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2013年度
2012年度
2011年度
2010年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2019年度)
財政力
財政力指数の分析欄
類似団体内平均値と比較すると0.12ポイント上回っており、平成24年度以降増加し続けている。歳出面では、平成16年7月に策定した「財政再建計画」及び平成27年3月に策定した「中期財政計画」に基づき、交付税措置のない市債の発行を必要最小限に抑制するなど、公債費等経常的なコストの削減に継続して取り組んできた点、歳入面では、市税についてはほぼ横ばいながら、地方消費税交付金が平成27年の消費税率改正により大きく増加した点などが指数の改善に寄与している。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
平成16年7月に策定した「財政再建計画」及び平成27年3月に策定した「中期財政計画」に基づき経常経費の削減を、また、「定員管理計画」に基づき定員の適正化を進め人件費を抑制してきた。しかし、子育て支援、障がい者福祉、生活保護などに係る扶助費が増加している影響もあり、類似団体平均を2.1ポイント上回っている。今後は、明倫学園義務教育学校建設事業や老朽化した公共施設の改修などの実施に伴い公債費が増加することから、経常収支比率は増加していくことが見込まれる。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
類似団体平均と比較して、人口1人当たり人件費・物件費等決算額が低くなっている要因として、ごみ処理業務、消防業務などを一部事務組合で行っている点がある。一部事務組合に支払う負担金のうち、一部事務組合の人件費・物件費等に充てる経費を市の人件費・物件費に合算した場合、人口1人当たりの金額は増加することになり、一部事務組合に係る経費も含めて決算額の推移を注視していく必要がある。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
平成25年に行った給料の臨時削減及び平成26年度末までの特別職の給料減額の廃止に加え、5年連続で県に準じた給与改定を行っていることにより増加している。市の行財政改革プラン及び定員管理計画に基づき、持続可能な財政基盤の確立に向けて取組みを進めていく。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
ごみ処理業務、消防業務などを一部事務組合で行っていることと、「定員管理計画」を着実に実行してきたことにより、類似団体内平均値を下回っている。今後も、住民サービスを低下させることのないよう効率的な人員配置や業務の民間委託化により、職員数の適正化を推進する。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
実質公債費比率適正化に向けた取り組みを着実に実施した結果、平成27年度から1.7ポイントの減少と改善してきている。今後は、明倫学園義務教育学校の大型施設建設や老朽化した公共施設の改修などの実施に伴い、市債残高は増加傾向となり公債費は増加していくことが見込まれるが、「中期財政計画」に基づき市債の発行を交付税措置のあるものなど必要最小限に抑制し、健全な財政運営に努めていく。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
市債の発行を交付税措置のあるものなど必要最小限に抑制することで、臨時財政対策債を除いた市債残高は減少し、また、財政調整基金や市有施設整備基金、減債基金などの積立により充当可能基金額が増加していることなどが要因となり、類似団体平均に比べ良好な値となっている。今後は、明倫学園義務教育学校の大型施設建設や老朽化した公共施設の改修などの実施に伴い、市債残高は増加し将来負担比率も上昇していくことが見込まれるが、過大な将来負担を負うことのないよう、「中期財政計画」に基づき健全な財政運営に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2019年度)
人件費
人件費の分析欄
ごみ処理業務、消防業務などを一部事務組合で行っていることと、「定員管理計画」を着実に実行してきたことにより、人件費に係る経常収支比率は類似団体内平均値を2.3ポイント下回っている。今後も、住民サービスを低下させることのないよう効率的な人員配置や業務の民間委託化により、職員数の適正化を推進し人件費の抑制に努める。
物件費
物件費の分析欄
ごみ処理業務、消防業務などを一部事務組合で行っていることが大きな要因となり、物件費に係る経常収支比率は類似団体内平均値を0.4ポイント下回っている。ここ数年ふるさと納税事業の影響により大幅に増加したが令和元年度以降は減少すると推測されるが、施設の除却や物件費単価の上昇、また消費税率改正の影響もあり、大幅な減少は見込めず、ほぼ横ばいで推移する見込みである。
