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地方財政ダッシュボード

長野県平谷村の財政状況(2019年度)

🏠平谷村

地方公営企業の一覧

簡易水道事業 農業集落排水


収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2019年度)

財政力指数の分析欄

人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(元年度末35.86%)に加え、財政基盤が弱く、類似団体平均を下回っている。今後も大幅な税収増等が見込める状況ではないため、投資的経費の抑制、歳出の徹底的な見直しの実施と行政の効率化に努めることにより、財政の健全化を図る。

経常収支比率の分析欄

事業の見直しや地方債発行の抑制、公債費の繰上償還により、経常経費の削減を図ったことから、類似団体平均を下回っているが、上昇傾向にあるので、今後とも事業の見直しや公債費の繰上償還を進めるとともに、効率的な経常経費の削減に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口の減少、橋梁点検及び補修業務が増大した事により、前年と比較してさらに決算額が増加し、依然として類似団体平均を大きく上回っている。今後は民間でも実施可能な部分については、指定管理者制度の導入などにより委託化も検討するし、住民サービスの維持を考慮しながら経費節減に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

類似団体平均を上回っており、今後も地域民間企業等の状況を踏まえ、給与制度の運用、水準の見直し等を実施し、給与の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

職員の新規採用抑制を実施しているが、依然として類似団体平均を上回る高い数値となっている。人口減少が続く中、最低限の職員数で住民サービスを維持するよう適正な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

平成18年には早期健全化基準を超える27.7%であったが、平成16年度より地方債の発行の抑制、積極的な繰上償還の実施により大幅に改善され、令和元年度は類似団体平均を大きく下回る0.1%となっているが、次年度以降、大型事業を控えており地方債発行が増大する事が予測されているため、今後も緊急度・住民ニーズを的確に把握した中で事業を実施し、起債に大きく頼ることのない財政運営に努める。

将来負担比率の分析欄

類似団体平均を下回っており、主な要因としては、繰上償還による地方債現在高の減や、財政調整基金の積立による充当可能基金の増額等があげられる。今後も公債費等義務的経費の削減を中心とする行財政改革を進め、財政の健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2019年度)

人件費の分析欄

特別職(副村長)の設置や地域おこし協力隊の増員等により、前年より数値が上がり、類似団体平均も上回る状況となった。今後は、最低限の職員数で住民サービスを維持できるよう適正な定員管理に努めながら、一層の削減に努める。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率は各種システム委託料が前年度に比べ減少したことにより、類似団体平均を下回った。ただし、ここ数年類似団体平均を上回る傾向であるため、今後も経費節減を心がけ抑制に努める。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率は前年と変わらず類似団体平均を下回っている。義務的経費の節減も大きな課題であるが、住民生活に直結する経費については適正な事務処理を行い、住民サービスの低下にならないよう努める

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率が前年度と比較して増加した要因は、繰出金の増加である。特に、簡易水道事業における水道管更新工事への繰出金が増加しているためである。今後は、簡易水道、下水道事業については経費を節減するとともに、独立採算の原則、料金の値上げ等による健全化に努める。

補助費等の分析欄

補助費等その他に係る経常収支比率は類似団体上回っている。広域消防やごみ処理関係の一部事務組合への負担金、有害鳥獣駆除による報償費等多額の経費を要している事が要因となっている。今後においても各種団体への補助金について、定期的な見直しを実施し、必要性の低い補助金の廃止を行い、経費の節減に努める。

公債費の分析欄

積極的な繰上償還の実施により、地方債の現在高は年々減少し類似団体平均を下回っているが、今後水道管更新事業による地方債残高が増加していく事が予測されるため、他の地方債の新規発行抑制や繰上償還の積極的な実施に努める。

公債費以外の分析欄

公債費以外は経常収支比率が類似団体平均を下回っている。引き続き経費節減を心がけ現状維持に努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

教育費が住民一人当たり213,579円となっており、類似団体平均に比べ高くなっている。これは、教育分野における地域おこし協力隊の増員、また子供の居場所づくりとして既存施設の大改修を行った事が要因である。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり2,188,082円となっている。主な構成項目である補助費等は住民一人当たり370,656円となっており、類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これは、消防、ごみ処理の一部事務組合への負担金の増額や有害鳥獣駆除による報償費等多額の経費を要している事が要因である。また、繰出金は住民一人当たり227,142円となっており、類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これは、水道管工事による水道特別会計への繰出金が増えている事が要因である。

実質収支比率等に係る経年分析(2019年度)

分析欄

財政調整基金残高は、一般会計へ76百万円繰り入れた事により、、前年度比で減少した。実質収支額は継続的に黒字を確保している。実質単年度収支については、平成30年度実質収支が繰越金の増により大きかったため、赤字となっている。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2019年度)

