地域において担っている役割
魚沼基幹病院は救急・小児・周産期・災害・精神などの不採算医療を担うとともに、高度急性期医療などの地域の中核的医療も担う。また、医師不足の地域において地域医療を志す若手医師を確保するため新潟大学医歯学総合病院の教育センターを併設し、多くの医師を確保し、周辺病院に派遣する仕組みなどを構築して、地域全体の医療水準の向上、持続可能な医療提供体制の構築を目指すこととしている。
経営の健全性・効率性について
累積欠損金比率、病床利用率は平均値を上回っているものの、経常収支比率、医業収支比率、患者1人当たり収益、職員給与費対医業集積比率、材料費対医業収益比率などはいずれも下回っている。これは稼働病床が308床に留まっていることに起因するもので、計画的な職員採用に伴う段階的な病床拡大の進展により改善するものと考えている。また、入院患者1人当たり収益についても、7対1看護体制の導入など計画的な施設基準の取得を進めることで上昇するものと考えている。
老朽化の状況について
魚沼基幹病院は平成27年6月に新設された病院であることから、償却対象資産の多くは耐用年数を迎えておらず、減価償却は進んでいない。
全体総括
魚沼基幹病院の安定的な運営に向け、計画的な職員採用・育成を行い段階的な病床拡大を進める。