愛媛県新居浜市の財政状況(最新・2024年度)
愛媛県新居浜市の財政状況について、2024年度の主要指標と分析コメントをまとめて確認できるページです。
収録データの年度
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概観
普通会計の構造(2024年度)
財政比較分析表(2024年度)
財政力指数の分析欄
昨年度よりも0.01ポイント上昇し、類似団体内平均値を0.02ポイント上回ることとなった。当市の一般財源としては、住友企業群の法人税収入並びに企業の新たな設備投資により発生する償却資産税収入により、安定的な財政運営を行うことができるが、ともに景気に左右されやすいことから、新たな公共施設の建設や既存施設の改修の際には、国・県からの支援の他、交付税算入率の高い起債を活用するため、十分な情報収集等を行い、健全財政の維持に努める。
経常収支比率の分析欄
昨年度と比較して1.2ポイント上昇した。増加の要因としては、人事院勧告に基づくベースアップに伴う職員人件費の増加、西部学校給食センターの稼働開始に伴う管理委託料の増加等で経常経費が増加したためである。今後も人件費や物価の上昇に伴い、上昇傾向で推移する見通しである。
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
昨年度と比較して4,784円増加し、類似団体平均を下回った。増加の理由としては、人事院勧告に基づくベースアップに伴う職員人件費の増加や、人件費や物価の上昇に伴う委託料等の物件費の増加によるものである。今後、公共施設の老朽化に加え、物価上昇や賃上げ等の影響により、物件費や維持補修費が上昇していく可能性があるため、公共施設の総量の圧縮等を通じて、物件費や維持補修費の抑制を図っていく。
ラスパイレス指数の分析欄
昨年度から0.1高くなり、類似団体平均をやや下回ったが、全国市平均を上回っているため、民間給与水準や他自治体等の動向にも注視しながら、引続き市民の理解を得られる給与水準となるよう努める。
人口1,000人当たり職員数の分析欄
昨年度と比較して0.1人増加した。類似団体の平均値をわずかに下回るが、ほぼ平均値で推移している。全国平均、愛媛県平均との比較では共に下回っている。今後も定員管理の適正な推進や管理経費の圧縮に努め、現水準の維持を図る。
実質公債費比率の分析欄
昨年度と比較して0.4ポイント上昇したものの、依然類似団体平均を下回っている。上昇した要因としては、臨時財政対策債や総合防災拠点建設事業等の元金償還開始によるものである。今後も西部学校給食センター建設事業の起債の元金償還開始等により、上昇することが見込まれる。
将来負担比率の分析欄
昨年に引き続き、将来負担比率が0ポイントであった。公営企業債等繰入見込額の減少等による将来負担額の減少及び都市計画税収等充当可能特定歳入の増加によるものである。今後も将来負担を軽減するためにも、普通建設事業において地方債に依存しすぎず、その他の特定財源を最大限活用することで将来負担比率の抑制を図る。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2024年度)
人件費の分析欄
昨年度と比較して0.5ポイント上昇した。上昇した理由としては、退職者の増加による退職手当の増加や、人事院勧告に基づくベースアップに伴う人件費の増加等により、人件費の経常一般財源充当額として約3.8%上昇したためである。昨年度までは類似団体平均を上回っていたが、今年度は下回ることとなった。
物件費の分析欄
類似団体平均、全国平均、愛媛県平均全てを下回っている。西部学校給食センターの稼働開始に伴う管理委託料等の増加により、昨年度と比較して、0.7ポイント上昇した。人件費や物価の上昇が続いていることから、今後も上昇する見通しである。
扶助費の分析欄
昨年度と比較して0.6ポイント上昇した。障がい者自立支援給付事業の障がい福祉サービス費の増加や私立保育所負担金の増加等により、上昇している。割合としては類似団体平均、全国平均、愛媛県平均の全てにおいて下回っている。
その他の分析欄
昨年度と比較して0.4ポイント低下した。公共下水道事業会計への出資金等が減少したことによるものである。後期高齢者医療事業特別会計の給付費等による繰出金などが多いことから、類似団体等より数値が高いため、後期高齢者医療事業など特別会計の事務経費等の見直しを行うなどにより、普通会計の負担を減らすよう努める。
補助費等の分析欄
昨年度と比較して0.5ポイント低下している。公共下水道事業会計繰出金の減少や過年度の過払い市税等の還付金の減少によるものである。昨年度より減少はしているものの、前年度と同様に類似団体平均、全国平均、愛媛県平均を大幅に下回っている。
公債費の分析欄
