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地方財政ダッシュボード

宮城県松島町の財政状況(2021年度)

🏠松島町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2021年度)

財政力指数の分析欄

前年度と同数値であり、類似団体より0.02ポイント高くなった。また、人口減少や高齢化が進んでいるため例年全国平均・宮城県平均よりも下回っており、今後もその傾向は継続する見通しである。公共施設等の適切な管理・統廃合に加え、企業誘致・定住促進の推進・町税の徴収強化を図り、歳入確保に努める。

経常収支比率の分析欄

令和3年度は扶助費が増加したものの、普通交付税の追加交付等により、前年度に比べて5.8ポイント改善した。しかし、類似団体と比べると3.4ポイント高く、今後も高齢化等による扶助費の増加が予想されることから、厳しい状況が続くものと考えられる。引き続き事務事業の優先度を確認し、計画的に廃止・縮小を進め経常経費の削減を図る必要がある。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

令和3年度は人件費及び物件費等が減額となったため、前年度に比べて1,290円の減額となった。また、類似団体と比べると低い数値となっているが、令和元年度から増加している傾向にある。これは、人口減少に加え、保育士不足による保育士派遣業務委託や公共施設の維持管理経費なども影響している。今後も事業経費の精査・削減に努めていく。

ラスパイレス指数の分析欄

前年度と同数値となった。全国町村平均及び類似団体を下回っている状況であり、低くはあるが適正な水準内にあると考えられる。今後も人事院勧告に準拠し、適正な給与水準の保持に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

前年度より0.14ポイント減となっており、類似団体とほぼ変わらない数値となったが、県平均と比較すると0.52ポイント高い数値となっている。指定管理者制度等を導入していく取組を推進し、適正な定員管理に努めており、幼稚園・保育所の統合を図り認定こども園整備事業を実施するなど、改善に取り組んでいるが、人口減少が影響し今後も同水準を推移するものと考えられる。

実質公債費比率の分析欄

前年度より0.4ポイント上昇したものの、類似団体より0.6ポイント低い数値となっている。借入抑制により償還額を下回る借入額に収めていることから、比率が大幅に増加することはないと考えられる。起債に大きく頼ることのない財政運営に努め、比率の上昇を抑えている。

将来負担比率の分析欄

前年度から6.4ポイント減となり、類似団体や国・県と比べても低い数値となった。これは、償還額よりも借入額を抑えており、地方債残高が減少しているためである。今後は公共施設の更新による起債借入が必要になるため、数値は上昇していくと考えられる。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2021年度)

人件費の分析欄

人件費に係る経常収支比率は前年度から4.3ポイント減となった。これは、職員数の減により人件費が減ったためである。今後も引き続き適正な定員管理を行っていく。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率は前年度から0.6ポイント減となった。これは、分子である物件費は増となったが、分子である経常一般財源の増額幅が大きかったためである。また、前年度に引き続き、保育士不足による保育士派遣業務委託等により、類似団体と比較すると7.3ポイント上回った。認定こども園整備事業に伴う保育所の廃所により人員の適正配置が実現すれば、数値は改善するものと考えられる。

扶助費の分析欄

扶助費にかかる経常収支比率は前年度から0.2ポイント減となった。これは、分子である扶助費は増となったが、分母である経常一般財源の増額幅が大きかったためである。経常一般財源の増は地方交付税の追加交付等による一過性のものであるため、今後は少子化対策事業の推進や高齢化により増加していくものと考えられる。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は前年度から0.7ポイント減となった。これは、分子である繰出金が増加したが、分母である経常一般財源の増額幅が大きかったためである。類似団体を6.9ポイント上回っており、下水道事業特別会計や介護保険特別会計への繰出金は依然として多額であるため、今後も同様の傾向が予想される。また、施設の老朽化に伴い維持補修費の増加も見込まれるため、事業精査を行い経費の削減に努めていく。

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率は前年度と同数値となった。これは、分子である補助費等と分母である経常一般財源が共に増額となったためである。主に一部事務組合に対する負担金が増額となったが、類似団体平均を3.2ポイント下回っている。また、各団体への補助金の交付については金額が適正か、事業の廃止が必要か等を検討し経費の削減に努めていく。

公債費の分析欄

公債費に係る経常収支比率は前年度と同数値となった。分子である公債費と分母である経常一般財源が共に増額となったためである。今後も事業精査を行い、新規発行に際しては適切な処理に努める。

