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地方財政ダッシュボード

大阪府熊取町の財政状況(2011年度)

🏠熊取町

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2011年度)

財政力指数の分析欄

財政力は、若干悪化したものの類似団体平均を上回っている。現下の経済情勢では、今後も厳しい収入環境が続くものと思われることから、収支状況を改善させるためにも、町税徴収率の向上などによる自主財源の確保に努めるとともに、平成21年度に策定した「第2次行財政構造改革プラン・アクションプログラム」に掲げた改革項目を着実に実行し、財政基盤の強化を図っていく。

経常収支比率の分析欄

歳入面では、町税はほぼ前年度並みで推移したものの、普通交付税と臨時財政対策債は国による地方財政対策により合計で88百万円の増となり、経常一般財源総額では73百万円の増となった。一方、歳出面では、退職手当の増などにより人件費が71百万円増加し、過誤納還付金の増などにより補助費等が68百万円増加するなど、総額で184百万円の増加となった。結果、経常一般財源は増加したものの、経常経費がそれを上回って増加したことにより、経常収支比率については、前年度に比べ1.5ポイント悪化の93.0%となった。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

ここ数年は、類似団体に近い数値で推移している。ごみ処理、し尿処理などの事業を直営で行っており、その結果として人件費及び施設の運営経費や維持補修費が類似団体と比較して高くなる傾向にあるが、一方では、新規採用者数を退職者数の概ね1/2以下とすることによる職員数の削減など、行財政改革による経費削減の効果もあり、類似団体並みを保っている。

ラスパイレス指数の分析欄

本町は従前より国の給料水準を下回っており、大阪府内でも低い水準となっている。平成24年度は、国が給料の独自減額を行っているため100を超えているが、国の独自減額前で比較すると97.2であり、依然として国の水準を下回っている。今後も中長期的なビジョンに立って、職員年齢構成の平準化を推進するとともに引き続き国家公務員に準拠した適正な給与制度による運営を行っていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

「職員定数管理基本方針」に基づいて職員数の抑制に取り組んできた結果、人口が増加しているにも関わらず、人口千人当たりの職員数は毎年減少している。このように行財政改革の成果を上げてきた一方で職員数の減に対応するため、職員研修、勤務評定制度、昇任試験制度などにより、職員の資質を高め、行政サービスが低下しないよう状況を見極めながら、職員数の適正化に努めてきた結果である。なお、本町の人口千人当たりの職員数が類似団体と比較して多くなっているのは、前述のとおり消防やごみ処理、し尿処理などの業務を直営で行っていることが原因である。

実質公債費比率の分析欄

町債の借入れにあたっては、前述のとおり取り組んできたため、類似団体平均を下回っている。

将来負担比率の分析欄

地方債現在高と公営企業債の償還に伴う繰入見込額の減少に加え、充当可能基金の増加により16.8ポイント改善した。今後も、事業実施にあたっては、その必要性や規模等を十分に精査するとともに、町債においては、引き続き交付税措置のあるものを中心に借り入れるなど、国・府の財政支援制度を有効に活用することによって、将来に過度の負担を残さないように努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2011年度)

人件費の分析欄

これまで、行財政改革に伴う人件費の抑制策として、新規採用者数を退職者数の概ね1/2以下とすることによる職員数の削減など、着実に効果を出している。なお、類似団体より高い水準となっているのは、消防やごみ処理、し尿処理を直営で行っていることに伴い、これらの事務事業に係る人件費が嵩むことによるものである。

物件費の分析欄

類似団体平均を上回っているのは、消防やごみ処理、し尿処理などを直営で行っていることによる施設の維持、管理、運営経費が大きいためである。今後において、平成25年度からの消防の広域化をはじめ、それ以外の施設についても運営の広域化などを検討し、事務事業の効率化を図っていく。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率が類似団体平均を上回っている要因として、主に町立保育所が多いことが挙げられる。なお、年々数値が悪化しているのは、介護訓練給付費などが増加傾向にあることによる。

その他の分析欄

「その他」の主な内容は維持補修費であり、類似団体平均を上回っているのは、消防やごみ処理、し尿処理などを直営で行っていることに加え、各施設の老朽化が進んでいるため、それら施設の維持補修にかかる経費が大きくなっていることが要因である。

補助費等の分析欄

類似団体平均を大きく下回っているのは、消防やごみ処理、し尿処理などを直営で行っているため、一部事務組合等への負担金が少ないことによるが、今後は消防の広域化により増加していく。

公債費の分析欄

町債の借入れについては、原則交付税措置のあるものに限るとともに、実施事業の規模等を十分精査し、その借入額を抑制してきたところである。今後においては、庁舎耐震改修や公園整備に係る建設事業債の借入れなどの増加要因はあるものの、町債の償還が順次終了していくため、収支推計上は平成25年辺りをピークに、公債費は減少していく見通しである。

公債費以外の分析欄

類似団体平均を上回っているのは、消防やごみ処理、し尿処理などを直営で行っていることによる施設の維持・管理・運営にかかる経費が大きいためである。今後、この数値を抑えることができるよう、行財政構造改革アクションプランを着実に実行していく必要がある。

実質収支比率等に係る経年分析(2011年度)

分析欄

実質収支については、これまで48年間連続して黒字の計上を続けている。また、近年においては、財政調整基金を取り崩すことなく黒字を維持している。この要因は、「第2次行財政構造改革プラン・アクションプログラム」を着実に実行してきたことに加え、国の地方財政対策による地方交付税及び臨時財政対策債の大幅な増加によるものである。今後も、国の地方財政対策に依存しすぎることなく、自主財源の確保に努め、自律的な財政運営に努めていく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2011年度)

分析欄

国民健康保険事業特別会計については、平成22年度まで赤字を計上していたが、療養給付費が減少したことに加え、収納対策に取り組んだ結果として徴収率が向上したことにより、平成23年度は黒字計上となった。

実質公債費比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

公営企業債を含めた町債の償還が進んだことにより、結果として実質公債費比率の分子は減少傾向で推移してきた。今後においては、庁舎耐震改修や公園整備に係る建設事業債の借入れなどの増加要因はあるものの、それ以上に町債の償還が順次終了していくため、平成25年辺りをピークに、公債費は減少していく見通しである。今後も、町債の借入れについては、原則交付税措置のあるものに限るとともに、実施事業の規模等を十分精査し、その借入額を抑制していく。

将来負担比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

近年は、臨時財政対策債の割合が大きく、臨時財政対策債の借入れに伴う基準財政需要額算入見込額の増加により、結果として将来負担比率の分子は減少している。今後、町債現在高は平成26年度をピークに減少傾向に推移すると見込んでおり、将来負担比率の分子も減少するものと思われるが、安定した財政運営を行っていくため、将来負担比率の動向には注視していく必要があり、その数値を悪化させないためにも、基金繰入れに依存しない自律的な財政運営に努め、充当可能基金を減少させないように努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,