地域において担っている役割
適格な診療・治療・ケアをおこない、他医療環境との相互分担と連携機能を強化して、保健・医療・福祉を包括する町内唯一の公立病院として重要な役割を果たしている。
経営の健全性・効率性について
R03から経常収支比率が100%を超え、薬品費の購入方法の変更により、R04では材料費対医業収益比率が類似病院平均値に近づいた一方、R04において医業収支比率や病床利用率が減少し、職員給与費対医業収益比率が増加している。また、類似病院平均値と比較して、医業収支比率に対する修正医業収支比率の減少幅が大きく、当院が他院よりも町からの医業収益に占める繰入額の比率が高い状況であり、R05に策定予定の公立病院経営強化プランに基づき、医業収益の増額に向けて病床機能の見直しを行うなど経営改善を行う。
老朽化の状況について
R04から医療機器の購入を行っているため、器械備品減価償却率が前年度と比較すると減少しているが、1床当たり有形固定資産の額が類似病院平均値と比較して2倍以上を推移しているため、今後の1床当たりの有形固定資産の額を注視しながら対応する必要があるとともに、収益の確保に向けてR05に策定予定の公立病院経営強化プランに基づき、病床機能の見直しを行うなど経営改善を行う。
全体総括
R03から経営収支比率が100%を上回っているものの、従来から町からの繰入金に依存している状況であり、医業収支比率及び病床利用率は未だ低い状態にある。また、職員給与費は今後も増額していく見込みであり、今後も医療機器の更新を予定しているため、1床当たりの有形固定資産が類似病院平均値と比較してますます増大となることが想定されるほか、経営比較分析表とは無関係の数値にはなるが、年度内の企業債償還額が5年後には1.5倍にまで増額する見込みである。経営の健全化の実施に向けて、R05に策定予定の公立病院経営強化プランに基づき経営改善を行う。