公債費以外の分析欄

公債費以外に係る経常収支比率は前年度から5.8ポイント減、類似団体を7.1ポイント上回っている。減となった要因は、分母である経常一般財源が、普通交付税の追加交付等により増となったためである。これは一過性のものであり、補助費等は増額となっているため、今後は昨年度以前の水準に戻ると考えられる。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2021年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

総務費は住民1人当たり190,927円で前年度より1,556円増加した。類似団体と比較すると49,573円高くなっている。東日本大震災復興交付金の返還に伴う増だが、今後は類似団体の水準に近づくと考えられる。民生費は住民1人当たり163,043円で前年度より30,000円増加した。新型コロナウイルス感染症に係る給付金事業に伴う増であり、新型コロナウイルス感染症対応事業により増減がある。土木費は住民1人当たり57,415円、災害復旧費は1人当たり3,534円と、大きく減額となっており、東日本大震災による復興・復旧事業の大部分が完了したことにより類似団体平均に近い水準となった。農林水産業費は住民1人当たり12,188円となっており前年度より5,345円の減額となった。農道路面舗装補修事業及び農業振興対策事業分が減少したことにより類似団体より低い数値となった。公債費は住民1人当たり37,504円で前年度より408円増加したが、借入を抑制しているため例年類似団体よりも低い水準を維持している。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2021年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

人件費は住民1人当たり90,779円となっており県平均や類似団体平均と比べても低い水準となっている。ラスパイレス指数が92.1%で類似団体平均と比べて低いことが要因である。普通建設事業費は住民1人当たり33,018円と前年度と比べて113,321円の減となっており、類似団体平均と比べて低水準となった。また繰出金は住民1人当たり81,464円と前年度と比べて52,710円の減となった。これらの減については、東日本大震災復興に係る避難道路整備事業や下水道整備事業の完了によるものである。普通建設事業費のうち更新整備に関しては、平成30年度から類似団体平均を下回っており、新規整備とは逆に低い水準で推移している。災害復旧事業費は住民1人当たり3,534円と前年度から47,993円の減となっている。例年震災による災害復旧事業が要因となり高水準が続いていたが、大部分が完了したことに伴い大きく減額となった。積立金は住民1人当たり35,061円と前年度に比べて16,646円の増となっている。普通交付税の追加交付に伴う財政調整基金及び減債基金の積み立てを行ったためであるが、今後は震災前の水準に近づくと予想される。震災に係る事業の完了後は類似団体平均を目指し事業の選択・精査を徹底し事業費の削減に努めていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2021年度)

分析欄

財政調整基金については、事業の精査等により最低水準の取り崩しに努めているが、認定こども園整備事業及び施設老朽化対策事業等により財源不足が見込まれ、基金取崩により減少していく見込みである。また、未精算の震災復興特別交付税が財政調整基金に含まれているため、精算後は震災前の水準(20%未満程度)に近づくと考えられる。実質収支額については、引き続き黒字となっている。今後は復興事業も完了に向かうため、事務事業の見直しを推進し、健全な行政運営に努めていく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2021年度)

分析欄

連結実質赤字比率については、全会計で黒字を維持しているが、一般会計から介護保険特別会計や下水道事業特別会計への繰り出しの負担は依然として大きい。今後も各会計において適切な財源確保に努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2021年度)

分析欄

実質公債費比率については、令和3年度は7.4%であり前年度と比べると0.4ポイント増となっている。元利償還金については、一般会計においては借入額の抑制や運動公園建設事業等の償還の終了に伴い、前年度より減額となったが、下水道事業会計に係る準元利償還金は増額となり、実質公債費比率が増となった。新規発行に際しては事業精査を行い、起債に大きく頼ることのない財政運営に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2021年度)

分析欄

将来負担比率については、令和3年度は6.7%であり前年度と比べると6.4ポイント減となっている。これは、償還額よりも借入額を抑えているためであり、残高は前年度より約2億円減少している。また、一般会計等における現在高の半分以上は臨時財政対策債であり、今後も臨時財政対策債の借入は見込まれるが、新規発行に際しては、事業の緊急性・ニーズ等を的確に把握し適切な処理に努めていく。

基金残高に係る経年分析(2021年度)

