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地方財政ダッシュボード

茨城県稲敷市の財政状況(2015年度)

🏠稲敷市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2015年度)

財政力指数の分析欄

基準財政収入額が地方消費税交付金の増などにより前年度より67百万円増加しているが,基準財政需要額も臨時財政対策債などの公債費の増などにより増加しているため,前年度と同数の0.54となっている。類似団体内順位は昨年度から7ポイント上昇し10位となっているが,今後は生産人口の減による市税の減少や公債費の増加により本指数の減が予想されることから,補助金を活用した企業誘致による法人住民税の増や市税の徴収率アップの取り組みを継続して進め本指数の向上を図る。

経常収支比率の分析欄

経常収支比率算定の分母(経常一般収入)については,地方消費税交付金の増などにより181百万円の増加となったものの,分子(経常一般歳出)については,合併特例債等の元利償還金や特別会計への繰出金の増などにより494百万円の大幅な増加となり,経常収支比率は前年度と比較して2.5ポイント増加し類似団体内順位は18ポイント下がり32位となっている。今後も義務的経費の公債費の増加が予想されることから,施設の統廃合や特別会計の保険料見直しなど,経常経費の削減に寄与する事業等を積極的に進めていく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口1人当たり人件費・物件費等については,人件費は減少しているものの基幹水利施設管理事業の委託費をはじめとする物件費が増加し,住基人口が減少していることが主な要因となって,前年度と比較して4,215円増加している。現状では類似団体平均を下回る状況ではあるが,ごみ処理業務や消防業務を一部事務組合で行っているためであり,それらの経費を合計すると人口1人当たりの金額は大幅に増加することとなる。今後は人件費の抑制を継続していくとともに,予算シーリングなどにより物件費を抑制していく必要がある。

ラスパイレス指数の分析欄

平成23・平成24年度は国において給与削減が行われたことから103%を超える指数となった。平成27年度においては前年度から0.6%減少し全国町村平均と同数となり,類似団体内順位が22ポイント改善した状況である。今後も行政改革大綱を基本としてこの水準を維持していく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成26年度に策定された行政改革大綱の人員管理計画に基づき新規採用職員数の抑制を進めてきた結果,前年度と比較し職員数6名の減(362名→356名)となり,人口千人当たり職員数も0.01人減少している。類似団体平均を約1名下回る状況であるが全国平均,茨城県平均には及ばないため,それらに数値を近付けるよう職員数の定員管理を継続していく方針である。

実質公債費比率の分析欄

平成27年度の公債費は前年度と比べ増加しているが,平成27年度の単年度比率が平成24年度よりも減少しているため,実質公債費比率(3年平均)は前年度と比較して0.1ポイント減少し,類似団体平均を3ポイント下回る健全なレベルを維持している。今後も合併特例債等の地方債発行が見込まれることから,起債許可団体の要件となる18%を超えないよう計画的に行っていく方針である。

将来負担比率の分析欄

将来負担比率の算定分子において,地方債の現在高を主とした将来負担額が2,892百万円増加しているものの,充当可能基金及び基準財政需要額算入見込額の増加が3,044百万円と上回っているため,将来負担比率が前年度と比較して1.2%減少している。今後は施設の統廃合や大規模改修に係る地方債の発行により将来負担比率が増加していくことが予想されることから,基準財政需要額に算定される有利な地方債を活用し急激な上昇を抑制していく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2015年度)

人件費の分析欄

人件費は前年度と比較すると職員数の6名減(362人→356人)により決算額で2百万円,0.3ポイント減少し類似団体内順位は1ポイント改善し31位となっているが,類似団体平均値を0.3ポイント上回る状況となっている今後については,平成26年度に策定した人員管理計画に基づき適正な定員管理を継続し人件費の抑制に努める。

物件費の分析欄

物件費については前年度と比較すると39百万円,0.1ポイント増加し類似団体内順位は1ポイント改善し13位となり,類似団体平均値を1.5ポイント下回る状況となっている。比率の増加要因としては基幹水利施設管理業務委託費46百万円増などが挙げられる。今後については,公共施設等総合管理計画に基づき施設再編を進めていくことで物件費の抑制に努め,類似団体平均を上回らないことを目標とする。

扶助費の分析欄

扶助費は前年度と比較すると45百万円,0.3ポイント増加し類似団体内順位は2ポイント改善し12位となり,類似団体平均値を1.1ポイント下回る状況となっている。比率の増加要因としては子ども・子育て支援制度が新制度となり民間保育所運営費が75百万円増加となったことによるものである。国の制度に基づく支出が大半を占める扶助費においては引き続き,審査事務の適正化を図り増加を最小限に抑えていく方針である。

その他の分析欄

その他については,1.6ポイント増加し類似団体内順位は2ポイント改善し51位となり,類似団体平均値を5.1ポイント上回る状況となっている。比率の増加要因としては特別会計への繰出金(国保)が268百万円増加となったためである。今後は特別会計において保険税,使用料の見直しや徴収率の向上を図るとともに,下水道整備期間を長期間に設定し,繰出金を平準化するなど類似団体内平均値を目標とする。

補助費等の分析欄

補助費等については多面的機能支払交付金が制度の改正により国庫支出金も含めて支出することとなり,前年度と比較して68百万円,0.3ポイント増加し,類似団体平均値を5.1ポイント上回る状況となっている。比率が継続して高い要因はごみ処理業務や消防業務を一部事務組合で行っており,負担金として支出しているためである。今後も一部事務組合の事業内容の精査を行い負担金の削減を図り,類似団体内平均値を目標とする。

