大崎市：大崎市民病院岩出山分院

地域において担っている役割

大崎・栗原医療圏における「回復期・慢性期」医療を中心とした，岩出山地域のかかりつけ医機能を担う。

経営の健全性・効率性について

当院は過疎化が進む不採算地区病院であり，入院外来ともに患者数が減少したが，平成30年11月の地域包括ケア病床の稼働や令和元年5月のリハビリテーション施設の稼働によって診療単価が増加し，医業収益が増加した。費用については，リハビリテーション施設稼働に向けた人員配置により給与費が増加したが，医業収益の増加分が上回ったために給与費比率が減少した。経常収支比率は，医業外収益である一般会計繰入金のうち不採算地区病院分の増加に伴い，前年度比で+9.7pと大幅に改善した。今後は，リハビリテーション施設の安定的な稼働と，地域包括ケア病床の増床により，地域包括ケアシステムの一端を担うとともに，経営の健全化に努めたい。

老朽化の状況について

当院は，平成23年度の建替時に取得した医療機器が今後更新時期を迎えるため，更新にあたっては費用対効果を考慮し，当院の役割や施設規模に即した設備整備を実施する。

全体総括

今年度は，診療単価の増等により医業収支比率及び経常収支比率が改善した。今後はリハビリテーション施設の安定稼働と地域包括ケア病床の増床により，岩出山地域の地域医療を維持しつつ，本院との連携を強化することで，更なる経営改善を図り，一般会計繰入金の減少に努めたい。