昨年度と比較して0.3ポイント上昇した。類似団体平均、全国平均を上回っているが、愛媛県平均は下回っている。上昇した要因としては、臨時財政対策債等の元金償還開始等によるものである。今後は西部学校給食センターの建設に伴う公債費の償還が開始するため、緊急度や住民ニーズ等により事業の選択を行い、公債費に対する負担割合が著しく増加しないよう計画的な事業の実施及び借入を行う。
公債費以外の分析欄
経常収支比率自体が低いことから、公債費を除いた経常収支比率も類似団体内平均を大幅に下回っている。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2024年度)
目的別歳出の分析欄
昨年度と比較して増加したもののうち、最も差が大きいのは消防費で、3,663円増加している。これは、消防団詰所整備事業で角野分団詰所の新築工事を行ったことによる。2番目に差が大きいのは土木費で、2,363円増加している。これは、公営住宅建替推進事業で東田団地の解体及び新築工事(2号棟)を行ったことによる。昨年度と比較して減少したもののうち、最も差が大きいのは教育費で、6,360円減少している。これは、西部学校給食センターの完成により、事業費が減少したことによる。2番目に差が大きいのは商工費で、2,832円減少している。これは、マイントピア別子端出場整備事業の高圧受変電設備改修工事が完了したことによる。これまでのことから、最も影響を与えている要因は、工事費の増減であることがわかる。類似団体平均との比較では、最も差が大きいのは民生費で20,746円上回っている。これは、18歳までの医療費無償化等、子育て世帯の経済負担軽減を行い、子育てしやすい街づくりに取り組んできたことによるものである。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2024年度)
性質別歳出の分析欄
昨年度と比較して増加した費用の内、その差額が最も大きかったのは普通建設事業費(うち更新設備)で、16,529円の増加となった。これは、清掃センター施設整備事業の定期点検に必要となる整備工事が増加したことによる。次に差額が大きかったのは、人件費で、5,343円の増加となった。これは、退職手当や人事院勧告に基づくベースアップに伴う職員人件費の増加によるものである。次に、減少した費用の内、その差額が最も大きかったのは普通建設事業費(うち新規整備)で18,104円減少した。これは、西部学校給食センターの完成により、事業費が減少したことによる。2番目は普通建設事業費で、8,397円減少した。これは、更新設備の増加額よりも新規整備の減少額が上回ったことによる。類似団体平均との比較では、最も差が大きいのは補助費等で、23,471円類似団体平均より低い。全国平均、愛媛県平均を下回り、類似団体順位は27位となっている。
実質収支比率等に係る経年分析(2024年度)
分析欄
実質収支は、財政調整基金の取崩しにより黒字になっている。また、実質単年度収支比率は前年度と比較して0.11ポイント低下したが、前年に引き続き黒字となった。財政調整基金残高については、平成30年度以降減少傾向にあり、令和5年度から令和6年度にかけては変化がないものの、依然低い水準であることから、災害発生時等、緊急的な財政出動に備えるため、歳入準拠の予算編成や事業の見直し等を通じて健全財政の維持を図る。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2024年度)
分析欄
〇現状全ての会計において赤字は生じていない。介護保険事業特別会計の皆減については、介護サービス費等の増加に伴い、歳出額が増加したため、基金を繰り入れ、形式収支が0となった。〇今後の対応各会計において適正な財政運営、企業経営を行っていく。
実質公債費比率(分子)の構造(2024年度)
分析欄
元利償還金は令和2年度から増加傾向であるが、令和6年度は、臨時財政対策債や総合防災拠点建設事業の元金償還が開始したことにより、増加している。
将来負担比率(分子)の構造(2024年度)
分析欄
一般会計等に係る地方債の現在高は、令和2年度から3年度は増加していたが、令和3年度から4年度にかけては、令和4年度起債借入額の抑制や、臨時財政対策債発行可能額の減少等により、3.4%の減となった。令和5年度には、西部学校給食センター建設に伴う起債借入により、地方債の現在高は増加した。令和6年度においては、臨時財政対策債や総合防災拠点建設事業の元金償還が開始となったことから、減少している。令和5年度から6年度においては、都市計画税等の充当可能特定収入が増加したことで、将来負担比率の分子が減少している。充当可能税源等のうち基準財政需要額算入見込額については令和2年度以降減少している。
基金残高に係る経年分析(2024年度)
