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地方財政ダッシュボード

山形県尾花沢市の財政状況(2013年度)

🏠尾花沢市

地方公営企業の一覧

簡易水道事業 農業集落排水


収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2013年度)

財政力指数の分析欄

人口減少と高い高齢化率(平成22国調32.5%)に加え、基幹産業が農業であり、かつ製造業等の立地企業がほとんど中小零細であるため、産業構造が極めて脆弱で全国平均を大きく下回っている。定員適正化計画に沿った人員配置や行財政改革プランに基づき、引き続き経常経費の縮減に努め、令和347号の通年通行を見据えた事業等の重点化により、活力あるまちづくりを展開し、財政の健全化を図る。

経常収支比率の分析欄

集中改革プランに基づく職員数の削減や事務事業の見直しに取り組み、比率が上昇しないように努めてきた。平成22年度は普通交付税が大きく増加したことで、前年度より7.2ポイント改善し、全国平均に近づき、平成24年度からは、さらに改善して類似団体平均値を下回っている。しかし、人件費にかかるものが24.3%、公債費にかかるものが21.2%と高い水準にあるため、定員適正化計画に沿った職員数の抑制に努め、投資的事業についても緊急かつ安全対策に係る事業に厳選し、交付税措置のある地方債を活用するなど、事務事業の徹底した見直しにより経常経費の削減に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

当市は豪雪地であり、平成24年度は戦後最大の積雪深(市街地で266cm)を記録した。また、近年の労務単価の高騰も相まって、平成25年度の除排雪経費も6億円を優に超えた。また、消防業務を隣接の大石田町から受託していること、さらには扇状地上に集落が点在する地理的な事情により公共施設が多いことなどが重なり、人件費、物件費、維持補修費の合計が類似団体に比較して多くなっている。除排雪経費は降雪状況により増減にならざるを得ないが、定員適正化計画に沿った職員数の抑制や、保育所、小中学校の統廃合、不要施設の廃止等によって人件費・物件費・維持補修費のコスト削減に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

旧来からの給与体系により、類似団体や県内市町村平均と比較しても約3ポイント程度下回っていたが、平成18年度の給与構造改革以降は、自治体の制度均一化等により徐々に上昇した。平成23年度に国家公務員の給与引き下げにより100を超える指数となったが、特例措置がなかった場合の参考指数は、平成23年度が94.1、平成24年度が94.7で、徐々に上昇しているもののほぼ横ばいで推移しており、低い水準となっている。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

人口減少が著しいことに加え、豪雪地であることや奥羽山脈の扇状沿いに集落が点在していることから保育所や学校が他団体よりも多いこと、さらには隣町の大石田町から消防業務を受託していること(消防職員平成25:50名)により、類似団体を上回っている。現在、保育所や小中学校の統廃合を進めており、また、定員適正化計画に沿った職員数の抑制や消防業務の効率的な運用を行うことで、類似団体の平均に近づける方針である。

実質公債費比率の分析欄

長根山運動公園整備事業や徳良湖周辺整備事業、さらには福原中学校建設事業など大型事業の償還、新鶴子ダム償還金における一般財源の負担分が増加したこと、また、下水道事業への繰出金等の要因により類似団体平均を大きく上回っている。この中でも特に新鶴子ダム償還金が平成25年度17.6%のうち5.9%を占めており、指数を押上げる要因となっている。平成20年度決算より実質公債費比率が18%を超えたため、公債費負担適正化計画を策定し、当該計画に沿って高利な起債の繰上償還や投資的事業を厳選することで起債発行額を抑制してきたことで、平成25年度にようやく18ポイントを下回ることができた。今後においても、投資的事業の厳選に努め、実質公債費比率のさらなる抑制を図る。

将来負担比率の分析欄

平成24年度までは、債務負担行為を設定している新鶴子ダム建設に係る償還金が大きなウエイトを占めていたことにより、類似団体を上回る大きな要因となっていた。平成25年度決算では新鶴子ダム償還金の債務負担残額の減や学校建設に係る地方債や過疎対策事業債など、大型事業の償還完了により地方債現在高が減少したことにより、類似団体の平均にようやく近づいてきた。新鶴子ダム建設に係る償還金の返還は平成27年度まで続くが、今後も、新規事業の実施においては、安全安心なまちづくりのための事業や緊急を要する事業などに厳選することとし、公債費負担の抑制に努めながら財政の健全化を図る。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2013年度)

人件費の分析欄

人件費に係る分が24.3%と前年に比較して0.6ポイント減少したものの類似団体の平均をやや上回っている。これは本市の集落が扇状地上に立地しており保育所や小中学校が点在していることや、大石田町から消防業務を受託していることなど行政サービスの差異によるものである。これまでも集中改革プランに基づき人員削減を実施してきたが、今後も保育所や小中学校の統廃合などを進めながら、定員適正化計画に基づき人件費の抑制に努めていく。