分析欄

全会計について、赤字額での決算はないものの、簡易水道特別会計については、簡易水道施設大規模改修事業により、一般会計からの繰入金が大きく、整備後は使用料の引上げも検討しながら健全化に努める。全会計、比率については若干の増減があるものの、赤字が見込まれることはなく、今後も適正な運営に努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2019年度)

分析欄

元利償還金については、平成16年度から地方債の新規発行抑制の実施、積極的な繰上償還を実施したことにより減少してきたが、平成27年度より開始している簡易水道施設大規模改修により若干増えてきていたが、平成29年度、臨時財政対策債(142百万円)を繰上償還したため、減少している。また、公営企業債の元利償還金に対する繰入金についても、簡易水道施設大規模改修の償還により、一般会計からの繰出金が増加することが見込まれ、財政状況を考慮しながら、今後も積極的に繰上償還等を行い比率の改善に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2019年度)

分析欄

地方債現在高については、平成16年度から地方債の新規発行抑制の実施、積極的な繰上償還の実施により減少していたが、平成27年度より開始した水道施設大規模改修工事に係る地方債発行により微増となっている。充当可能基金については財政調整基金等の取り崩しにより減少となった。今後、令和4年度まで計画されている水道施設大規模改修工事やその他の大型事業の計画もあり、将来過度な負担とならない効率的な事業の実施を行い、将来負担の軽減を図るように努める。

基金残高に係る経年分析(2019年度)

基金全体

(増減理由)・財政調整基金、その他特定目的基金の一部取り崩しにより、64百万の減となった。(今後の方針)・基金の使途明確化を図るために、財政調整基金を取り崩して個々の特定目的基金に積み立てていくことを検討する。・短期的には「温泉事業財政調整基金」や「スキー場財政調整基金」への積立により微増の予定。

財政調整基金

(増減理由)・一般会計への繰入のため、一部取崩しを行ったため、減少した。(今後の方針)・災害への備え等のため、過去の実績等を踏まえ、標準財政規模程度を目途に積み立てることとしているが、総合計画等から中長期的には減少していく見込み。

減債基金

(増減理由)・利息積立により微増となった。(今後の方針)・令和7年度に地方債償還のピークを迎える予測のため、それに備えて毎年度計画的に積立を行う予定であり、令和8年度以降は減少予定。

その他特定目的基金

(基金の使途)・地域福祉基金:高齢者社会の到来に備え、高齢者保健、福祉施策を積極的に推進し、在宅福祉の向上、健康づくり、ボランティア活動の活発化等の事業を円滑に行うため。・スキー場財政調整基金:平谷高原スキー場施設等の改修事業等に要するため。・温泉事業財政調整基金:温泉保養施設「ひまわりの湯」の改修事業等に要するため。・ふるさと創生基金:平谷村ふるさと創生事業の円滑な執行を期するため。・温泉開発基金:温泉開発事業の円滑な執行を期するため。(増減理由)・スキー場財政調整基金及び温泉事業財政調整基金:スキー場施設及び温泉施設の改修事業により、それぞれの基金を一部取崩した事により減少した。(今後の方針)・スキー場財政調整基金及び温泉事業財政調整基金:施設等の老朽化による改修事業に備えて、毎年度それぞれ5百万積立予定。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2019年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

類似団体内平均値や長野県平均値と比較して高い数値を示しており、減価償却の進んでいない状況といえる。今後は公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化した施設の集約化・複合化や除却を進めていく。

債務償還比率の分析欄

繰上償還により地方債残高を減少させたことにより、債務償還可能年数は類似団体平均を下回っているが、今後は現在実施している水道施設更新事業に伴う多額の地方債発行により将来負担額が上昇することが予想されるため、計画的な事業の実施、繰上償還や基金積立等を行い、財政基盤の強化を図り、財政健全化を進めていく。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

地方債の新規発行の抑制や繰上償還により、将来負担比率は類似団体平均を下回っているが、有形固定資産減価償却率は類似団体平均より高い。主な要因としては、築30年以上の老朽化した施設が多いことが考えられる。今後は公共施設等総合管理計画に基づき、今後の取組みとして公共施設等の集約化、複合化を進めることにより、施設保有量の適正化に取組む、

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

実質公債費率は類似団体と比較して低い水準にあり、近年は減少傾向にあるが、現在実施している水道施設更新事業に伴う多額の地方債発行により今後は上昇していくことが考えられるため、これまで以上に公債費の適正化に取組んでいく。

施設類型別ストック情報分析表①(2019年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

ほとんどの類型において施設の老朽化により有形固定資産減価償却率は類似団体の平均を上回っている。ただし、学校施設は平成26年度に改築したため類似団体平均を下回っているため、一人当たり面積も増加し類似団体平均を大きく上回っている。