公債費の分析欄

公債費については前年度と比較して決算額ベースで合併特例債償還額が29百万円の増,臨時財政対策債償還額が51百万円の増となったことにより0.5ポイント増加し,類似団体内順位が1つ下がり4位となっている。類似団体内平均を6.7ポイント下回る状況ではあるが,今後も合併特例債及び臨時財政対策債の償還金が増加していくため,地方債の発行を計画的に進め,急激な増加を抑えていく方針である。

公債費以外の分析欄

公債費以外の経常収支比率については前年度から2ポイント増の76.8ポイントとなり,類似団体内順位は3ポイント下がり49位となっている。この主な要因は繰出金が268百万円,補助費等が68百万円増加しているためである。今後については,経常経費に占める割合が高く増加傾向である補助費等,及び繰出金を中心に改善を図り,類似団体平均に近づけることを目標とする。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2015年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

歳出決算額の30%を占める総務費について,住民一人あたりのコストは157,883円となっており,類似団体平均値を71,038円上回っているが,新庁舎建設事業が最終年度を迎え事業費が増加したことが要因となっている。また,民生費については131,797円となっており新制度にともなう民間保育所運営費の増加や国民健康保険特別会計への繰出金の増加が主な要因となり平成24年度より増加を続けている。民生費については,国民健康保険や介護保険などの給付費の増加により繰出金が今後も継続して増加していくことが予想されることから,保険料見直しなど抜本的な改善が必要と考える。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2015年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は,住民一人当たり532,981円となっている。義務的経費である人件費については,決算額においては減少が続いているものの人口減少により住民一人当たりのコストでは増減を繰り返す形となっている。公債費においては合併特例債と臨時財政対策債の償還額増加により毎年増加しており,今後もこの傾向が続く見込みとなっている。また,普通建設事業においては前年度から43,635円の増加となっているが,新庁舎建設事業の最終年度となり事業費が大きく膨らんだことによるもので,今後についても施設更新が必要な公共施設が数多くあることから公共施設等総合管理計画に基づき事業をすすめ過剰な投資を避けるとともに住民ニーズや人口動向を把握しながら将来にわたる経費削減を図っていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2015年度)

分析欄

実質収支額については,H24年度を除き標準財政規模に占める割合が6~7%台で推移している。平成27年度においては,決算見込額を上回る市税の歳入があったことなどから前年度から128百万円,割合も0.98ポイント増となり,実質単年度収支が1.26ポイント増加している。財政調整基金残高については今後の普通交付税減少に備え積み増しを行っていることから前年度比374百万円,割合も2.88ポイント増加している。今後も適切な財源確保と歳出の見直しなどにより健全な財政運営に努めていく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2015年度)

分析欄

連結実質赤字比率に係る黒字額の標準財政規模に対する比率について,算定の分母となる標準財政規模は前年度から35百万円の減となっているが,比率に対する影響は少ない。一般会計については,実質収支が市税の増加などにより128百万円の増となったため,0.98ポイントの増加となっている。その他,変動の大きい会計は国民健康保険特別会計で,保険給付費をはじめとする歳出が増加したことにより実質収支が67百万円の減となり0.49ポイントの減少となっている。また,介護保険特別会においても,保険給付費が増加したものの介護保険料の増加が上回ったため,実質収支が83百万円の増となり0.63ポイントの増加となっている。今後,一般会計については将来負担に備えた基金への積立等を行い,6%前後で推移していくと思われ,特別会計については,大きな変動要素は見込まれていないが,農業集落排水事業,公共下水道事業は法適用化や施設更新経費などを見据え,一般会計からの繰入金に頼らない事業体制を構築していく必要がある。

実質公債費比率(分子)の構造(2015年度)

分析欄

実質公債費比率の分子については,H26年度まで減少を続けてきたが,H27年度で69百万円の増加となった。要因としては算入公債費等の増加額を元利償還金等の増加額が上回ったためで,特に元利償還金が93百万円の増加と大きくなっている。元利償還金が増加している要因は合併特例債及び臨時財政対策債の償還額が増加しているためであり,算入公債費等については臨時財政対策債に係る増加が主な要因となっている。今後は元利償還金等と算入公債費等がそれぞれ増加し,少しずつ実質公債費比率が増加していくことが予想されることから,急激な上昇が生じないよう財政的に有利な地方債の活用と計画的な借入を行っていく方針である。

将来負担比率(分子)の構造(2015年度)

分析欄

将来負担額については一般会計等に係る地方債の現在高の増加(合併特例債及び臨時財政対策債の増加)が主な要因となり前年度から2,892百万円の増加となっている。充当可能財源等については,基準財政需要額算入見込額が合併特例債を中心とした公債費の増加,充当可能基金が財政調整基金を主に残高が増加していることにより前年度から3,043百万円増加している。将来負担額及び充当可能財源等がそれぞれ増加しているが,充当可能財源等の増加が上回っているため,将来負担比率の分子は前年度から152百万円の減少となっている。今後についても合併特例債及び臨時財政対策債の発行が予定されており,将来負担額が増加していくことが予想されるため,実質公債費比率と同様に急激な上昇が生じないよう計画的な借入を行っていく方針である。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2015年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

債務償還可能年数の分析欄

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率及び実質公債費比率は類似団体と比較して低い水準にある。将来負担比率は充当可能基金の増加等により10%から30%台で推移しているが,今後も合併特例債及び臨時財政対策債の発行や基金取崩が予想されることから,将来負担比率が急激に上昇しないよう計画的な借入及び基金取崩を行っていく方針である。実質公債費比率は元利償還金等が増加しているものの算入公債費等も増加しているためH23年度より減少が続いているが将来負担比率と同様に急激に上昇しないよう計画的な借入を行っていく。

施設類型別ストック情報分析表①(2015年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

施設類型別ストック情報分析表②(2015年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,