扶助費
扶助費の分析欄
扶助費に係る経常収支比率は増加傾向にあり、類似団体内平均値を2.6ポイント上回っている。その要因としては、子ども・子育て支援新制度に係る給付費、障害者自立支援給付費、生活保護費などの大幅な増加がある。少子化の影響によって減少となる要因はあるが、高齢社会の進行に伴い、今後も高い値で推移していくことが予想されるため、適正な資格審査等に努める。
その他
その他の分析欄
その他に係る経常収支比率が類似団体内平均値平均を3.7ポイント上回っているのは繰出金の増加が主な要因である。上下水道整備など公営企業会計への繰出金のほか、医療費や給付費の増加に伴い国民健康保険事業、介護保険事業、後期高齢者医療事業特別会計への繰出金も多額となっている。公営企業会計においては、経営戦略に基づき経営健全化を図り、普通会計の負担を減らしていくように努める。
補助費等
補助費等の分析欄
補助費等に係る経常収支比率が類似団体内平均値を3.2ポイント上回っている要因は、一部事務組合に対する負担金が多額になっているためで、特に、常備消防やごみ処理施設などの維持管理費及び公債費に充てる負担金が大きい。償還終了により公債費は減少するが、ごみ焼却施設の改修や消防本部建替えの負担が増加するため、微増で推移するものと見込んでいる。
公債費
公債費の分析欄
計画的な市債発行により公債費は減少傾向にあり、公債費に係る経常収支比率は昨年度より0.2ポイント上昇したが類似団体平均を4.7ポイント下回っている。今後は、明倫学園義務教育学校建設や老朽化した公共施設の改修の実施に伴い、市債残高及び公債費の増加が見込まれるが、「中期財政計画」に基づき交付税措置の有利な市債の活用と、必要最小限に抑制し健全な財政運営に努めていく。
公債費以外
公債費以外の分析欄
常備消防、ごみ処理などを行う一部事務組合への負担金(補助費等)が多額となっていることや、豪雪地帯に位置することで除排雪経費(維持補修費)が多額となっていることなどが大きな要因となり、類似団体平均を6.8ポイント上回っている。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)
目的別歳出の分析欄
総務費は、平成28年度から増加していたふるさと納税に係る経費が減少し、まちづくり応援基金積立金や市有施設整備基金積立金、市東庁舎建設工事等の増加により若干の伸びとなった。民生費は、子ども・子育て支援新制度に係る給付費や障害者自立支援給付費及び生活保護費の増加に伴い増加し続けている。衛生費は、一部事務組合で行っているごみ処理施設の修繕や水道事業会計への高料金対策等繰出金の増加に伴い平成30年度に比べ2千円増加している。労働費は勤労者生活安定資金預託金の減額に伴い減少した。農林水産業費は、多面的機能支払交付金負担金が増加したものの森林・林業再生基盤づくり交付金が減少したことにより、横ばいとなっている。土木費は記録的少雪に伴う道路の除排雪経費の減少により、平成30年度と比べ14千円減少している。消防費はデジタル防災行政無線整備事業により平成30年度と比べ9千円増加している。教育費は、日新中学校大規模改修事業や明倫学園義務教育学校実施設計業務委託が終了したが、明倫学園義務教育学校建設工事の着工に伴い、83千円と大幅に増加している。また、一人当たりの公債費が類似団体内平均値よりも大幅に低いのは、市債の発行を交付税措置の有利なものや必要最小限に抑制するなど、計画的な市債発行により市債残高の縮減に努めてきたためである。なお、災害復旧事業費については平成30年8月豪雨災害の繰越明許分と過年災害復旧事業による増加となっている。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)
性質別歳出の分析欄
歳出の決算総額は、住民一人当たり約518千円となっている。物件費は、平成28年度以降ふるさと納税事業に係る経費が増加したが、令和元年度は寄附額減収に伴い減少した。維持補修費が類似団体内平均値と比べ高いのは、本市が豪雪地帯に位置することから除排雪経費が多額となることによるもので、令和元年度の大幅な減少は、記録的少雪であったためである。扶助費は、住民一人当たり101千円となっており、平成26年度からの子ども・子育て新制度に係る給付費や障害者自立支援給付費及び生活保護費の増加に伴い毎年大幅に増加し、平成27年度から比較すると40.0%増加しており、類似団体内平均値とほぼ同額となっている。普通建設事業費のうち、新規整備についてはでデジタル防災行政無線整備工事より、更新整備については明倫学園義務教育学校建設工事が開始されたことなどにより大幅に増加した。明倫学園義務教育学校建設工事は令和4年度の外構工事まで多額の費用が想定されているため、今後も増加傾向となる。災害復旧事業費は平成30年8月豪雨災害の繰越明許分及び過年度災害復旧事業に伴い増加した。