施設類型別ストック情報分析表②(2019年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

庁舎については、類似団体を下回っているため、一人当たり面積も増加し類似団体平均を大きく上回っている。今後は維持管理にかかる経費の増加に留意していきたい。

財務書類に関する情報①(2019年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額は減価償却により前年度末から188百万円の減少(-1.8%)となった。負債総額は前年度末から18百万円の増加(2.7%)となった。負債の増加の大きな要因は、過疎債である。簡易水道会計、農業集落排水事業会計等を加えた全体では、資産総額は前年度末から175百万減少(-1.6%)し、負債総額は前年度末から40百万円増加(4.6%)した。資産総額は上水道管等のインフラ資産を計上していること等により、一般会計等に比べて多くなる。負債総額も水道管の更新事業に地方債(固定負債)を充当したこと等から、増加している。西部衛生施設組合、長野県後期高齢者医療広域連合等を加えた連結では、資産総額は前年度末から158百万円減少(-1.6%)し、負債総額は前年度末から36百万円増加(3.4%)した。資産総額は、西部衛生施設組合が保有しているし尿処理施設に係る資産を計上していること等により、一般会計等に比べて856百万円多くなる。負債総額は長野県市町村総合事務組合の退職手当準備金等があることから、242百万円多くなっている。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等における、行政コストは前年度比43百万円の増加となった。そのうち、人件費等の業務費用は693百万円、補助金や他会計への繰出金等の移転費用は235百万円であり、業務費用の方が移転費用よりも多い。最も金額が大きいのは物件費や減価償却費を含む物件費等523百万円であり、純行政コストの60.0%を占めている。施設の集約化・複合化事業に着手するなど、公共施設の適正管理、経費の縮減に努める。全体では、一般会計に比べて、水道料金等を使用料に計上しているため、経常収益が18百万円多くなっている。一方で国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が16百万円多くなり、純行政コストは146百万円多くなっている。連結では、一般会計等に比べて、連結対象企業等の事業収益を計上し、経常収益が588百万円多くなっている。一方で人件費は179百万円多くなっているなど、経常費用が888百万円多くなり、純行政コストは299百万円多くなっている。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源(667百万円)が純行政コスト(874百万円)を下回っており、本年度差額は207百万円となり、純資産残高は207百万円の減少となった。地方税の徴収業務の強化(5年間で5%の向上)等により税収等の増加に努める。全体では、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれることから、一般会計等と比べて財源等が多くなっており、純資産残高は215百万円の減少となった。連結では、長野県後期高齢者医療広域連合への国県等補助金等が財源に含まれることから、純資産残高は223百万円の減少となった。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は▲39百万円、投資活動収支は▲24百万円となり、財務活動収支については、地方債の発行額が地方債償還支出を下回ったことから、18百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から72百万円減少し、91百万円となった。行政活動に必要な資金を基金の取崩しと地方債の発行収入によって確保している状況であり、行財政改革を更に推進する必要がある。全体では、国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計等より15百万円多い△22百万円となっている。財務活動収支は、地方債の償還額が地方債発行収入を下回ったことから、39百万円となった。連結では、三セク会社等における収益等の収入が業務収入に含まれることなどから、業務活動収支は一般会計等より76百万円多い59百万円となっている。投資活動収支では、西部衛生施設の一部改修を行ったため、163百万円となっている。財務活動収支は、地方債の償還額が地方債発行収入を下回ったことから、62百万円となり、本年度末資金残高は前年度から43百万円減少し、170百万円となった。

財務書類に関する情報②(2019年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額が類似団体平均を大きく上回っているが、これは村所有山林が半数を占めている。残りは老朽化した施設が多く、前年度末に比べて188百万円減少している。将来の公共施設等の修繕や更新等に係る財政負担を軽減するため、平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画に基づき、今後10年間の取組として公共施設等の集約化・複合化を進めるなどにより、施設保有量の適正化に取り組む。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は、類似団体平均を上回っている。純行政コストが税収等の財源を上回ったことから純資産が減少し、前年度末時点から▲2.1%減少している。純資産の減少は、将来世代が利用可能な資源を過去及び現世代が消費して便益を享受したことを意味するため、人件費の削減などにより、行政コストの削減に努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは、平成27年度より大規模な水道管改修事業を開始した簡易水道会計に対して例年を大きく上回る繰出金を支出しており、類似団体平均を大きく上回っている。ただし、簡易水道会計への繰出金が例年を大きく上回る状況は、当該事業が終了するまでの7年間の一過性のものであり、当該事業の終了後は類似団体平均並みの水準となる見込みである。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は類似団体平均を下回っている。これは前年度の臨時財政対策債の繰上償還による。来年度以降も、緊急・防災事業に係る地方債の繰上償還を行うなど、地方債残高の縮小に努める。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は類似団体平均を下回っており、昨年度からは減少している。今後も公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化した施設の集約化・複合化や長寿命化を行うことにより、経常費用の削減に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,