基金全体
(増減理由)基金残高は714百万円の減少となっている。具体的には減債基金が135百万円、特定目的基金が603百万円の減少となっており、中でも公共施設整備基金は295百万円の減少となっている。(今後の方針)各特定目的基金については、引き続き、対象事業や必要性の見直しを行い、目的に合致した事業への適切な活用を図る。また、財政調整基金については令和5年度から6年度にかけて残高が増加しているものの、引き続き低い水準であることから、特定財源の確保や、歳入準拠の予算編成等を通じて、財政調整基金に依存しない財政運営を行う。
財政調整基金
(増減理由)財政調整基金は24百万円増加している。増加した理由としては、歳入面では地方特例交付金等の増額により一般財源の減少がわずかであったこと、歳出面では西部学校給食センターの完成に伴う普通建設事業費の減少や公共下水道事業会計出資金の減少等による。(今後の方針)現在高は減少傾向にあったものの、令和5年度から6年度にかけて増加している。今後も、災害が発生した際などの財政需要に備え、一定の基金残高を確保する必要があるため、特定財源の確保や、歳入準拠の予算編成等を通じて、財政調整基金に依存しない財政運営を行う。
減債基金
(増減理由)令和6年度から元金償還が開始した臨時財政対策債や総合防災拠点建設事業による公債費の増に対応するため、減債基金の取り崩しを行ったことによる。(今後の方針)令和5年度に完成した西部学校給食センター建設事業等、今後元金の償還が始まる大型事業を見据え、適切に積立と取り崩しを行う。
その他特定目的基金
(基金の使途)合併振興基金は合併後の新市の一体感を醸成することを目的としており、令和6年度はあかがねミュージアム開館10周年のプレ事業としてコンテンツ制作や新居浜市美術館特別展等の開催等に活用した。文化振興基金は市民文化施設の建設及び芸術文化資料の収集を目的としており、令和6年度は新市民文化センター建設のための民間活力導入可能性調査等にかかる経費に活用した。公共施設整備基金は公共施設の適切な機能の維持管理に必要な財源を確保し、安全で快適な公共施設の管理及び財政の健全な運営に資することを目的としており、例年、公共施設の長寿命化等の改修に活用している。体育施設建設基金は市民体育施設の建設を目的としており、令和6年度は基金を活用した事業はなかった。別子山振興基金は別子山地区の地域振興を図ることを目的としており、別子山給水施設管理費や地域バスの運行などに活用している。(増減理由)令和6年度については、市庁舎の大規模改修や東雲競技場等の体育施設の整備、小中学校のトイレなど公共施設の整備にかかる費用が多く、公共施設整備基金を大きく取り崩すこととなり残高が減少することとなった。各種基金についても、目的ごとに事業の財源として取り崩しを行っているため、全体の基金残高が減少している。(今後の方針)毎年決まった事業に財源として活用している基金については、残高が減少傾向にある。今後も基金を活用して実施すべき事業かどうかについて引き続き精査を行うとともに、特定財源の確保などを通じて、残高の維持を図る。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2023年度)
有形固定資産減価償却率の分析欄
令和5年度の数値は誤りであり、正しくは61.1%であるため今後修正予定である。令和5年度は令和4年度に続いて上昇しており、今後も年々上昇する見込みである。限られた財源で現有形固定資産を全て更新するのは困難であるため、公共施設再配置計画に基づき、施設の統廃合を検討するとともに、継続して管理していく公共施設については、アセットマネジメント推進基本計画に基づき、施設の長寿命化を図りながら計画的に更新する。
債務償還比率の分析欄
令和3年度は、平成28~29年度同意債の元金償還が開始したため減少したが、令和4年度は増加に転じ、令和5年度も引き続き増加した。増加要因としては平成29年度から3年間の継続事業で建設した「防災拠点施設」が単独事業であり、多額の地方債を発行したことが挙げられるが、こちらは令和5年度より元金償還が開始。加えて令和5年度は基金残高も増加したが、それ以上に地方債残高が増加したことから債務償還比率は引き続き上昇傾向にある。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