実質収支比率等に係る経年分析(2019年度)
分析欄財政調整基金残高は、中核工業団地の売払い収入を積み立てたことで増加し、その後は横ばいとなっている。実質単年度収支については、大規模事業実施年度は低下している。また、障害者自立支援給付費、生活保護費、子ども子育て支援新制度関係給付費などの扶助費の増加も、近年、実質単年度収支が低下する要因となっている。令和元年度以降、明倫学園義務教育学校建設に伴い、実質単年度収支の低下が見込まれる。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2019年度)
分析欄全ての会計で実質収支は黒字、または収支差なしとなっている。これは、各会計で、一般会計と同様に、経常経費の削減、定員の適正化による人件費の抑制など経営の効率化を行い、また、各保険料や使用料の徴収強化など収入確保に努めてきた結果が表れている。しかし、公共下水道事業特別会計など、会計によっては法令等の基準以上の一般会計繰入金によって黒字化がなされている会計もある。公共下水道事業特別会計及び農業集落排水事業特別会計は令和2年度より地方公営企業法適用の公営企業会計に移行するが、今後はより一層の経営の効率化、経常経費の削減により、経営基盤の強化や財政マネジメントの向上等に取り組んでいく必要がある。
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実質公債費比率(分子)の構造(2019年度)
分析欄下水道事業の分流式下水道に要する経費の増及び上水道事業の高料金対策費繰出金の増による公営企業地方債の元利償還金に対する繰入金の増加や一部事務組合地方債充当負担金が増加したことにより分子合計が増加している。今後は、明倫学園義務教育学校建設事業に充てた地方債の元金償還が始まることから元利償還金は増加し、分子合計は増加していく見込みとなっている。
分析欄:減債基金満期一括償還地方債の借入に係る積立ては無い。
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将来負担比率(分子)の構造(2019年度)
分析欄債務負担行為に基づく支出予定額は、その大半を占めている国営土地改良事業負担の支払いが平成29年度で終了し減少したが、市債の現在高は、市有施設の耐震化や萩野学園建設等の大規模事業の実施に伴う市債発行により平成25年度から増加に転じている。今後も、明倫学園義務教育学校などの大型施設建設や老朽化した公共施設の改修などの実施に伴い、市債残高は増加し将来負担比率も上昇していくことが見込まれるが、過大な将来負担を負うことのないよう、市債の発行を交付税措置のあるものなど必要最小限に抑制し、また、財政調整基金や市有施設整備基金、減債基金などへの積立により充当可能基金を確保していくなど、「中期財政計画」に基づき健全な財政運営に努める。
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基金残高に係る経年分析(2019年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)財政調整基金については、中核工業団地の用地売り払い収入36百万円を財政調整基金に積み立てし、まちづくり応援基金については、100百万円の取り崩しを行い寄附者の意向に沿った事業に充当を行い、157百万円の積立てを行った。市有施設整備基金については、老朽化した公共施設の整備に備えて350百万円を積み立てた。地域福祉基金については、平成26年度から継続して20百万円を積み立てている。以上のことなどにより、令和元年度の基金全体の残高は平成30年度に比べ487百万円の増となった。(今後の方針)財政調整基金については、今後予定される明倫学区小中一貫教育校建設などの大型施設整備事業に充てるために減少していく見込みではあるが、災害や、社会情勢変動、緊急課題等に的確に対応するため、一定の基金残高を確保していく。また、市有施設整備基金をはじめとするその他特定目的基金については、公共施設の老朽化対策や緊急課題などに的確に対応することを目的として、計画的に積み立てを行っていく。具体的には市有施設整備基金及び地域福祉基金に継続的に積み立てを行っていく。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)中核工業団地の民間企業への用地売り払い収入を積み立ててきたことで、平成27年度以降基金残高は2,000百万円を超えている。令和元年度についても中核工業団地の用地売り払い収入36百万円を積み立てを行い、令和元年度は2,139百万円となっている。(今後の方針)明倫学園義務教育学校建設などの大型施設整備事業、老朽化した施設の改修の実施などに充てるために基金残高は減少していく見込みではあるが、災害や、社会情勢変動、緊急課題等に的確に対応するため一定の基金残高は必要不可欠であり、少なくとも標準財政規模の10パーセントとなる9億円以上を確保できるよう、今後も可能な限り継続的な積み立てを行っていく。
