比率についても低くなっている。これは、地方債の現在高が増加傾向にあるものの、くまとりふるさと応援基金の増により充当可能基金が大幅に増加したことにより、しばらく数年は「-」のまま推移していくと見込まれる。しかし今後は、ごみ処理施設広域化などに係る建設事業債が増加していくことが予測されることから、実質公債費比率については、上昇していくものと想定される。消防組合における負担金の抑制などを図るとともに、地方債については、引き続き交付税措置のあるものを中心に借り入れるなど、国・府の財政支援制度を有効に活用し、比率の改善に努める。

施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、学校施設、公民館である。学校施設については、小学校が有形固定資産減価償却率72.1%、中学校が65.6%となっており、特に小学校の有形固定資産減価償却率が高くなっている。公共施設等総合管理計画に基づき、令和2年度に熊取町学校施設長寿命化計画を策定したところであり、同計画に基づいて、これまでに大規模修繕を実施していない南小学校の一部校舎と東小学校について優先的に実施するなど、小学校を中心に老朽化対策に取り組んでいくこととしている。公民館については、施設の老朽化が進んでいるため、有形固定資産減価償却率が高くなっている。令和2年3月に熊取町社会教育施設等個別施設計画を策定し、各施設の活用方法及び長寿命化について定め、その計画に基づき適切な施設運営に努めており、老朽化に伴う大規模改修及び更新を順次実施していく。

施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、図書館、市民会館、一般廃棄物処理施設、庁舎である。図書館については、築28年(残存年数19年)経過しており、これまで大規模な改修等は行っていないため、有形固定資産減価償却率は類似団体内平均値を上回っているが、令和2年3月策定の熊取町社会教育施設等個別施設計画基づき、老朽化に伴う大規模改修及び更新を順次実施していく予定である。市民会館については、築45年(残存年数5年)を経過しており、有形固定資産減価償却率は類似団体内平均値を大きく上回っている。施設の長寿命化など建物の耐用年数を見据えたうえで、計画的な維持管理を行っていく。一般廃棄物処理施設については、旧し尿処理場(大原衛生公苑)及び環境センターが築約30年(残存年数10年未満)経過しており、これまで大規模な改修等は行っていないため、有形固定資産減価償却率は類似団体内平均値を上回っている。また、庁舎について、耐用年数である50年を経過しており、類似団体内平均値を上回っている。ただし、本館等については、平成26年度に耐震補強工事を完了しており、今後も計画的な更新を行っていく。

財務書類に関する情報①(2021年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が前年度末から1,107百万円の増加(+2.0%)となった。ただし、資産総額のうち有形固定資産の割合が82.6%となっており、これらの資産は将来の維持管理・更新等の)支出を伴うものであることから、熊取町公共施設等総合管理計画に基づき、施設の統廃合や、老朽化した施設について長寿命化を進めていくなど、公共施設等の適正管理に努めながら、基金繰入等に依存しない健全な財政運営を目指していく。下水道事業会計等を加えた全体では、令和3年度より大阪広域水道企業団へ統合したことに伴い、水道事業会計を全体会計から除外しているため、資産総額は前年度末から7,657百万円減少(△9.4%)し、負債総額は前年度末から5,335百万円減少(△16.0%)した。下水道管等のインフラ資産及び企業債を計上していること等により、一般会計等に比べて、資産総額が16,798百万円、負債総額が15,403百万円多くなっている。連結会計においては、土地開発公社、泉州南消防組合等のほか、大阪広域水道企業団などを含んでいることから、資産総額は前年度末から495百万円増加(+0.6%)し、負債総額は前年度末から129百万円増加(+0.4%)した。資産総額は、泉州南消防組合や大阪広域水道企業団における資産等を計上していること等により、一般会計等に比べて29,772百万円多くなるが、負債総額も土地開発公社の借入金等があること等から、23,752百万円多くなっている。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、経常費用は15,809百万円となり、前年度比3,128百万円の減少(△16.5%)となった。そのうち、人件費等の業務費用は8,837百万円、補助金等や社会保障給付等の移転費用は6,972百万円であり、業務費用の方が移転費用よりも多い。最も金額が大きいのは物件費(3,523百万円、前年度比+249百万円)、次いで補助費等(2,985百万円、前年度比△3,466百万円)であり、純行政コストの42.7%を占めている。今後も高齢化の進展などにより、社会保障給付が増大していくことが見込まれ、抑制には限度があることから、全庁的に事業の廃止やコストの削減を検討し、経常費用全体の抑制に努める。全体では、一般会計等に比べて、下水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が501百万円多くなっている一方、国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が7,490百万円多くなり、純行政コストは8,244百万円多くなっている。連結では、一般会計等に比べて、連結対象企業等の事業収益を計上し、経常収益が1,568百万円多くなっている一方、人件費が888百万円多くなっているなど、経常費用が14,658百万円多くなり、純行政コストは13,117百万円多くなっている