令和5年度の有形固定資産減価償却率の数値は誤りであり、正しくは61.1%であるため今後修正予定である。将来負担比率は令和元年度決算における「防災拠点施設」建設のため多額の地方債の発行や、充当可能基金の減少により急激な上昇が続いていたが、令和4年度は、平成30年度同意債(学校教育施設整備事業債、臨時財政対策債)の元金償還が開始されたことで減少。令和5年度は地方債残高が増加したものの、基金残高の増加と標準財政規模の増加から将来負担比率の減少傾向は継続した。令和6年度以降は清掃センター施設整備事業等による地方債の発行が予定されており、今後は上昇が見込まれる。各種計画に基づき、施設の老朽化対策を図るとともに、地方債の現在高等を鑑みながら適切な設備投資を実施し、有形固定資産減価償却率が類似団体平均値を上回らない程度を維持したい。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
実質公債費比率について年々減少していたが、令和3年度から増加に転じた。令和4年度は地方債償還額に充当した都市計画税等の特定財源が増加したため、増加したと考えられる。令和5年度は総合防災拠点施設の元金償還により増加。今後は標準財政規模の緩やかな減少が予想されることから、増加傾向での推移が見込まれる。
施設類型別ストック情報分析表①(2023年度)
施設情報の分析欄
インフラ資産については、全国的な状況と同様、老朽化が進んでいる状況である。国庫補助などが受けられる場合は積極的に活用し、対策を進めていきたい。子どもの利用が多い施設である「認定こども園・幼稚園・保育所」「学校施設」「児童館」「公民館」について減価償却率が類似団体平均より高い数値となっている。当市の未来を担う子供たちの健全育成に寄与するためにも教育施設等の老朽化対策に積極的に取り組みたい。
施設類型別ストック情報分析表②(2023年度)
施設情報の分析欄
消防施設については、令和元年度に「防災拠点施設」が新たに完成したため非常に低い値となっている。当市の1人当たりの公共施設面積は、福祉施設、一般廃棄物処理施設を除いて全国、愛媛県、類似団体平均を下回っている。これは当市が平成の大合併の際に小規模な合併に留まったことに起因していると思われる。今後は全国的に公共施設の統廃合が進むことが予想されることから、当市においても現状では平均値より少なくなっているものの、決して少ないとは言えない状況であるため、「公共施設再編計画」に基づき、老朽化した公共施設の統廃合等を検討する。また、「市民会館」については有形固定資産減価償却率が非常に高い水準であり、特に、昭和37年度建設の「市民文化センター」は、耐用年数を超過していることから、施設の今後の在り方を検討したうえで、更新等の計画的な取り組みを検討している。
一般会計等、全体、連結資金収支計算書内訳表(2023年度)
資金収支計算書(一般会計等・全体・連結)
一般会計等・全体・連結資金収支計算書内訳表を、業務活動・投資活動・財務活動の会計基準に沿って、最新年度の収入・支出構成として可視化しています。上部の数値は期首資金から期末現金預金残高までのつながりです。
財務書類に関する情報①(2023年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等においてはほぼ横ばいで推移しており、令和5年度は投資が減価償却による資産の減少を上回り約8.9億円の増加となり、負債額も約1.3億円増加と、共に微増した。全体会計及び連結会計においては、令和4年度以前の現金預金の金額が過少に計上されており、令和5年度に修正を行ったため増加しているが、令和元年度から公共下水道事業会計が地方公営企業法適用へ移行して以降、ほぼ横ばいであり、令和5年度もこれに引き続き推移している。今後は負債額に留意しながら、公共施設適正管理推進計画に基づき、老朽化の進む資産の適正管理に進めたい。
2.行政コストの状況
令和5年度は前年度と比較して、純経常行政コスト、純行政コスト共に13億円程度増加している。これは移転費用のうち他会計への操出金が全体的に増加し、中でも下水道事業会計への操出金が6億円ほど増加したことや、施設の老朽化が進む中で維持補修費が8.6億円増加したことが主な要因である。なお、令和3年度に連結会計で純経常行政コスト及び純行政コストが上昇している理由は、公会計システムの新システム移行に伴い、数字の錯誤があったためであり、令和4年度、令和5年度においては、令和2年度以前と同程度になった。今後も行財政運営改革を推進し、コストカットを進める
3.純資産変動の状況
一般会計等において、純行政コストが13億円程度増加したものの、有形固定資産は11億円程度増加、基金は20億円程度増加と、負債の増加分を上回ったことから、純資産は増加した。全体・連結会計においては、令和3年度に公会計システムの新システム移行に伴い、数字の錯誤があったため、令和4年度において修正した。そのため、令和4年度純資産変動額の動きが大きくなっている。令和5年度においては、令和4年度以前の現金預金の過少計上を修正したために、こちらも純資産変動額の動きが大きくなっている。財政調整基金などの各種基金残高を一定水準に保つためにも、歳入準拠の財政運営を心掛けたい。