減債基金
減債基金
(増減理由)平成27、28年度に整備したデジタル防災行政無線の整備に係り借り入れた市債(緊急防災減災事業債)の3%に当たる5百万円を、平成29年度より積み立てを行っている。令和元年度はデジタル防災行政無線(増設)の整備に係り借り入れた市債(緊急防災減災事業債)の3%に当たる10百万円を加えた15百万円を積み立てており、令和元年度末基金残高は29年度に比べ20百万円の増となっている。(今後の方針)県の補助金を受けるため、デジタル防災行政無線整備に係る市債の3%を借入年度以降10年間積み立てるものであり基金残高は毎年度増加していく。令和元年度のデジタル防災行政無線(同報系)の増設に伴い、毎年の積立額はさらに増加した。また、積み立てを行ったデジタル防災行政無線整備分の基金については、整備のために借り入れた市債の償還金に充てるために、今後取り崩しを行う予定である。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)・市有施設整備基金:大規模な市有施設の建設及び改修。・まちづくり応援基金:寄附者の意向を反映した施策。(対象事業:産業振興、医療や福祉の充実、教育・文化・スポーツ振興、社会生活基盤の充実、環境保全、地域づくり)・地域福祉基金:市内において民間団体が行う高齢者等の保健の向上及び福祉の推進を図るための活動の支援。・市有施設整備基金:今後の市有施設の改修費の増加に対応するため、平成30年度に50百万円、令和元年度に350百万円、を積み立てたことで、平成29年度より401百万円の増となった。・まちづくり応援基金:平成27年度よりふるさと納税寄附金が大きく増加したことに伴い毎年度の積立額も増加している。寄附者の意向を反映した事業に充てるために、平成29年度は154百万円を積立し、150百万円を取り崩した。平成30年度は211百万円積立てし、100百万円を取り崩した。令和元年度は157百万円積立てし、100百万円を取り崩した。令和元年度の基金残高は29年度に比べて168百万円の増となっている。・地域福祉基金:平成26年度より毎年20百万円の積み立てを計画的に行い、令和元年度基金残高は、29年度に比べ40百万円の増となっている。(今後の方針)・市有施設整備基金:今後の市有施設の改修費の増加に対応するため、継続して積み立てを行っていく。・まちづくり応援基金:毎年度の寄附額から、寄附者への返礼品及び事務費を差し引いた額を積み立てている。また、積み立てた次年度以降に寄附者の意向を反映した施策に取り崩して充当する。・地域福祉基金:市内の高齢者福祉施設の改修などに備えて、継続して積み立てを行っていく。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2019年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
有形固定資産減価償却率については年々上昇傾向にあるが、類似団体内平均値や全国平均、山形県平均との比較ではやや良好な状況にある。上昇傾向の理由は既存施設の大規模改修等による更新整備が主であったためであるが、公共施設等総合管理計画や中期財政計画に基づき、老朽化した施設の集約化・複合化や除却を順次進めており、今後数値の改善が図られると見込んでいる。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
類似団体内平均値を下回っているが、今後、公共施設等総合管理計画に基づく老朽化施設の更新に伴い、地方債の発行や公債費が増加することが見込まれることから、基金のより計画的な運用等、将来を見据えた財源確保に努めていかなければならない。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
地方債の新規発行を抑制してきた結果、将来負担比率は低下している。一方で、有形固定資産減価償却率は類似団体内平均値を下回っているものの上昇傾向にあり、更なる老朽化対策に取り組んでいく必要がある。施設更新や統廃合には多額の費用が必要であり、その財源の一部となる地方債の増加による将来負担比率の上昇が懸念される。公共施設等総合管理計画に基づき老朽化対策に取り組みながらも、市有施設設備基金の確保と地方債残高などの将来負担の管理を行い、安定した財政運営を堅持していく。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
経常経費の削減や投資的経費の抑制による公債費の削減などの取組みを継続してきたことにより、両比率は年々改善してきており、類似団体内平均値より良好な数値となっている。しかし、今後は、小中学校の統廃合による義務教育学校の建設や老朽化した公共施設の更新を予定しており、その費用の財源として発行する地方債の増加によって公債費が増加することから、両比率とも増加傾向となる見込みであるため、中期財政計画に基づきこれまで以上に公債費の適正化に取り組んでいく必要がある。
