地域において担っている役割
月形町立病院は、地域住民の医療を確保し、併せて住民の健康保持のための公衆衛生活動を行うことにより、住民福祉の増進に資する役割を担っている。また、公立病院であるために不採算部門とされる救急対応等の地域医療に欠かすことのできない役割を果たしている。
経営の健全性・効率性について
令和3年度の経営については、病床利用率が約5%上昇したことにより、入院収益が上昇した。これにより、医業収支比率が類似団体平均を上回っている。外来収益についても、コロナ禍による影響もありながら前年度から微増となった。
老朽化の状況について
有形固定資産減価償却率が類似団体を上回っており、老朽化が進んでいる。平成6年に新築しているため、近年は修繕箇所が増えている。計画的な改修を検討し、施設の効率利用に繋げたい。器械備品減価償却率については、医療器械の更新を進めているため、類似団体を下回っている。1床当たり有形固定資産については、類似団体を下回っている。今後も過大な投資は避け運営を行う。
全体総括
令和3年度については、病床利用率が向上したことにより、入院収益が大幅に上昇している。外来収益については、単価が上がっており、収益としては微増となった。入院、外来収益共に伸びており、職員給与費の比率も7割を切り、病院経営の安定化に向け進んでいる。今後においても、公立病院として求められる公共性や地域医療の確保の継続に努める。