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源(15,603百万円)が純行政コスト(15,213百万円)を上回ったことから、本年度差額は390百万円(前年度比+1,145百万円)となり、純資産残高は556百万円の増加となった。。本年度は、国税収入が増収となった影響等により、地方交付税や各種交付金等の税収等が大きく増加し、純行政コストが財源を下回る結果となったが、今後についても、徴収率の向上による財源確保や、使用料及び手数料の適正な設定や経費の削減などによる純行政コストの改善により、基金繰入等に依存しない健全な財政運営を目指していく必要がある。全体では、国民健康保険事業特別会計、介護保険特別会計等の国民健康保険料や介護保険料が税収等に含まれることから、一般会計等と比べて税収等が3,768百万円多くなり、本年度差額は522百万円となっているが、水道事業会計が大阪広域水道企業団へ統合したことに伴い、純資産残高は2,321百万円の減少となった。連結では、大阪府後期高齢者医療広域連合への保険料や国県等補助金等が財源に含まれることから、一般会計等と比べて財源が7,237百万円多くなっており、本年度差額は△5,490百万円となり、純資産残高は2,651百万円の減少となった。なお、令和3年度より大阪広域水道企業団へ統合したことに伴い、令和2年度末純資産残高から変更となり、前年度末純資産残高は52,870百万円となっている。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は1,202百万円であったが、投資活動収支については、公共施設等整備や基金積立に係る支出が国県等補助金や基金取崩による収入を上回ったことから、△1,466百万円となった。財務活動収支については、地方債の発行額が地方債償還支出を上回ったことから、399百円となっており、本年度末資金残高は前年度から134百万円増加し、876百万円となった。しかし、行政活動に必要な資金を基金の取崩しと地方債の発行収入によって確保している状況であり、行財政改革を更に推進する必要がある。全体では、業務活動収支は一般会計等より238百万円減少となり、964百万円となっている。投資活動収支では、下水道管の老朽化対策事業などの実施により、△1,836百万円となっている。財務活動収支は、地方債の発行額が地方債償還支出を上回ったことから、285百万円となり、本年度末資金残高は前年度から587百万円減少し、1,010百万円となった。連結では、大阪府後期高齢者医療広域連合における保険料収入や給付費等が含まれることなどから、業務活動収支は一般会計等より171百万円多い1,373百万円となっている。投資活動収支では△2,268百万円、財務活動収支は、地方債の発行額が地方債償還支出を上回ったことから、172百万円となり、本年度末資金残高は前年度から209百万円減少し、2,254百万円となった。

財務書類に関する情報②(2021年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額が類似団体平均値を大きく下回っているが、当団体では、道路や河川の敷地のうち、取得価額が不明であるため、備忘価額1円で評価しているものが大半を占めているためである。歳入額対資産比率については、類似団体平均値を少し下回る結果となった。しかし、前年度と比較すると、新型コロナウイルス対策に関連する特別定額給付金及び地方創生臨時交付金によ国庫支出金が大きく減少したことにより、歳入額対資産比率は0.38年増加することとなった。有形固定資産減価償却率については、公共施設等の老朽化に伴い、前年度より1.3ポイント上昇している。熊取町公共施設等総合管理計画に基づき、施設の統廃合や、老朽化した施設について長寿命化を進めていくなど、公共施設等の適正管理に努める。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は、類似団体平均値との比較では少し上回っているが、純行政コストが税収等の財源を上回ったことから純資産が増加し、昨年度から0.6ポイント減少している。純資産の減少は、将来世代が利用可能な資源を過去及び現世代が費消して便益を享受したことを意味するため、今後については、「第4次行財政構造改革プラン」に基づく人件費の削減などにより、行政コストの削減に努める。負債の大半を占めているのは、地方交付税の不足を補うために特例的に発行している臨時財政対策債である。臨時財政対策債等の特例的な地方債を除いた地方債残高を分子として、社会資本等形成に係る将来世代の負担の程度を示す将来世代負担比率は、前年度より0.5ポイント上昇したが、類似団体平均値との比較では大きく下回っている。なお、仮に臨時財政対策債の残高を負債額から除いた場合、純資産比率は87.8%となる。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは昨年度より7.5万円減少し、類似団体平均値を下回る結果となった。しかしこれは、新型コロナウイルス対策に関連する特別定額給付金などにより補助金等の移転費用が大きく減少したことなどによるものである。今後、少子高齢化により、人口減少や社会保障給付の増大が進むことで、住民一人当たり行政コストが増加していくことが見込まれる。社会保障給付の抑制には限度があることから、人口減少社会に対応するべく、施設の統廃合など、全庁的に事業の廃止やコストの削減を検討し、経常費用の全体の抑制に努める。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は昨年度より1.4万円増加したものの、類似団体平均値を大きく下回っている。これは、負債の大部分を占める地方債について、原則交付税措置のあるものに限って借入れをおこなうなど、発行を抑制してきたことが要因と考えられる。今後も、世代間負担の公平性に配慮しながらも、健全な財政運営を確立するため、地方債残高の縮小に努めていく。基礎的財政収支は、基金の取崩収入及び基金積立支出を除いた投資活動収支の赤字分が業務活動収支の黒字分を下回ったため、366百万円となっており、類似団体平均値を大きく下回っている。これは、投資活動において基金の取崩収入が小さくなっていることが要因と考えられる。今後も、基金取崩に依存しない安定した財政運営の確立に努めていく。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は類似団体平均値と同程度であるが、昨年度からは増加している。特に、経常費用が昨年度から3,128百万円減少しており、これは、新型コロナウイルス対策に関連する特別定額給付金に係る補助金等が大きく減少したことによる影響が大きいためである。公共施設等の使用料の見直し等を行うとともに、熊取町公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化した施設の長寿命化を行うことにより、経常費用の削減に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,