施設類型別ストック情報分析表①(2019年度)
施設情報の分析欄
【認定こども園・幼稚園・保育所】や【公民館】の有形固定資産減価償却率については、類似団体平均より高く、当該施設の老朽化が目立っている。平成28年度末に策定した公共施設等総合管理計画において、公共施設等の延べ床面積を5%削減すると目標を掲げており、今後同計画に基づき老朽化した施設の集約化や複合化、除却を進めながら対策に取り組んでいく。
施設類型別ストック情報分析表②(2019年度)
施設情報の分析欄
有形固定資産減価償却率については、【図書館】【市民会館】【保健センター・保健所】が類似団体平均値に比べ大幅に高く、老朽化が目立っている。平成28年度末に策定した公共施設等総合管理計画に基づき老朽化した施設の集約化・複合化や除却を進め、対策に取り組んでいく。1人当たりの面積等のストック量については、全体的に類似団体内平均に比べ同程度または低くなってはいるが、人口減にともない緩やかな上昇がみられる。
財務書類に関する情報①(2019年度)
1.資産・負債の状況
・一般会計等では、資産総額が前年度の期末より896百万円、1.5%の比較的大きな増加となった。これは、小中一貫校である明倫学園の建設や、デジタル防災行政無線の整備、小中学校等の空調設備の設置などの大規模事業が重なり、それらの資産形成よりも減価償却費(1,804百万円)が下回ったためである。資産総額のうち有形固定資産の割合は83.6%となっており、これらの資産については維持管理・更新等の支出を将来にわたって伴うものであるため、公共施設等総合管理計画に基づき適正管理に努めていく。・特別会計、水道事業会計を加えた全体では、総資産額は前年度末より892百万円、1.1%増加し81,059百万円となった。これは、特別会計、水道事業会計には上下水道管渠等のインフラ資産が多く計上されているが、新規の資産形成分と減価償却費との差が釣り合っているため、結果として一般会計等とほぼ変わらない増加額となっている。負債総額は建設事業に係る地方債等の償還により327百万円、1.1%増加し29,722百万円となった。・最上広域市町村圏事務組合などの一部事務組合、土地開発公社及び新庄市体育協会などの第三セクターを加えた連結では、最上広域市町村圏事務組合が所有しているごみ処理、常備消防などに係る事業用資産が計上されており、総資産額は昨年度末から729百万円増加し87,783百万円なった。
2.行政コストの状況
・一般会計等においては、経常費用は昨年度より552百万円減少し14,446百万円となった。このうち補助金や社会保障給付等の移転費用は48.8%を占めており7,056百万円となった。これは、ごみ処理や常備消防などを一部事務組合である最上広域市町村圏事務組合が行っているため、その負担金が多額となっている。今年度は最上広域市町村圏事務組合分担金や多面的機能支払交付金が増加に転じたものの、ふるさと納税に係る事務費が前年度の半分ほどとなったことが要因となり、全体として減少している。今後も事業の見直し、内部管理経費の削減により、引き続き行政コストの削減に努める。・全体では、水道料金や公共下水道使用料などを使用料及び手数料に計上していることから経常収益が一般会計等より1,337百万円多くなっているが、国民健康保険や介護保険の保険給付費が補助金等に計上されており、移転費用は昨年度より83百万円、0.6%増加し12,866百万円となった。純行政コストは123百万円、0.6%減少し20,888百万円となった。・連結では、一部事務組合等連結対象団体の事業費により、純行政コストは一般会計等より10,124百万円多く、24,397百万円となった。
3.純資産変動の状況
・一般会計等は、純行政コストが14,273百万円となり、財源(14,493百万円)を下回ったことから、前年度純資産残高より219百万円増加し、純資産残高は42,262百万円となった。財源の国県補助金等が513百万円増加したが、税収等が554百万円減少しており、また純行政コストも減少したことから、純資産残高は前年度末より219百万円増加した。・全体では、国民健康保険事業特別会計、介護保険事業特別会計及び後期高齢者医療事業特別会計の保険税や保険料が税収等に計上されることから、一般会計等と比べて税収等は2,923百万円多くなっている。純行政コストが20,888百万円と昨年度と比べ123百万円減少しており、本年度末純資産残高は昨年度より565百万円増加し51,337百万円となった。・連結では、山形県後期高齢者医療広域連合への国県補助金等が財源に含まれており、最上広域市町村圏事務組合などの多額の事業費による純行政コストとなる。本年度末純資産残高は昨年度より834百万円増加し56,546百万円となった。
4.資金収支の状況