物件費の分析欄

物件費は類似団体平均よりも低くなっている。施設管理に指定管理者制度を積極的に導入したこと、業務委託の長期継続契約の推進により経費の圧縮が図られたことが要因となっている。

扶助費の分析欄

類似団体の平均よりも高いのは、他団体に比べ高齢化率(平成22国調32.5%)が極めて高いこと、また地理的に保育所の数が多く、特別保育の需要も伸びていること、さらには少子化対策として独自に中学校3年生まで医療費を無料化していることが要因となっている。少子高齢化が進んでいる現状から、扶助費の増加は今後も続くものと想定され、歳出全般にわたり、事業の取捨選択を行いながら財政を圧迫することのないように努めていく。

その他の分析欄

豪雪地帯であるため降雪状況によって維持補修費が大きく変動する。また、下水道や簡易水道等の公営企業会計への繰出しも年々増加傾向にある。公営企業の適用事業についても毎年事業計画の見直しを行うこととし、独立採算の原則に立った適正な料金体系を構築するなど負担軽減に努める。

補助費等の分析欄

補助費は類似団体平均よりも低くなっているが、特に単独補助金の必要性の検討と終期を設けるなど毎年見直しを加えてきたことが要因である。今後も継続して見直しを進めることで補助費等の抑制に努める。

公債費の分析欄

類似団体を上回っているのは、冬期間の快適環境づくりのため、流雪溝や防雪柵の整備を行っていること、また公営住宅や運動公園さらには学校建設などの大型事業の償還が始まったことにより、元利償還金が膨らんだことによる。市債残高は毎年減少しており、公債費の償還ピークも平成23年度でその後は徐々に減少していく予定である。しかし、耐震化事業や防災減災事業なども控えており、事業の取捨選択により将来負担の軽減に努めていく。

公債費以外の分析欄

公債費以外については、類似団体の平均を下回っている。しかし、人件費と繰出金が大きなウエイトを占めており、定員適正化計画に沿った人員の抑制と下水道等の公営企業会計への繰出しが抑制できるよう、毎年事業計画の見直しを行うとともに独立採算の原則に則った適正な料金体系を構築するなど負担軽減に努めていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2013年度)

分析欄

財政調整基金残高については、三位一体改革による交付税等の減少に加え、平成16、17年度の豪雪時に、除排雪経費を基金から繰り入れて捻出したことにより積み増しが出来なかったことから平成20年度まで厳しい状況で推移した。集中改革プランの確実な実行と平成21年度からの交付税等の増加もあり、標準財政規模に対する比率が5%超で推移している。H23年度の実質単年度収支が赤字になっているのは、H22、23年度の豪雪の影響と公債費のピークがH23年度に重なったためである。今後においても、行財政改革プランに基づき、引き続き経常経費の節減に努め、限られた財源を有効に活用して財政の健全化を図る。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2013年度)

分析欄

一般会計及び国民健康保険特別会計から国営村山北部土地改良事業特別会計までの特別会計において、赤字になっている会計はなく、全7会計において黒字となっている。平成25年度決算の黒字額合計については449,000千円となっており、その大半を一般会計(289,000千円)と国民健康保険特別会計(131,000千円)で占めている。一般会計においては、毎年、事務事業の見直しや投資的事業の取捨選択を実施し歳出の抑制に努めており、また、歳入においては市税等の収納対策の強化やふるさと応援寄附金のPRなどで自主財源の確保に努めていることや投資的事業にあっても補助事業の活用や交付税措置のある地方債の活用などに努めている。国民健康保険特別会計においては、平成23・25年度に国保税の改定を行い、他の会計においても相応の使用料に見直すなど財源確保に努めている。

実質公債費比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

実質公債費比率の分子の大半を占めている元利償還金については、長根山総合運動公園整備事業や徳良湖周辺整備事業さらには福原中学校建設事業などの大型事業の償還が重なったことにより増加したがH23年度を境に減少傾向となっている。また、債務負担行為に基づく支出額については新鶴子ダム償還金に対する事業費補正額が年々減少することにより、一般財源の負担分が増加することになるが、H25年度から、償還対策基金からの繰入れにより一般財源の持ち出し分の抑制に努めている。なお、平成20年度決算より実質公債費比率が18ポイントを超えたため、公債費負担適正化計画を策定し、当該計画に沿って高利な起債の繰上償還や投資的事業の厳選により起債発行額を抑制してきたことで、H25年度決算で17.6ポイントとなった。

将来負担比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

将来負担比率の分子のうち大半を占めているのが、地方債現在高、組合等負担等見込額及び退職手当負担見込額である。また、新鶴子ダム償還金の債務負担行為に基づく支出予定額に対する充当可能財源もほとんどないため、将来負担比率のウエイトを高める要因となっている。地方債現在高については、投資的事業の取捨選択により新規発行額の抑制に努めており年々減少している。また、新鶴子ダム償還金の債務負担行為に基づく支出予定額についても、特定目的金である償還対策基金に可能な限り積み増しし、当該基金からの繰入れにより将来負担の軽減に努めていく。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,