基金全体

(増減理由)・復興交付金事業が完了し、東日本大震災復興交付金基金約10億円を返還したことから、基金全体は減少した。・財政調整基金及び減債基金については、取崩額よりも積立額が大きかったため増加した。(今後の方針)・少子高齢化や人口減少に加え、新型コロナウイルス感染症や原油価格・物価高騰の影響により町税の増加が見込めないことから、事業の選択と集中に重点を置いた予算編成を行ってきたが、震災後に新設した施設等の維持管理費や扶助費の増加が財政を圧迫している状況である。予算編成時に財政調整基金の繰入上限額を定め、既存事業の見直しを行うなど、歳出の縮減の他、積極的な歳入の確保に努め、可能な範囲で積み立てを行っていく。

財政調整基金

(増減理由)・令和3年度末の基金残高は1,421百万円となっており、前年度から206百万円の増となった。・決算剰余金の積み立て等により、増額となった。(今後の方針)・震災復興特別交付金の未精算分が含まれており、令和4年度及び令和5年度に返還するため、残高は減少する見込みである。

減債基金

(増減理由)・臨時財政対策債等分として約8千万円の積み立てを行ったため、増額した。(今後の方針)・これまでも必要額を積み立てしており、今後も予算状況により積立・取崩を行う予定である。

その他特定目的基金

(基金の使途)・庁舎建設基金:庁舎建設・ふるさと納税基金:寄附者の意向に応じた施策の推進・長寿社会対策基金:福祉活動の促進、高齢化社会に対応した施策の推進・松島区外区有財産積立金:各行政区維持管理事業・震災復興基金:住宅再建支援、防災対策事業等(増減理由)・庁舎建設基金:庁舎建設財源として毎年積み立てしているため増加・ふるさと納税基金:寄附金の増により増加・長寿社会対策基金:約7百万円取り崩したが、20百万円を積み立てたため増加・松島区外区有財産積立金:各行政区の維持管理事業(草刈等)の財源として約百万円充当したことにより減少・震災復興基金:津波被災住宅再建支援分約72百万円を県へ返還したことに加え、避難所備品整理事業等の財源として約8百万円を充当したことにより減少(今後の方針)・庁舎建設基金:現庁舎敷地は借地となっており、今後の建替えのため毎年5千万円を積み立てていたが、経常経費増による財源不足により令和2年度から2千万円を積み立てている・ふるさと納税基金:寄附者の意向に沿って事業に活用していく予定・長寿社会対策基金:他の基金の残高と調整しながら積み立てを行い、高齢者福祉対策事業に活用する予定・松島区外区有財産積立金:一般会計へ繰入し、各行政区の維持管理事業の財源として活用する予定・震災復興基金:復興事業に係る財源として取崩予定

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

本町における有形固定資産減価償却率は64.2%であり、上昇傾向にある。震災後に整備した避難所等の災害関連施設が全体数値を引き下げているが、その他多くの固定資産は数値以上に更新時期に来ている。令和5度より公共施設等総合管理計画や個別施設計画に基づき、老朽化した施設の更新や除却等を実施している。

債務償還比率の分析欄

本町における債務償還比率は418.3%であり、類似団体と比べると1.1ポイント低くなっている。地方債の新規発行を抑制し、償還が完了した起債もあることから、類似団体より低くなった。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率は、地方債の新規発行を抑制してきた結果、類似団体より0.2ポイント低くなった。一方で有形固定資産減価償却率は上昇傾向にあるため、公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化対策等に努める。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率は毎年度数値が低下しており、令和3年度は類似団体より0.2ポイント低くなった。実質公債費比率については下水道事業への繰出金の増(準元利償還金算入額の増加)の影響により前年度より0.4ポイント高くなったが類似団体を0.6ポイント下回った。地方債の新規発行を抑えているため、今後も低下傾向は続くものと想定される。

施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、認定こども園・幼稚園・保育所、学校施設、公民館であり、それ以外の類型においては同水準か下回っている。認定こども園・幼稚園・保育所については、令和5年度より認定こども園が新設されたため、数値の改善が見込まれる。学校施設については中学校が耐用年数を経過しており有形固定資産減価償却率引き上げているが、令和元年度に個別施設計画を策定済みであり、長寿命化に向けた取組を行っている。公民館については地域にある分館の老朽化が進んでいるため高い数値となっているが、耐震基準を満たしていることから適切に維持管理を実施していく。道路については近年整備した避難道路等が数値を引き下げているが、その他の多くの道路は数値以上に更新時期に来ている。橋梁・トンネルについては近年において計画的な更新を行っており、数値を見ると全国平均よりも低い数値となっている。公営住宅については町営住宅総数の4分の1程度が東日本大震災の災害公営住宅であり、震災後に整備したため大きく数値を引き下げている。1人あたりの面積については学校施設と児童館が低い水準にあるが、子どもの数が少なくなっているため、上昇傾向にある。