4.資金収支の状況
一般会計等においては業務収入が3億程度増加したが、業務支出も8億程度増加し、他会計への操出金が8.8億円程度増加したこと等により、業務活動収支は11.7億程度減少たものの、令和5年度においても例年どおり黒字となった。投資活動収支は、投資活動収入が5.9億円程度増加したが、これは国県等補助金収入が増加したことが主要な要因で、基金取崩収入は2.4億円程度減少しており、また投資活動支出は公共施設等整備費支出が14.4億円増加したことなどから、令和5年度においても例年どおりの赤字となった。財務活動収支においては、令和4年度は地方債発行収入を上回る額の地方債償還を行ったためマイナスとなったが、令和5年度は再び地方債発行収益が償還支出を上回ったため、令和3年度以前の傾向に戻った。全体・連結会計においては、令和3年度は公会計システムの新システム移行に伴い、数字の錯誤があったため、令和4年度において修正を行った。令和5年度においては一般会計等と同様に地方債発行収益が償還支出を上回り、財務活動収支が黒字となった。健全な財政運営のためには、地方債償還支出が地方債発行収入を上回ることが大事であるため地方債発行の抑制を図っていく必要がある。
財務書類に関する情報②(2023年度)
1.資産の状況
当市の住民一人当たりの資産は類似団体平均値を大きく下回っている。これは平成の大合併の際に1村を吸収合併したのみであることから、大規模に合併した団体よりも公共施設が少ないことが要因と考えられる。令和4年度は、資産が12億円減少したが、人口が減少したため、住民一人当たり資産額は増加した。令和5年度は資産が微増し、人口は減少傾向にあるため令和4年度に引き続き住民一人当たり資産額は増加した。一人当たり有形固定資産については公共施設再編計画に基づき、統廃合も検討しながら適切な管理に努め、類似団体平均を下回っている有形固定資産減価償却率の現状維持に努めたい。
2.資産と負債の比率
当市の純資産比率は類似団体平均値を大きく下回り、また、将来世代負担比率は上回っている。このことから、当市の資産形成の負担は将来世代が負担する割合が高いと言える。基本的には例年、投資活動収支が赤字、財務活動収支が黒字で推移していることから、現状は借入によりインフラ整備を図っているところである。地方債を充当しながら実施する単独事業が増えると将来世代の負担割合が多くなることから、普通建設事業実施の際の財源には十分留意し、将来世代の負担軽減に努めたい。
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは、令和2年度に増加したが、令和3年度からは当市、類似団体平均値共に減少している。これは、補助金等の減少によるもので、全国的に令和2年度は特別定額給付金の給付があったことにより増加していたが、令和3年度は営業時間短縮に対する協力金や子育て世帯、住民税非課税世帯、令和4年度は新たに非課税になった世帯や低所得の子育て世帯へと給付金の対象者を変更したことや、令和4年度においては子育て世帯への給付額の変更があったことから、減少していると考える。令和5年度以降も、更なるコスト削減に取組む必要がある。
4.負債の状況
住民一人当たりの負債額は類似団体平均値を上回っており、令和元年度の総合防災拠点建設の影響を受けて、ほぼ横ばいである。今後は類似団体平均値同等程度を目指して、大型公共事業を実施する際に国庫補助等を最大限活用し、市債の借入抑制に努めたい。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は、令和2年度以降、当市及び類似団体平均値共に増加している。これは、行政コストの状況と同様に、経常費用の内補助金等について、全国的に特別定額給付金の給付から、子育て世帯や住民税非課税世帯、新たに非課税になった世帯や低所得の子育て世帯への給付金の対象者に変更があったことや、給付額の変更があったことにより、当市の場合は令和4年度経常費用が前年度から18.7億円減少したことが要因である。令和5年度においては経常収益、費用ともに増加し、受益者負担比率は類似団体平均値にやや近づいた。利用料については5年に1回程度を目安に見直しを行っており、今後も、適切な受益者負担となるよう見直しを実施する。
出典:
財政状況資料集
,
統一的な基準による財務書類に関する情報
,
よくある質問
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愛媛県新居浜市の2024年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
関連する地方公営企業も見られますか?
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