・一般会計等は、業務活動収支は昨年度より45百万円減少し1,469百万円となり、投資活動収支は小中一貫校である明倫学園の建設や、デジタル防災行政無線の整備、小中学校等の空調設備の設置などの大規模事業により△2,384百万円となった。財務活動収支においても大規模事業による地方債発行収入の増加により地方債償還支出が下回り734百万円となった。本年度資金収支額は△181百万円となり、本年度末資金残高は828百万円となった。・全体では、国民健康保険事業特別会計、介護保険事業特別会計、後期高齢者医療事業特別会計の保険料収入が税収等収入に含まれること、公共下水道事業特別会計・水道事業会計の使用料が使用料及び手数料に含まれることなどから、業務活動収支は、税収等収入の減少により昨年度より233百万円減少し2,521百万円となっている。財務活動収支は、水道事業会計や公共下水道事業特別会計において地方債等償還支出が発行収入を上回っているため378百万円となっている。本年度資金収支額は△186百万円となり、本年度末資金残高は2,443百万円となった。・連結では、最上広域市町村圏事務組合の投資活動の減少により、業務活動収支は2,668百万円、投資活動収支は△3,156百万円、財務活動収支は287百万円となり、本年度資金収支額は△201百万円となった。
財務書類に関する情報②(2019年度)
1.資産の状況
①住民一人当たりの資産額や②歳入額対資産比率は、ごみ処理や常備消防などを一部事務組合である最上広域市町村圏事務組合が行っていることや、小中学校の統合を進めていることなどにより類似団体平均値を下回っているが、今年度は小中一貫校である明倫学園の建設や、デジタル防災行政無線の整備小中学校等の空調設備の設置などの大規模事業が重なったため①住民一人当たりの資産額は増加している。同様、③有形固定資産減価償却率も増加しているが、類似団体と同程度の率となっている。公共施設の老朽化は大きな課題となっており、今後、明倫学区義務教育学校建設、施設の更新長寿命化の老朽化対策など大規模建設事業を予定しているが、公共施設等総合管理計画に基づき、公共施設の最適な配置・長寿命化を推進していく。
2.資産と負債の比率
④純資産比率は、類似団体平均値と同程度の率となっている。将来世代の負担に比べ、これまでの世代による負担が多くなっている。今後も将来世代に過大な負担を残すことのないよう、引き続き行政コストの削減、公共施設等総合管理計画に基づいた計画的な施設更新を行っていく。⑤将来世代負担比率は、これまで市債の発行を必要最小限に抑制してきたことで、類似団体平均より低い率となっている。今後も、明倫学区義務教育学校建設、老朽化した公共施設の更新、長寿命化などの大規模建設事業が続くが、引き続き、市債残高の圧縮と、将来世代の負担が過大にならないような計画的な市債発行を行っていく。
3.行政コストの状況
⑥住民一人当たりの行政コストは類似団体平均を下回っている。これまで内部管理経費の節減や、人件費の圧縮、指定管理者制度の導入を計画的に行ってきたことが要因と考えられる。近年は子育て支援や障がい者福祉、生活保護などにかかる社会保障費が増加し続けており、また公共施設の老朽化による維持管理経費の増加など、今後は純行政コストが増加していく傾向になると考えられることから、引き続き内部管理経費等の節減に努めていく。
4.負債の状況
⑦住民一人当たりの負債額については類似団体平均値を大きく下回っている。ごみ処理や常備消防などを一部事務組合である最上広域市町村圏事務組合が行っているため、施設整備に係る市債が計上されていないこと、また、市債の発行を必要最小限に抑制してきたことなどが要因となっていると考えられる。今後も市債残高の圧縮に努め、負債額の推移を注視していく。⑧基礎的財政収支は今年度は類似団体平均値を下回っている。投資活動収支において大規模事業が重なったこと、また市債の抑制により大きなマイナスとなったことが要因である。業務活動収支は黒字となっているが、社会保障費は増加し続けており、引き続き行政コストの削減に努める必要がある。
5.受益者負担の状況
幼児教育・保育無償化がスタートしたため保育所負担金の減が大きく響いたことで経常収益は前年度比53百万円の減となり、⑨受益者負担比率は0.3ポイントの減となっており、類似団体平均値を下回っている。施設の老朽化等により維持補修費の増加が見込まれるため、公共施設等総合管理計画に基づき、公共施設等の最適な配置や長寿命化により経常経費の削減、使用料などの見直しを行い、適正な受益者負担としていく必要がある。
類似団体【Ⅰ-1】
夕張市
網走市
稚内市
美唄市
芦別市
紋別市
士別市
名寄市
根室市
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富良野市
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福島町
上ノ国町
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古平町
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