施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は福祉施設と消防施設であり、低くなっている施設は体育館・プールと庁舎である。福祉施設については、94.9%となっているが個別施設計画を策定済みであり大規模改修を実施し老朽化対策に取り組んでいく。消防施設については中長期的に活用するため、定期的な点検を行い状況を把握すると共に集会施設の統廃合計画や避難所等との調整を行いながら、施設のあり方を検討していく必要がある。庁舎については震災後に建て替えているため、有形固定資産減価償却率が低くなっている。一人当たりの面積については人口減少の影響により若干であるが上昇しており今後も上昇傾向が続くと想定される。

財務書類に関する情報①(2021年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が前年度末から2,547百万円減少した。金額の変動が大きいものはインフラ資産と基金である。インフラ資産は避難道路整備事業等の減価償却が開始された影響により、1,366百万円減少した。基金は東日本大震災復興交付金基金の返還が要因となり855百万円減少した。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、経常費用は8,867百万円となり、前年度比926百万円の減少となった。これは新型コロナウイルスに係る特別定額給付金事業の減(▲806百万円)と下水道事業に係る東日本大震災復旧・復興事業の完了に伴う下水道事業特別会計への繰出金の減(768百万円)が主な要因となり移転費用が前年度比1,766百万円の減少となったためである。新型コロナウイルス感染症関連事業も落ち着いており、復旧・復興事業についても大部分が完了していることから、来年度以降は純行政コストも減少する見込みである。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源(6,271百万円)が純行政コスト(8,622百万円)を下回っており、本年度差額は2,352百万円となり、純資産残高は2,282百万円減の38,037百万円となった。財源は税収等、国県等補助金等ともに減少し前年度と比較すると▲1,879百万円の減となった。前年度に引き続き税収の増加に努める必要がある。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては業務活動収支は▲549百万円であったが、投資活動収支については根廻・磯崎線整備事業の完了に伴う減額幅が大きかったことが要因となり、投資活動支出が前年度比▲860百万円となり、447百万円となった。財務活動収支については、地方債の償還額が地方債発行額を上回ったことから194百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から296百万円減少し410百万円となった。

財務書類に関する情報②(2021年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人あたり資産額が類似団体を大きく上回っているが、これは、震災後に整備された避難施設や避難道路等や震災に係る基金によるものである。復旧・復興事業の精算により基金を返還したため、類似団体の数値に近づくと見込まれる。有形固定資産減価償却率については類似団体より1.0%高い数値となっている。震災後取得した資産を除いた多くの資産が更新時期に来ているため、公共施設等総合管理計画や個別施設計画に基づいた適正管理を推進していく。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は、類似団体よりも上回っている。純行政コストが税収等の財源を上回ったことから純資産が減少したが、減価償却により資産合計も減少したため、比率は前年度同等となった。また、将来世代負担比率は、地方債の新規発行を抑制してきたため、類似団体平均より下回っている。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たりの行政コストは類似団体の平均を上回ったが、前年度に比べ11.2%減となった。これは新型コロナウイルス感染症に係る事業の補助金の減及び下水道事業会計への繰出金の減が要因である。また、当町は人口減少が著しい上、高齢化による社会保障費の増加が見込まれるため、今後も住民一人当たりの行政コストは伸びていくと考えられる。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たりの負債額は、地方債の新規発行を抑えているため類似団体を下回っている。基礎的財政収支は、業務活動収支及び投資活動収支ともに赤字であったため、△710百万円となった。基金の取崩収入及び基金積立金支出を除いた投資活動収支の赤字は、公共施設等整備費支出に充当している復興交付金の取崩収入を投資活動収支から除いているためである。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は類似団体平均を下回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は比較的低くなっている。前年度より経常費用は▲926百万円減少した。受益者負担の適正化の観点から、公共施設等の使用料の見直しを実施している。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,